私も、シリーズの中では一番好き。翡翠さん、意見が合いますね♪イケメン３兄弟の、長兄の話。王道教育を、小さい頃から叩き込まれてきたヒーロー。自分を律することの出来る人で、実直です。普通なら責任の重さに負けたりしそうですが、強い人なんですね。面白みが無いとも言える性格ですが、私にはむしろ新鮮でした。そんなヒーローにとって、ヒロインは対極にある存在。自分には無い世界、自由・冒険を感じさせてくれる相手。急速に惹かれたのも、頷けます。でも、ヒーローの愛したそういう部分も、王妃としては･･･。「結婚はすぐに出来るけど、夫婦になるのは時間がかかる」と言いますが、嫁ぎ先が王家となれば、さらに庶民には計り知れない苦難が存在するんですね。それでも、それを乗り越えるのは、やはり「愛」！！「色々あって地固まる」というストーリーは、ホッとします。

年月を経て、お互い成長した今だから上手くいく…ということなのでしょう。若い頃って自分のことで一杯一杯で、確かに愛だけでは上手くいかない事がある。家庭を築き家族になるためには、相手の話に耳を傾ける度量の広さ・懐の深さが必要なんだよね。それは、サブカップルにも言える事。ただ、あちらの女性は、嫉妬が度を越していて怖っ！一途な気持ちと言えば聞こえはいいが、一種の狂気だよ！この女性は、年月を経ても成長しなかったのね。一緒に暮らすのは、相当な覚悟が要りそうです。

共感とか羨ましいとか、読んでも気持ちが揺さぶられなかったです。極力接触を避けていたとはいえ、近所に住み続けていた二人。お互いの存在が身近にありながら、なんで９年も！子供の世話というプライベートな事を頼めるなら、もっと前に話したりできたと思うのですが･･･。前妻も、子供が邪魔なら産んですぐヒーローに預ければよかった。あえて隠しておく理由が分からない。お金を要求するでもなかったので、復讐のつもりだったのでしょうか？可愛いヘザーがキューピットの話かと思えば、ヒロインが自力でゲットした感じだし。う～～ん、色々スッキリしないな。

ロシアとは他の国ほど文化的交流がないので、私には「寒い・シベリア鉄道・マトリョーシカ･･･」くらいの乏しいイメージしかありません。最近、ロシアを舞台にした作品も増えているし、少し勉強した方がいいんだろうな･･･。さて、この作品ではそんな寒～～い気候がヒーローの孤独を現していましたね。北の国の王子様という表現もピッタリ♪極寒の地で、熱く愛を語るヒーロー！痺れました！！ギャグが多いのが気になった方もいるようですが、これは小越先生の魅力の一つなので、私的にはサラッと楽しみました。

絵の上手い先生（ＢＬも描いていましたね）ですが、犬を描くのもお上手ですね。見るだけで癒される程の可愛さです。ヒロインは、スーパーモデルだった過去を必死で隠しています。今の時代なら、そんなに隠すほどのこともないと思いますが、昔、スーパーモデルがすご～～くメディアに取り上げられていた時期があったんです。ファッションだけでなく、恋愛などの私生活も面白おかしく書かれていたり･･･。もしかしたら、この原作はそんな頃に書かれたのかもしれないですね。

親や兄弟のために復讐する話は沢山ありますが、今回は従兄弟（仲良かったのか？）のため。まあ、それを口実にヒロインに会いたかったというのが本音かな。ヒロインの生い立ち、婚約者の秘密･･･etc。色々波乱万丈の展開も望めたばずなんですが、盛り上がらなかったですね～～。このストーリーの一番のポイントだった、ヒーローの言葉の真意もあんなでは･･･。私も拍子抜けです。

