戦塵外史 二 八の弓、死鳥の矢
絢爛の世を駆け抜けた男達の生き様を見よ! 表題作「八の弓、死鳥の矢」の暗殺者を始め、「戦場の主」と畏れられた老傭兵、主君にその命を狙われる若く孤独な伝令兵など、戦乱の世を強かに駆け抜けた男たちの生き様を、花田一三六があますところなく活写した珠玉の短編集。
時の支配者に村を略奪され、すべてを失った男は、自ら村に火を放ち、狩人から暗殺者へその身を転じる。八人がかりでようやく弦を張ったという強弓を携えて。政府要人を次々と射抜いた彼は、最後の標的を「皇帝」と定め、漆黒の闇の包まれた城に潜入する……。表題作「八の弓、死鳥の矢」の暗殺者を始め、「戦場の主」と畏れられた老傭兵、主君にその命を狙われる若く孤独な伝令兵など、戦乱の世を強かに駆け抜けた男たちの生き様を、花田一三六が卓越した筆致であますところなく活写した珠玉の短編集。戦塵外史シリーズとしての復刊にあたり、特別に書き下ろされた「策士の弟子」も収録。※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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出版日:2007/02/13
「戦塵外史」シリーズ
- 戦塵外史 三 大陸の嵐
- 悲哀に満ちた微笑を浮かべて、男はそう言った。「この人は、この大地で独りきりで生きている」 女の胸に言いしれぬ寂しさが満ちていった……。 ゼニツア王国の密偵・ディーク。かたや大陸一の美貌を誇る、遊…
- 戦塵外史 四 豪兵伝
- 男は樵であった。戦へとかり出され、籠城戦で戦った。ただただ、生きて帰りたい、それだけを願い、戦う漢の生き様とは。 戦場に、夜の街に、そこかしこでわき出る名もなき人々に焦点を当てた珠玉の短編集…
- 戦塵外史 五 戦士の法
- 旅の理由は説明できない。そんなシャールの事情をまったく気にすることなく、その大男は雇われた。はたきのような頭。酷く不機嫌な顔つき。そしてまったくの無口。秘密を抱える少女(シャール)と、物言わ…