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ニコラ・コーニック (Nicola Cornick)
2000年5月刊「淑女と娼婦」(HS-87)で日本デビューを果たした。ハーレクイン・ヒストリカルで人気上昇中の作家。
かの有名なブロンテ姉妹の故郷イギリス北部ヨークシャーに生を受ける。詩人の祖父をはじめ家族に教師が何人もいるような文系一家に育ち、必然的に“本の虫”になった。少女時代は由緒ある建造物を校舎に持つ学校に通ったが、そこは女生徒に裕福な夫の見つけ方やロールスロイスに優雅に乗り降りする方法を教えるたぐいの学校で、ニコラはそうした教えにまったく関心が持てなかったためひたすら読書に没頭した。学校では歴史や英文学やフランス文学への造詣を深め、家では山のような歴史小説を読みふけり、祖母と一緒に歴史ドラマを見る日々。子供のころ祖父母から受けた多大な影響が、ヒストリカル・ロマンス小説家への道をひらいたという。
18歳になると、歴史を学ぶためロンドン大学に入学した。休暇中は、靴工場での値札つけや蒸気機関車内でのサービス係等さまざまなアルバイトをこなす。卒業後は生活のために大学で事務管理の職についた。その後移り住んだサマセットでは、騎士の幽霊が出るコテージで7年間暮らすという貴重な体験をする。
最愛の夫とは大学在学中に出会ったが、彼が単なる友達ではない特別な存在だと悟るのに4年も要した。同じように何年もかかって、ようやく作家になるべきだと悟る。リージェンシー(イギリス摂政時代)を舞台に描いたヒストリカル・ロマンス3章分をハーレクインのイギリス支社に送るも、断られてしまった。自分がどんなに作家になりたいかを改めて実感したニコラは一念発起し、三度目の挑戦にして夢をかなえる。
愛読書はジェーン・オースティンやメアリー・スチュワートの作品。小説家としての目標を“読者の心をとらえて放さない魅力的な作品を書きつづけていくことです”と語る。