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ポーズの美術解剖学
人体表現の幅が広がる
表現したいポーズがきっと見つかる! 走る、跳ぶ、投げる、踊る、寝る、戦う……
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この本は「美術解剖学に基づいた人体のポーズ集」です。解説は第1部だけで、第2部は気軽にパラパラとめくって眺めているだけで創作のインスピレーションを得られるような体裁にしています。
人体ポーズのイラストに使用した資料は、衣服やサポート(彫刻を支える支柱)で体が隠れたりしているものも多く、そうした箇所は体の輪郭を推測したり、加筆したりしました。描く回数をこなしていくと、これらの隠れた部分を容易に推測できるようになりました。もちろん、実際の像を観て確認していないものもあるので、それらについては正確かどうかはわかりません。「美術解剖学を研究している人が、欠損部分を補うとこのようになる」という作例とお考えください。
この本の人体ポーズのイラストは、素体(人形などの土台となる基本的な形)と解剖学的な構造を掛け合わせたような表現にしています。図形的に整えられた人体像を、少しだけ解剖学的な構造に寄せて、分割線をデザインしました。
胴体、腕、脚はそれぞれを色分けしました。胴体だけ、腕だけ、脚だけに注目することで、「大きさの割合」「長さの割合」「どの程度ひねっているのか」「どの程度曲げているのか」「左右でどう変化しているのか」などの情報を整理できて、わかりやすくなると思います。
最後に、この本を読んでくださったあらゆる人にとって、ポーズや人体表現のインスピレーションの源になってもらえればいいなと思っています。難しそうな漢字が並んだ用語も、この本ではあまり使用していません。これまで「美術解剖学って難しそう……」と思って敬遠していた人も、この本をきっかけとして美術解剖学に触れてもらえれば幸いです。
※カバー画像が異なる場合があります。
はじめに
■第1部 解剖学編
体表の区分
関節のおおよその可動域
外圧による可動域の変化
過伸展
基本姿勢
腕や脚の長さ
人の成長
男性、女性、子供の違い
後ろから見た男性、女性、子供の違い
肥満体型
痩せ型
腰の個人差
胴の長さと脚の長さ
カウンターポーズ(コントラポスト)~釣り合いをとった姿勢
直立姿勢と片足重心の比較(1)
直立姿勢と片足重心の比較(2)
片足立ち
爪先立ち
上半身の前傾と後傾
反り腰と猫背
しゃがんだ姿勢
前屈姿勢
膝立ちのときの前傾と後傾
膝立ちのときの高さと、自力での後傾
トラス構造
座ったときの前傾と後傾
逆立ちして背中を反った姿勢
足首をつかんで上体を起こした姿勢
正座
胴体の側屈
胴体の回旋
胴体の曲げ伸ばし
片足立ちで全身を反らせた姿勢
前方に強く曲げた姿勢
ブリッジ
寝そべって背中を反った姿勢
脚をつかんで背中を反った姿勢
上半身をひねったブリッジ
歩行
階段の昇降
登坂
ハードルを飛び越える
幅跳び
高跳び
クラウチングスタート
加速時
走行時
減速時
胴体を側方に傾けた姿勢
片手に重い荷物を持ったとき
重いものを前に上げた姿勢
重い荷物を背負った姿勢
手押し車を押している姿勢
ものを背負ったときの歩行
リヤカーの押し引き
細長いものの押し引き
押し出しと牽引
ウィトルウィウス人体図
英雄体型(8頭身)と標準体型(7.5頭身)
■第2部 ポーズ編
立っているポーズ
1~
50~
100~
150~
200~
250~
300~
350~
400~
450~
座っているポーズ
1~
50~
100~
150~
200~
寝ているポーズ
1~
50~
子供のポーズ
1~
50~
複数人のポーズ
1~
50~
100~
150~
おわりに
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(C) Kouta Kato 2023
ページ数:448ページ
出版日:2023/10/03