忘れえぬ魔女の物語【電子特装版】
今日がなかったことになっても、この気持ちまでは消えない。
なんでもない日常で、ちょっぴり変わった毎日で。
彼女とわたしの、不器用な想いにまつわるすこしフシギな物語。
今年進学した高校の入学式が三回あったことを、選ばれなかった一日があることをわたしだけが憶えている。そんな壊れたレコードみたいに『今日』を繰り返す世界で……。
「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」
そう言って彼女は次の日も友達でいてくれた。生まれて初めての関係と、少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつも、静かに変化していく気持ち……。
「ねえ、今どんな気持ち?」
「ドキドキしてる」
抑えきれない感情に気づいてしまった頃、とある出来事が起きて――。
恋も友情も知らなかった、そんなわたしと彼女の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語。
電子版限定、特典ショートストーリー「調理実習・オブ・ザ・デッド」を収録!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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(C) Naraharu Usa / SB Creative Corp.
出版日:2021/01/13
「忘れえぬ魔女の物語」シリーズ
- 忘れえぬ魔女の物語2
- 「わたしの居場所はここなんだから」 彼女とわたしの、不器用な想いにまつわるすこしフシギな物語、第2弾。 理不尽な世界に幾度も抗った十月五日は過ぎ、わたしと未散が望んだ日々がようやく訪れた。 互い…