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【ネタバレ】強姦の言い訳は愛。売春の言い訳は情。
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- オータム 2012/09/12 このレビューを 27人の方が参考にしています。
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この本には強姦描写があります。お嫌いな方は購入前によくよくご検討ください。 金で買われた結婚、金と体の交換、政略結婚、などのよくある「愛の無い結婚」パターンのひとつですが、本作のヒロインはあまりにも幼さ抜けきらない美少女に描かれているために悲劇性が増しています。15歳のヒロインと、既にいい年齢のヒーローの初めての出会いの回想シーンもあり、「児童買春」という単語も頭をよぎります。 「実は二人とも両思いだったんだよメデタシメデタシ」でこの物語は閉じられますが……。心配して味方になってくれる筈の両親は既に亡く、養い親は夫に借りがあって頭が上がらない状況を思うと、この娘はこれから一生苦労するんだろうなあ。義祖母から「不細工で頭が悪い上に子供を持てない欠陥女が正妻など相応しくない。お前は愛人以下」とイビられ続け夫には「相手にするな(我慢しろ)」とと突き放され、毎日我慢の一手なんだろうなあ。おちおち夫婦喧嘩もできそうにないよね。綱渡りのような結婚生活だなあ。ハッピーか? これ? と心配になってしまうのでした。
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【ネタバレ】親友もひどいがヒロインがひどい。一番のクズはヒーロー。
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- オータム 2012/09/12 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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開始1ページ目から、真夜中ヒロインの自宅に押しかけ「財産目当てで弟に近づいた売女」呼ばわりしてるヒーロー。初っ端から飛ばしてます。 長時間労働で帰宅したばかりのヒロインはこの妄言にげんなりして男を叩き出し、直後登場するルームメイトとの会話で妄言男が初恋の相手であったことを語ります。 元使用人育ち労働者階級のヒロインは、ヒーローのお貴族仲間のイビリで初めて「身分違い」を悟ったのです。苦い初恋でした。 と、このままなら幸せだったのに、ヒーローがお次は「俺の謝罪を受け入れろ」と逆切れしてヒロインを追い回す。花束手紙にピンポン攻撃。葬式の場でもつけまわす。 ヒロインからの「もういいわ(あなたという男がどういう男か判ったから)」の台詞に「謝罪は受け入れられた」と勘違い。今度はまとわり付いて親切の押し売りを始めます(改心した訳ではありません。ヒロインの「あの時は傷ついた」の言葉には「何度も蒸し返すなよ謝っただろ」と開き直ります)。 仕舞いにゃ胸をまさぐりながら「君が欲しい」。 これはひどい。 許してもらってからにしろよそういうことは。 自立した女性なら(1ページ目で)警察に電話しているところですが、なぜかヒロインは目が覚めない。なぜか親友女もこの恋を応援します。「ロンドンでのあなたは働きすぎ」 いやいやいやいや! ヒロインに惚れてる以外なんの取り得もないイビリにもイヤミにも気づけない能無し鈍感男に嫁ぐくらいなら、労働者やってる方がまだマシでしょ。早く逃げて! このホンの欠点は1ページ目で落ちたヒーローの株の挽回の機会が最後までなかったことです。労働者ヒロインに感情移入した既婚女性読者には、このお話はハッピーエンドではなく悲劇の序章にしか見えません。
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