相続は怖い
相続専門税理士が明かす、税務署と揉めずに賢く相続するためのノウハウ!
2015年の税制改正以来、特別お金持ちでない人でも相続税が課税されるケースが多くなりました。
相続の手続きや、税務署が申告書のどこをチェックしているか、といったことは、一般の人々にはなかなか理解しづらいものです。
怪しまれるような節税策をしていないつもりでも、ある日「税務調査」がやってくる可能性も……。
そうなったら怖いですよね。
相続税について調べたり、対策をしていなかったりする「普通の家庭」に、ある日突然税務調査が入り、追徴課税を受けることもあります。
「資産が少ないから」と油断している家庭こそ、じつは危ないのです。
そんな怖ろしい目に遭わないように、相続が発生する前の今のうちから、税務署の「裏側」を知っておく必要があります。
この本を読めば、相続において役所の考え方や税務調査のリアルを事前に理解し、慌てずに対応できます。
税務署が調査対象の家庭の何を見ているのか、どこまでの節税を認めているのか、といった税務署の勘所を、相続専門の税理士である著者が明かし、税務署とモメずに賢く相続するためのノウハウを伝えます!
・2024年生前贈与制度改正のポイントは? 相続登記の義務化で何が変わる?
・自宅の土地と駐車場の土地の「境目」はどこ? 税務署との解釈の違いだけで数百万円税金が変わることも!
・意外と多い「相続税の申告漏れ」。悪意はなくても税務署から追求を受けることも……。スムーズに申告するコツとは?
・相続専門税理士がこっそりクライアントに渡している税務調査対策チェックシートとは?
※カバー画像が異なる場合があります。
はじめに
序章 役所は何も言わずにあなたを見ている
表立っては言わないが「役所が相続税を取るための視点」が存在する
税務署に泣きついても遅かった! 相続税の申告漏れ
役所は家庭の事情を聞いてくれない
遺産分割でモメても役所は助けてくれない
第1章 役所が教えてくれない税務調査の勘所
税務調査の強力さを一般人は誰も知らない
相続税調査はこんなふうにやってくる
ウソ、ごまかしの利かない税務調査
富裕層でなくても税務署はしっかり見ている
税務調査の勘所を知っておけば必要以上に恐れる必要なし
不動産の評価減はほとんど指摘がない
実際の税務調査 ほか
第2章 役所が教えてくれない不動産の評価
相続財産に不動産が多いとモメやすくなる
土地は「一物四価」
不動産価格の評価が税理士の腕の見せどころ
相続税に明るくない税理士が存在する理由
相続財産の中に「計画道路」が含まれていた!
高低差、がけ地、不整形地、土壌汚染……評価減が適用される土地はいろいろある
建物の評価は固定資産税評価なので安い
タワーマンション、最高裁での敗北はなぜ? ほか
第3章 役所が教えてくれない生前対策と相続の極意
相続の基礎
相続の流れ
【生前贈与(1)】暦年贈与の相続財産への加算期間が生前3年から7年へ
【生前贈与(2)】相続時精算課税制度に年間110万円の基礎控除を創設
土地の利用区分は安心プランニングをしておくと有利
親の願いを達成した、相続税申告期限までの寄付
税制改正を早めに知ると良いことがある
一次相続は「残された親」の気持ちをいちばん大切にしたい
遺産分割がモメると税法上損なことばかり
一次相続と二次相続の間は16.6年。女性はその間の生活設計を ほか
第4章 役所が教えてくれないモメないための極意
相続の3つの極意「モメない」「節税」「財源」
モメる原因は「比較」にあることが多い
地位財には課税するが非地位財には課税できない
両親から相続したもの
相続でモメると土地の登記もできず、地面師に狙われるハメに
きょうだい間での「モメない工夫」 ほか
第5章 役所が教えてくれない相続の未来
兄弟姉妹の数が減ってくる
デジタル資産が増えてくる
相続登記が義務化されたのはなぜ?
相続税のある国、ない国の違い
おわりに
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(C) Takashi Amano, Legacy Licensed Tax Accountant's Corporation 2024
出版日:2024/04/07