好きだから苛めてたら、嫌われてしまった！最後のチャンスとばかりに、強引に、やっぱり苛めつつ結婚までこじつけてしまったヒーロー！やり手です！！強引な俺様ドＳっぽりも、こんなに明るく爽やかにされたら心地よかったくらいです。復讐とかドロドロしたモノがなく、ただ愛のためだけに行動している二人。花婿が交代したのに、明るくサバサバと受け入れている親族も爽快です。こんな親族なら、私も仲間入りしたいですね。岡本先生のノリの良さも作品に合っていて、楽しく読めました。

可愛すぎる絵や、唐突過ぎるストーリー展開（作風が古い気がする）にツッコミを入れつつ、最後まで読みました。初HQということで、絵のタッチも変えて挑んだ作品とのこと。とりあえず、先生の情熱は伝わりました。今後に期待ということで、評価はやや甘めです。

心の病って、家族や恋人・友人の支えが必要！！だけど、信頼する相手から告白されたら病状悪化って、本当ですか？私の知人は失恋から心の病にかかりましたが、少なくとも告白されて悪化はなかったですね。それに、医者が恋愛にまで口を出すのも理解できない。冒頭から不信感が募ってしまいました。確かに、医者の迷惑な一言がなければ、このストーリーは成立しないんだけど･･･。う～～～ん。

あえて言うなら、作品全体が綺麗過ぎたのがマイナスポイントでしょうか。見ているだけでお腹一杯という感じです。ヒロインは高い身分ながら偉ぶって無くて、責任感も強い。そして、周りを圧倒する清楚な美しさ！！こんな完璧な美を前にしたら、誰でも気後れしそうです。ヒーローは、現代人というかイマドキの若者。この二人の２ショットは、本当に絵になります。ヒロインは「ハイヒール」が苦手という事ですが、それで気さくな人柄を現したかったのでしょうか？タイトルにも入ってるんだから、もっとスパイスとして効かせても良かったと思いました。

同じ場所に同じ傷を持つ二人。これまで嫌悪していた傷跡も、ペアだと思えば愛しく感じられるかも…。普通、あんな傷跡が体に残ったら、まず人生を悲観します。未婚の若い女性なんだし、恋も仕事も失ったのだから絶望して当然。でも、このヒロインは、傷つきながらも事実を受け止め、第二の人生を踏み出しています。自分の辛い経験から、人のために働こうなんて、誰にでも出来ることではありません。そんな内面の美しさに気付いたヒーローも、成功者から一転して挫折を味わっている人。人生はハッピーなだけじゃないけど、この二人なら力を合わせて困難も乗り越えていけるよね。その後の幸せな様子が目に浮かぶ、いいカップルです♪

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契約結婚とはいえ、沢山いる女性の中からヒロインを選んだのは運命。本人たちも気付かないうちに、恋に落ちていたんですね～～～。紙の上だけでない見えない絆が感じられて、読んでてほのぼのしました。牧先生は、普通の感覚というか、親近感あるキャラクターの表現がとても上手。H/Hの気持ちがとてもよく伝わり、二人に親しみを感じました。

穏やかな印象のヒーローが、「ヒロインに気持ちが伝わらない、気持ちが分からない」事で不安に陥る。多少強引でもどこか真面目な姿勢が、恋愛初心者という気がしました。女性よりも、男性の方が恋にはまって情緒不安定というのは新鮮です。この物語、もっとヒーロー目線で描いたら面白かったかも･･･。ところで、ヒロインの前髪はどうして短いの？先生の趣味なのかもですが、垢抜けない印象です。ストーリーとは関係ない部分ですが、とっても気になりました。

過去のヒーローは遊び人で愛人三昧だったようですが、再会してからは誠実で、父性も着実に育っています。義父母も常識ある人なので、幸せに暮らせそうです。それでも、これは偶然の再会がもたらした幸せ。名前を偽っていたヒーローに会える確率なんて無いに等しい。ヒロインは、単にラッキーだっただけなんです。HQの世界だからハッピーエンドですが、普通なら子供は一生父親を知らず、ヒロインもシングルマザーとして苦労続きだったでしょう。こういう場合、女性のほうが払うべき責任・犠牲が大きいのは、割り切れないですね。ところで、この先生の絵は濃い！！エキゾチックな魅力が印象的なので、次はシークもいいかも♪

