原作の問題なのかもしれませんが、ヒーローが名乗っていたクズミーナって、クズミーンという姓の女性形なのでおかしいなと感じました。森先生の絵は好きだけど、ヒロインは可愛すぎて弁護士っぽくないし、まして殺し屋に疑われるようなキャラには見えませんでした。

不倫絡みの話なので、引っかかる方もいるようですが、ヒーロー・ヒロインが不倫関係なわけではないし、不倫を全面的に肯定するような内容でもないと思います。確かにブルースには、妻に対する罪悪感はあまり感じられないですが、ヒーローはアイリーンの行動にも最後は理解を示していますし。ともかく人間ドラマ的な部分がとても良く、ヒーロー・ヒロインが救われて本当によかったと思えます。最後少しあっけないので4.5ぐらい。

最初に読んだときは、いいお話だと思ったのですが、期限前に読み返したら、なんだかモヤモヤが残りました。結婚直前に、傍にいて傷つけ続けるより、遠くで想っていたいと、逃げ出すヒロインの気持ちはわかる気もしますが、自分が楽になりたいだけな感じがしました。結果的には、この行動によって、2人が気持ちをぶつけあうことができたわけですけど、それで、それまでの葛藤が劇的に解消しちゃうのもなんだかなぁという印象でした。