小越先生の大ファンです。しかし、なんかこの作品は苦手です。 キャリアウーマンが、強気なヒーロー奪われたいと懇願する、 いや、ヒーローは実は思慮深いいい人なんですけど (複雑な彼女の過去にも理解を示し)、 21世紀、女性はやはり強めに男性に奪われたい存在なのかと 少しがっかりして読みました。 作品の中では男性優位主義と、思慮深い男性に守られる男性中心主義者は違うと説明されていますが、 ひねくれた私の見方で読むと、この作品はそうなっちゃうんです。。。 うまく言葉では説明できないんですけど、このもどかしさを 共感してくれる人いないですかね笑。

原作が悪い。 特別な事情があれども、兄弟で同じ女と関係するなんて 本当に気持ち悪い。あり得ない。 だいたい、その後の人生、戸籍的にも入れ替わってましたって もう一回本人に戻したのか、ライダーのままで生きて行ったのか。 すべてに無理があります。

5年も付き合って、肉体関係無しってそりゃ、主人公が悪いでしょ(現代社会では)。 それを浮気しただの何だの騒いで 挙句に結婚する気が無い上司とは愛人になって、すぐにベッドインて よくわからない神経です。 怒りたいのは元婚約者では？すぐにイケメン上司なら体を許すのって？ 女性からは理解されないのでは。 ハーレクインでは珍しい、健気さのないわがままなヒロインでした。

ヒーローが主人公を悪女と誤解して誘惑するパターン。 赤毛の主人公は実際にいそうな女性で、好感が持てます。 もともと主人公が悪いわけでも、ヒーローが悪いわけでもなく ヒーローをたきつけた兄嫁が悪いのに（まあこの人もある意味被害者だけど） そこは何も攻められず、主人公だけ攻められて可愛そうでしたが 最後ハッピーエンドになってよかったです。 目の描き方は少しうっとおしいかも。チャーミングだけど。

イケメン若社長が、昔裏切った（とヒーローが勝手に誤解している）女性に 援助目的で愛人になることを強要する、ハーレクインによくある1パターン。 結局、誤解が解け、二人の気持ちが通じ合いハッピーエンドなんですが 今回の場合は主人公の母親が腐った人間で そこだけはハッピーエンドになりません。 エロいシーンは少な目かも。

神谷先生の作品は初めてですが、目の描き方がややキラキラ過ぎて気になるといえば気になります。 パターンとしては イケメン、セレブと一夜を過ごすも、その後主人公は妊娠し、ひっそり出産、子育てしている。 子どもがいることがばれて、愛のない結婚をするけど、結局二人は本当の気持ちに気づいて、幸せになりましたパターン。 はじめの出会いがいきなりベッドインで軽い感じのヒーローですが 死にかける事故にも合うし それなりに主人公を愛していたと思うのですが 主人公は怒ってばかりですね。 どうにか最後ハッピーエンドでよかったです。 ま、ハーレクインですから当然ですが笑。

タイトルにあるように、ハーレクインの最もあるパターンのひとつ。 愛を信じないワケあり社長が 秘書が処女捧げても、最初は否定して 後に自分の気持ちに気づいていきます。 ありがちな話なんだけど、主人公の母とか妹とかが 小越流に描かれていて、キュートかつ、面白い。 ありがちなハーレクインを小越先生らしく仕上げた感じです。 お勧めです。

だいたい先生の本は拝見しておりますが 今回の絵は男女共に眉と髪型がなんか好きではないです。 シークと知らないでの外国でのシークと一夜パターン。 主人公がやや被害者ぶっているけど、シークも国からそれなりに主人公に連絡していたし 主人公が二人の今後とシークを信じられなかったとか、シークにキレるのも いかがかと思いました。 まあ、最後に誤解が解けてハッピーエンドはハーレクインですから 当然です笑。

なかなか健気でかわいい主人公。 パターンとしては、会社が傾きかけているのに家族の具合が悪くて 家族の治療費と会社の再建のために愛人になりますパターン。 もちろんイケメンヒーローも訳ありの女性不信なんですが 最後はもちろん二人の誤解が解けてハッピーエンド。 目の辺りが個性的な描き方できにならないことはないですが、 タイトルのセリフ気に入っちゃいました。 主人公が幸せになってよかったです。ハーレクインだから当然ですが笑。

シークシリーズの典型といえば 外国の一流企業で働いている跡継ぎシークが 秘書なんかの外国人女性を国に連れて帰るパターンが多いと思うのですが これは元々シークの国で出会い、惹かれ合っていくパターンで いつものシークパターンと異なります。 元々篠崎先生の絵が好きということもありますが ワケあり、純情なヒロインが幸せになってうれしいです笑。

一方的に愛のない結婚を言われ、主人公が断っているうちに 主人公がシークに惚れてしまう、シークも本当の愛に気づくパターン。 全体を通して意外性はありませんが、 前向きでけなげな主人公には好感が持てます。 佐伯先生の絵も癖がありますが、それでも女性はチャーミング、 男性はカッコいいと思います。