ハーレクイン要素が、最後の最後にわかる｢彼が富豪でした｣ってとこしかない、普通の恋愛話です。原作もこういうストーリーなのかしら？なかなかないパターンでした。 全体的に薄味…というか、表現力に重みのない作画でしたが、振られた女性の心情を軸に進み、同性の私は｢なるほどなぁ｣と納得しながら読みました。なので、共感度合いで面白さが変わるかもしれません。 設定上イケメンに変身する必要があるのですが、｢太めのヒーロー｣ってハーレクインにいないので、変身しなかったら面白かったのにな～と思ってみたり(笑)

ヒーローが大人で素敵です。揺れ動くヒロインを受け止め、決して追い詰めず、穏やか。HQの山場だから仕方ないと理解してますが｢怒りに我を忘れたり、売り言葉に買い言葉｣なヒーローが多いので、こういうヒーローはいいですね。ただ、ヒロインの誤解がやや強引に感じるのと、maruさんのおっしゃる通り｢子供を使うのが小賢しい｣かなーと思います。

皆さんが言うように｢勧善懲悪・ヒロインがスカッとキメてくれる｣とてもいい作品です。…ですが、ヒーローのお粗末さがモヤモヤします。ヒーローは初めからヒロインに惚れているのに、｢ロクな女じゃない｣｢学のない農婦｣｢汚い手で財産に触れるな｣と(2人しかいない場面でも)ヒロインに暴言の数々。立場的な建前や過去の体験から辛く当たるのでしょうが、口を慎め～(怒)と何度思ったことか…実父の家族から(言葉が理解出来ない設定だとしても)矢面に立たされているヒロインに対し、かばうことなく尊大で見下した態度が鼻につきます。なぜヒロインはヒーローへの好感度が下がらなかったのか不思議なくらいでした。悪役の方々のほうが最後まで｢THE悪役！｣というブレない態度で好きです笑

可愛らしい絵柄なのですが、真剣な場面でもギャグやデフォルメ顔に見える時があり気になります(特にヒロイン)。 一番盛り上がるシリアスな場面の82ページで、ヒロインの顔がひょっとこに見えて声出して笑ってしまった…ごめんなさい。 もちろん私の感覚がオカシイのかもしれません。でもあの口の位置に気づくとそうにしか見えない笑