ファタモルガーナの館 ―The house in Fata morgana― あなたの原典に至る物語IV
その扉の向こうに真実はあるのか!? 呼び起こされた記憶と、語られる真実。館にまつわる不幸な連鎖の原因は……!? 明かされた真実の先に待ち受ける事態とは! 衝撃の第4巻。
――ねえ、ミシェル。起きて……。 「起きてくださいってばああああっ!」 ジゼルがシーツを引っぺがした姿勢で悪い笑みを浮かべていた。 「やっと起きましたね? もう、ミシェルってば子供みたいに寝続けるんだから」「こ、子供って……。ここは、一体……?」「もうー、寝ぼけすぎですよ? 自分のお部屋じゃないですか……」 そんな他愛ないジゼルとの日常……いや――! 夢に浸っている場合ではない。この瞬間、こうして甘い過去を引き摺っている間にも、彼女は魔女モルガーナの手によって破壊され続けているのだろう。 「……ジゼル。もう少しだけ、待っていてほしい。今度こそ私は、自分自身を見失わずに……君の下まで辿りつく!」 怒濤のゴシック浪漫・第4巻! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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出版日:2015/07/13