最後にお互いに対する思いを告白しあったこと？もしそうなら、美しかったかなぁ。特にヒーローはご都合主義にしか見えない。ヒロインをくどく前に、身辺の女性は整理しておいたほうがいいよ。そして、たとえ「偽りの結婚」の提案でも、もっとロマンチックさをアピールしないとさぁ…。女心がわかってるようで、全然わかってないヒーローだな。ヒロインも、いったん「偽りの結婚」を断ったのなら、そんなに簡単に再度受けるなよ。プライドを持て！！！

ウェディングコンサルタントのヒロインが、ヒーロー妹の結婚式の準備を、なぜかヒーローと一緒にすることになってしまったというお話。ある目的にむかって一緒に作業するうちに、２人の距離が縮まっていくわけですが。見てて、こちらもワクワクしてしまいました。特にキャンドルの明かりのもとで、「誓いの言葉」を一緒に作るシーンは、厳粛で、静かで、ピーンと張りつめた雰囲気がいいなぁって思えましたね。さて、原題「His Band Of Gold」は彼の結婚指輪の意味。

５年前にときめいた男性との再会…何かがはじまりそうだわってロマンチックな気分にひたっていたら、いやに現実的な言葉が返ってきて。著者の絵柄が優しい雰囲気なので、余計、がーんときてしまいますね、こんな言葉を言われたら。それにしても、邦題の恋人たちの街って…出逢ったロンドンのこと？内容とちょっと合わないかな。

翡翠さんのコメントが面白すぎます！いいところ突いていて、ファンになってしまいそうです（笑）。　私の感想は、単純に「ヒーロー許せん！」ですね。いくら誤解をしていたからと言ったって・・・・。そんな女じゃないかもって、薄々感じていたようなのに、酒に酔って意識がない女をどうこうする奴って、人間のクズでしょっ。それじゃあ、妹の夫がしたことと同じじゃん！です。それなのに、そんな男を愛しちゃうヒロインも理解不能です。

スペインといえば熱い感じ。まさにそのとおりの話。とても情熱的で面白いとおもう。内容はもう少しつめてもいいけど、優雅なヒーローが素敵なのでよしとします。 何よりも間抜けな元彼がいい！！こんな風にこっぴどく振られるのがプライドの高い彼にあっています。ヒロインの彼の愛称も素敵だと思いました。

原作を読んで期待感が高ぶっていたため、ちょっと拍子抜けした気が。。。原作と違うラストでしたね。正確には途中で終わらせてしまってます。原作のラストが本当に素晴らしかった分、「えっ！？ここでおしまい？」って正直思いました。ページ数の制限もあったのかな。。。でもそこは外してほしくなかったです（涙）

最初15Pまでのヒーローは原題Enigmatic manというよりはもうホントただのDisgusting Offensive Manで、読者まで本当にヒロインと同じ気持ちになって「なんだこいつは」と。彼にどんな過去があろうが、私がもし初対面でこんな至極失礼な人間に会った日には、ヒロインには申し訳ないですがいくら友人の家族だろうが我慢せずに失礼します(笑) こんな調子で後半までじわじわ続くので、ヒーローを好きになれるか不安だったのですが、前述の方のレビューを読み、読書続行。結果はヒロインの心の温かさがヒーローの想いの実を結ぶ素敵なエンディングでした。話の半分くらいヒーローの不愉快な応対が続くので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ヒロインは人間として素敵だし、読後感はスッキリ良いものになると思います。

BLをメインでやっている作家さんでしょうか? BLをやっている方はどちらかと言うと女性が魅力的に見えるのが少ないのが多いです。 でも、その代わり、男性がそそられる事!! 好みの話を描いているBLなら、私、多分即買いしてます（笑） しかし、この話は…ハーレの中でもしかして物凄く希少なチェリー君ではないでしょうか? ある意味いゃぁん(はーと)でした。

ヒーローは結末まぎわまで、ヒロインを悪女だと思い込んでいる。かなり欲望は駆り立てられていたみたいだけど、満たされた後はどうしようと思ってたんだろ。後から「彼は紳士よ」と言われても、本当にそうなの？ギラギラしてて、セクシーで妖しい雰囲気のプレイボーイにしか見えないんだけど。ほとんどがヒロイン目線で描かれているので、ヒーローの内面が今ひとつわからない。なので最後、よくハッピーエンドになったなぁと内心思う作品。著者のＨＱ作品は、なぜか官能的シーンがたっぷりあるものが多い。彼女の絵柄が重すぎず乾いた筆致でありながら、匂い立つような妖艶さを感じてしまいます。どんな作品を描こうと、必要以上にエロくはならないが、やはりエロい。不思議な魅力があるのです。

９２ページの内、７０ページ位が通常で考えられる話の構成の前半部分という内容。満足のいくエンディングにはほど遠い感じです。残念ながら、夫のＤＶだけが印象に残ってしまう内容でした。 こちらで最初に購入した本がこういう内容とは･･･。

「パーフェクト・ファミリー」でこのカップルが結婚するまでが書かれているのですが・・その流れからだと、どうしてマックスがマドレインを愛するようになったのかいまいち納得できませんでした。事件後のマックスの豹変ぶりにも驚きます。彼の内面をもっと知りたいですね。しかし、「美しい肢体」って・・マックスはナルシスト！！

３分の２近くまで、ヒーローもヒロインも怒ってばかり、ツンツンし通しで……ヒーローは傲慢でしつこい男、ヒロインは可愛げがない女と思っていたのですが、２人が一線を超えるあたりから急に面白くなり出しました。一線を超え、ヒロインへの愛を確信するヒーローなのに、ヒロインは（誤解から）ヒーローの元を去る決心をする。「愛している」「行かないでくれ」「頼むから考えてくれ」と懇願する様子には涙が出ました。ヒーローが可愛くて！いじらしくて（笑）最後にヒロインも彼への愛情の深さを悟りハッピーエンドなのですが、ラストの２人のかけあいは微笑ましてく、ユーモアに富んでいて、それもよかったです。……でもね、１２年て長すぎるわ。５年で十分だよ。

初めてシーク系で素敵なお話に出会いました。ＨＱにはたくさんのアラビックラブストーリーがありますが、現実のアラブ世界はこんな感じです。（私の近しい人がアラビックでして･･･） 正直最初は「中東世界事情に精通している」設定のヒロインがスカートで外に出るというシーンがある時点で、精通しているならこれは絶対に有り得ない(汗)と思いちょっと興醒めしてしまった（「女性が自由である主張」をする前に「命の危険からの回避」を優先することが海外の女性にとって閉鎖的なアラブ地域に滞在する際は重要なので、スカートを履いて誰も助けてくれないことを糾弾したりするのは「アラブ初めての無知な旅行者」レベルの失態だと思うのです。ましてやビジネスで来ているのに(汗)）のですが、いやはや、その後のストーリーにぐいぐい引き込まれました。 なのでスカートのシーンも、ヒロインにどうにか怖い目にあってもらわなければならない原作者の苦肉の策ということにします(笑) 自分の話を全く聞こうとしないアラブの男どもにイライラしたり、人身売買にかけられた時の凄まじい恐怖など、ヒロインは本当にアラブの地に居るのではないのかという錯覚を起こせるくらい、ストーリーがしっかり入念に現実に基づいて作られています。ヒーローがヒロインを好きになる過程がもっと深く分かればもっと楽しかったのですが、とにかく読んでいてとてもドキドキしました。