任せるの壁

任せるの壁

プレイングマネジャーを卒業する5つの思考法

  • 竹下綾美

「任せる」大切さはわかっているのに任せられない人へ

「結局、自分がやった方が早い」
「部下に任せて失敗したら、自分の評価が下がる」
「任せたいけれど、信頼できる人材がいない」
「仕事を押しつけるようで申し訳ない。部下に嫌われそう」

これらは、多くのリーダーが直面する悩みだと思います。

任せれば自分の仕事に集中できるし、部下も成長する。
理屈では任せることが重要だとわかっているけど、
いざ任せようとすると、
デメリットが大きく感じられて不安になる。

気がつけば一人で抱え込み、時間に追われ、
部下も成長しないからずっと任せられない
という悪循環から抜け出せない……。

いま、多くのリーダーがこのような
「任せたいけど任せられない」ジレンマに陥っています。

熱心な方は、これらの解決策を求めて「任せ方」を学んでいるのではないかと思います。
もちろん「任せ方」は大切です。本書でもそのコツを丁寧に紹介しています。

しかし「任せ方」だけ学んでも、任せられるようにはならないのです。

なぜなら「任せられない」の9割は
リーダー自身のマインドに原因があるから。
部下のスキルや環境のせいではないということです。

逆に言えば、マインドセットさえ変えれば、
誰でも任せることができるようになります。

本書では、この任せることを阻むリーダーのマインドを
5つに分類して、どのようにその心理を紐解き、
任せていくかを解説します。

マネジャーとしても成果を出したいと本気で願うあなたの
お役に立てる一冊です。

※カバー画像が異なる場合があります。

はじめに
■序章 なぜ、任せることができないのか
 「任せたくても任せられないジレンマ」はどこから生まれるのか
 ・心理1 自分が成果を出さないといけない
 ・心理2 部下に嫌われてはいけない
 ・心理3 部下に超えられてはいけない
 ・心理4 成果を落としてはいけない
 ・心理5 人材がいない
 任せる人だけがたどり着ける場所
■第1章 自分の成果を捨てる ―「心理1 自分が成果を出さないといけない」を解く―
 「自分が成果を出さないといけない」という心理
 リーダーがチームで一番できる人である必要はない
 自分の「エゴ」でやっていることを任せる
 自分のできない業務も任せていい
 優秀なリーダーは自分の器以外も使える
■第2章 距離感のある関係を築く ―「心理2 部下に嫌われてはいけない」を解く―
 「部下に嫌われてはいけない」という心理
 人間関係に悩まないリーダーはチームを「仕組み化」している
 部下とはあえて「距離を取れ」
■第3章 自分より優秀な部下を歓迎する ―「心理3 部下に超えられてはいけない」を解く―
 「部下に超えられてはいけない」という心理
 組織を駆け上がるリーダーは自分より優秀な部下を持つ
 リーダーは「助演」になれ
 自分との違いを受け入れる
■第4章 すぐに効果が期待できる任せ方 ―「心理4 成果を落としてはいけない」を解く―
 「成果を落としてはいけない」という心理
 「何を、誰に任せるか」考える
 役割に人をつける
 任せ方で結果を変える
 「感情マネジメント」は厳禁
 任せた後は「方向性」だけ修正する
 持続可能なチームを作る
■第5章 人材は開発する ―「心理5 人材がいない」を解く―
 「人材がいない」という心理
 部下が指示待ち人間ばかりの理由
 「行動ハードル」を下げる
 成長の場をつくるために、目標を与える
 試行錯誤してやりきったという経験をさせる
 さらに部下が育つフィードバック
■終章 任せることの醍醐味
 任せることができなかった私の話
 リーダーの「楽しさ」は任せることにあり
おわりに
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価格(税込):1,870円
出版日:2025/12/19

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