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ビジュアルガイド ジェット旅客機のしくみ

ビジュアルガイド ジェット旅客機のしくみ

パイロットの操作でどう動くのか?

  • 中村寛治

進化し続けるジェット旅客機のしくみ

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この本は、ジェット旅客機のしくみ、特にシステムがテーマです。パイロットが制御パネル(計器やスイッチなどが配置された操作盤)を操作したとき、ジェット旅客機のシステムがどのように作動するのか、といったことに重点を置いています。例えば、
●操縦桿やサイドスティックを動かすと機体にどう伝わるか?
●コクピットでオートパイロットを操作すると機体はどうなるか?
●片側のエンジンを止めたとき、燃料量の差はどう解消されるか?
などです。また、アナログ主流の制御パネルからデジタル主流の制御パネルの時代になりました。これにより、「制御パネルがどのように変化したのか」「制御パネルの操作手順がどのように変化したのか」といったこともテーマとしています。
初期のジェット旅客機のシステム制御は、「手動操作」が基本でした。例えば、「電源を切り替えるときには、親指と人差し指でスイッチをつまみ上げ、小指で周波数を調整しなければならない」など、職人的な技が必要な場合もありました。しかし現在は、ほとんどのシステムがスイッチやノブによる操作を必要とせず、すべて自動で制御できるようになっています。
とはいえ、自動制御が主流の現在こそ、このような職人技が必要な時代があったことを知ることも必要ではないかと考え、筆を進めました。
この本は、飛行機に関連するテーマを自分なりにまとめたノートを参考にして執筆しています。そのため、例えば、システム上の制限される数値などは就航当初のものです。ですから、その後、改修されて数値が変化している場合も考えられます。ただ、「なぜ制限しなければならないのか?」といった基本的なことに変わりはないと考え、就航当初のままの数値を使用しています。

※カバー画像が異なる場合があります。

■第1章 ようこそ「ジェット旅客機システム」の世界へ
1-1 ジェット旅客機の基礎知識
1-2 飛行機が飛ぶ方向
1-3 飛行中の力の釣り合い
1-4 国際標準大気
Column1 飛行機と積乱雲
■第2章 操縦システム(フライト・コントロール・システム)
2-1 フラップ(高揚力装置)
2-2 エルロン(補助翼)
2-3 水平尾翼とエレベータ(昇降舵)
2-4 ラダー(方向舵)
2-5 フライ・バイ・ワイヤ(エアバスとボーイング)
Column2 操縦桿とサイドスティック
■第3章 自動飛行システム(オートフライト・システム)
3-1 オートパイロット
3-2 航法システム
Column3 その昔の航法~無線航法、オメガ航法、ISS、INS
■第4章 航空計器・ディスプレー・システム
4-1 飛行状態を知るための5つの計器
4-2 速度計
4-3 高度計
4-4 エア・データ・システム
4-5 方位指示器
4-6 姿勢指示器
4-7 水平位置指示器
4-8 統合表示システム
Column4 飛行機と風
■第5章 ジェット・エンジンのしくみと制御システム
5-1 ジェット・エンジン
5-2 燃料供給システム
5-3 エンジン計器
Column5 時刻表の所要時間の今昔
■第6章 電気システム
6-1 発電機
Column6 オール・ジェネレーター・ロス(全発電機停止)
■第7章 油圧システム
7-1 油圧システムのしくみ
Column7 「単純なシステム」は「複雑な操作手順」になる
■第8章 エア・システム
8-1 空調システム
Column8 情報の共有化で操作手順を効率化
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価格:2420円
ページ数:240ページ
出版日:2023/08/07

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