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トーリ・フィリップス (Tori Phillips)
1997年8月に刊行された「道化師は恋の語りべ」(HS-21)でデビューを果たす。以来、98年4月刊「沈黙の騎士」(HS-38)、99年5月刊「身代わり婚約者」(HS-64)と順調に執筆を重ね、ハーレクイン・ヒストリカルの人気作家となる。
幼いころから、手紙、日記から記事や詩にいたるまで書くことが好きだったトーリの文章がプロとして初めて世に出たのは、ティーン雑誌に書いた記事だった。サンディエゴ大学で演劇を専攻したのちMGMスタジオに所属し、ミュージカルや映画にも出演した経験を持つ。同時に書くことも続け、長年の試行錯誤のすえに四本の戯曲が出版されることとなる。
夫が海軍に所属していたため、1970年から74年は駐屯地であったイギリスで暮らす。娘が結婚し、息子も独立して家を出た91年、彼女は当時勤めていたカイロプラクティック・オフィスのマネージャーの仕事を辞め、本格的に作家を目指す。初めはミステリー作家になりたかったというトーリの処女作は男女の探偵が登場する作品で、読んでもらった友人にロマンス色が強いと評されたのがロマンス作家になることを考えるきっかけになったと語る。94年に初めて採用されたのが「道化師は恋の語りべ」だった。今でも、この作品が一番気に入っているという。
余暇には、読書やアイススケートを楽しむ彼女は、愛する男性とロマンティックな関係を持続させる秘訣をこう語る。“キャンドルを灯し、ディナーをゆっくりと楽しむこと。わたしと夫は週に5、6回は実践しています!”現在は、夫とともにバージニア州に暮らす。