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クリスティ・ゴールド (Kristi Gold)
シルエット・ディザイアの人気作家。情熱的なラブシーンと登場人物たちをいきいきと描く筆力には定評がある。アメリカでは大手書店のベストセラーリストの常連で、全米読者選賞を受賞した経歴の持ち主。
ロマンス小説を書き始めたのは、わずか12歳のとき。幼なじみや人気トークショーの司会者が出てくるロマンティックな話を姉といっしょに創作した。その後、自分の好きな男性のタイプを知った彼女は、有名人をヒーローとしてあがめるのをやめた。その“好きな男性のタイプ”とは医者とカウボーイで、夫はその両方である。大のスポーツ好きであるクリスティは、ひまがあれば子どもたちとフットボールや野球を観戦する。
テキサス州中部の小さな牧場に、3人の子どものうち2人、引退した神経外科医の夫と住む。3人目の子は大学生で、お金がなくなるとたまに現れます。他にはロングホーン種の牛から、頭はいいが甘えん坊の馬まで、さまざまな家畜といっしょ。
地元や全国の馬術競技会にアマチュアとして参加したこともあるが、執筆のために乗馬はやめ、いまは末娘に「愛のむち」をふるっている。作家として成功したのは、姉の励ましと、困難なときでも支えてくれた頑固な批評家たちのおかげだという。
1996年、アメリカ・ロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞の2部門で最終選考に残り、各地の選考会でも最終候補に何度かノミネートされた。しかし、肝心のハーレクイン社から声がかかったのは1999年7月になってから。以来、シルエット・ディザイアから12作を発表(‘05年4月現在)。書くことに情熱を持ち続け、粘り強く取り組んだ結果だ。
歌や日常の出来事など、思いもよらないところからインスピレーションを得ることも。クリスティはみずからの経験を頼りに書く作家であり、愛の力、トルティーヤやケソ(チーズ)の治癒力を信じている。現実の問題に直面するリアリティあふれる登場人物を描き、彼らをハッピーエンドの旅へと導くことが誇りだ。
執筆中でないとき、あるいは子どもたちをイベントに連れ出したり、日常の些事に奮闘したりしていないときは、次の作品や物語のことを夢見ている。
●インタビュー●
◆書くこと、読むことについて……
Q.作家であることの魅力は?
A.人々が、現実的な問題を抱えながら遭遇するさまざまな障害を乗り越え、恋愛へいたるまでの道筋を自由に創造できることです。毎日ファンタジーの世界で生きているようなものです。
Q.嫌なことは?
A.特に思いつきません。嫌だと思ったことは今のところまだありません。
Q.小説を書くときにお気に入りの舞台や設定は?
A.それはなぜ?私が書く小説は、登場人物に重きを置いているので、舞台が果たす役割はそれほど大きくありません。舞台設定は、ムードを作り上げ、登場人物の性格を明確にするためにおこないます。私はよくテキサスの街や大都市を舞台として用いますが、それは私がそういった都市をよく知っていて、テキサスが多様性にあふれた街だからです。
Q.お気に入りの自作は?
A.難しい質問ですね。多分『傷を負った天使』(D-908)でしょうか。それは、私の医学に対する関心が高いからだと思います。私の夫は医者であり、わたしのリサーチを手伝ってくれます。ですから、医者という職業を非常に身近に感じています。医者というのはとても謎めいた人たちです。
Q.愛読書は?
A.すぐに頭に浮かぶものは次の5作品です。
『ダニーボーイ』 リー・ライカー
『A Rose For Maggie(未邦訳)』 キャスリーン・コーベル
『Quick, Find a Ring! (未邦訳)』ジョー・リー
『Come Midnight (未邦訳)』スザンヌ・フォースター
『永い眠りに着く前に』 エリザベス・バーグ
Q.これから作家になろうという人にアドバイスを。
A.学んで、学んで、学ぶこと。でもそのことで自分を見失ってはだめ。 言いかえれば、文章構成について考え過ぎることによって自分の創造性を抑制してはいけないということです。書くことを習得する最善の方法は、実際に書いてみることです。
◆ロマンスについて……
Q.最高にロマンティックな食事とは?
A.薄明かりの灯るレストランの中です。食事そのものは重要ではありません。大切なのは食事をする相手と雰囲気です。
Q.好きなロマンス映画は?
A.またまた難しい質問ですね。 ほろ苦い恋愛ものとして『追憶』、楽しい映画として『あなたが寝てる間に・・・』そして、真のロマンスものとして 『エバー・アフター』を挙げます。そうですね、この3作品です。一つだけ選ぶのは難しいですね。
Q.好きなラブソングは?
A.ボブ・スキャッグスの 「燃えつきて 」です。
Q.二人のあいだに愛情を保つ秘訣は?
A.2人だけで食事する機会を設けたり、週末に子供たちをよそに預けたりしています。
Q.読者がロマンティックに暮らすためのアドバイスを。
A.ロマンティックな一日を一緒に過ごすのは、二人の関係に考えもしなかったような驚きをもたらします。
Q.これまでで最もロマンティックだった場所は?
A.絶対に、ニューオーリンズです。官能的な香りのする場所だと思います。
◆自分自身について……
Q.書くこと以外に欲しい才能は?
A.歌うことができればいいのにと思います。でも、命がけで歌っても音程がはずれてしまうんです。
Q.尊敬する人は? それはなぜ?
A.姉のキムです。書くことについても、人生全般に関しても私を応援してくれています。私の中に強いフェアプレーの精神を根付かせてくれたのは姉だと思います。
Q.お守りや信じている迷信は?
A.特にはありません。ハロウィーンに黒猫やはしごを避けるということや、歩道の繋ぎ目を踏まないということくらいですね
Q.「大好きなこと」をひとつ教えてください。
A.テキサス風メキシコ料理です。私は炭水化物が大好きなのです。
Q.男性に求める資質は?
A.正直さ・誠実さ
Q.ずっとやりたいのに、やってみる勇気がないことは?
A.みんなの前で歌うこと。でも、やらなくて良かったと、ほとんどの人が思うに違いありません。
Q.作家でなければ何をしていましたか?
A.不幸になっていたと思います。
Q.座右の銘は? それは誰の言葉ですか?
A.“美しさとは美しい行いである” 私の母がよく言っていたのですが、母が自分で作ったことばではないと思います。