訳も分からず取り残された側の気持ちは、どうなるのでしょう？お互いに自立するための必要期間というなら、やはり話し合いは必要です。こんな一方的な別れをしておいて、６年後にヒョッコリ現れるヒーローの神経が分かりません。しかも、自信満々だし･･･。夫婦は「病める時も、健やかなる時も」というのに、ヒロインが病気で辛い思いをしている時にいなかった。現実には、経済的な安定が与える幸せも無視できないけど、二人で支えあい乗り越える貴重な時間を失ってしまったようで、代償は小さくないように思うなあ。男と女の考え方の違いなのかしら…。

ヒロインとヒーロー二人の確執と、それぞれが抱える男女関係や仕事のトラブル。色々詰め込もうとして、欲張りすぎましたね。これが連続ドラマなら良かったでしょうが、コミックには限られたページしかありません。今回は二人も悪役がいて、それぞれが話を引っ掻き回したので、よけいゴチャゴチャしたのかもしれませんが・・・。もっと、内容を整理して話を構築する必要があったと思います。

長崎先生の絵は、すごく雰囲気がある。好みはあるかも知れませんが、私は妙に惹かれます。今作のヒーローは、芯のある男！！自分に自信を持っていて、感情表現もストレート。普段は冷静なんでしょうが、ヒロインの前では素が全開という姿が微笑ましい。こんなに頼りになる男性に直球で愛されたら、幸せだろうな～～～。羨ましいです。

ヒロインの気持ち中心に描きすぎた･･･かな。前半のヒーローだけを見ると、ヒロインへの気持ちが全く分からない。マフラーだって、嫌そうに外してたでしょう？いったい「いつ好きになったのか」と疑ってしまいます。それに、このヒーローのシスコン度はズレている。姉の恋人の周りにいる女性を誘惑して排除するって、何ですか？恋愛って、結局二人の問題でしょう。ヒロインだけでなく、大事な姉とその恋人の心も操ろうなんて、人の心を軽く見てるとしか言えません。ただ、絵は好みなので、この先生の今後に期待してます！！

私も、ヒーロー従兄弟の言い分はいただけないです。たとえ女の子が真剣でなかった（真実は分からないけど・・・）としても、それを口実に逃げる男は最低。相手は１０代の女の子と知っていての行為なんだから、それだけでも責任は重大！！犯罪と言われても、言い訳できないでしょう。数年後に職場で再会した従兄弟のノホホンぶりは、更にイラッとしました。

一般素人だって、ゴシップは１００％事実とは限らない事を知っている。なのに、何故全面的に信じる？いくら妹のことで先入観があったとはいえ、復讐を誓う相手のことはよく調べようよ！！敵を知らないと、完璧な計画は立てられないでしょう。それに、そんな真相だったとは拍子抜けです。誰か、気付けよ～～！！

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先生自身が原作をとてもお気に入りというだけあって、力のこもった作品。優美な絵も、いつもながら素敵です♪普段は大人しいのに、恋人の前では大胆（原作ではリムジンで…な姿とは、大胆すぎます）な女性に変身するヒロイン。清楚な天使と小悪魔という二面性を併せ持つ女性には、どんな男もメロメロだよね。男性にとっては、夢のような女性なのかもしれません。脇役達もいい味を出してたので、読んでて楽しかったです。ヒーロー母も、結構話の分かる人だったしね。そうそう、ヒロインの兄とはどうしたんでしょう？名物カップル誕生も、悪くないかも・・・。

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もともと絵が好みじゃないので、ヒロインが魅力的に見えるという設定に異議があった。「好みは人それぞれだから・・・」と、そこは置いといて読み進めたら、肝心のストーリーに納得できない！！「えっ！？こういう展開ですか？」意外な事実にあっけにとられているうちに、バタバタと結末・・・。惹かれあったもの同士の結婚に水を差したようで、スッキリしませんでした。

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