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- ガラスの靴をあなたに 2024/02/07 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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ほんとうにラルフ=ダイヤモンドという「父親」が好きです。 彼は女性にとっての理想の父親像の完全体ですね。 ・ドレスも宝石も金銭も家も何もかも与えてくれる ・だが、決して見返り(セッ…)は求めない ・ただただ無償にして無上であり無限の愛を与えてくれる 父親が生まれた時からいなかったヒロインに最高の父親が現れてくれたのが嬉しいです。 そして、ヒロインのサロメという名前も最適解ですね。 サロメは戯曲の影響で悪女の代名詞として最も有名な女性になってしまいましたが本来のサロメは清純・可憐そのものの無垢な女性なので(そもそも彼女はヨセフスが著した【ユダヤ古代誌】によれば洗礼者ヨハネの首を所望などしていない) 「財産目当ての悪女」と噂されているが本当は純粋で少女の様に可愛らしいヒロインは誤解されているという点においてまさに「サロメ」です。 あと其れからサロメはお母さんの無邪気さを完全に受け継いでいると思います。 ラルフから貰った慰謝料も宝石も何もかもを寄付して手放す理由が「ラルフとの結婚を愛の無い偽りにしたくなかったから」という事からもファンタジーの妖精めいた無垢さを持っている女性だと解ります。 そしてヒーローが「嬉しいね!!」と叫んで抱き締めた時のサロメの顔が母親そっくりな表情になっている姿を見て『あぁ、やっぱりサロメは少女の様な母親であるモリ―の愛らしさを受け継いだ娘なんだな、其れはモリ―がサロメの事を自分に出来る精一杯で愛して来たからなんだな』と思えます。 最高の父親と母親がいるサロメが最高の夫となる人に出逢う。 読んだ人にもこんな幸福がやって来ると良いですね。
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