本当に、奇跡的に子供を授かったラストじゃなくて、ストーリー的に良かったです。大抵HQのこの手の話は奇跡的に子供を授かるラストでしらけさせられるので。最後まで感情移入させられっぱなしでした。

すぐに口説いたりキスしたりベッドインしたりする作品に飽きた頃この作品に出合い、ヒストリカルの奥ゆかしく純粋な恋愛に完全にしびれました。この第2巻はキスシーンで終わるのですが、このキスに至るまでにどれだけ時間が掛かったことか!それだけに、この巻の終わりから３巻の始めにかけて、とても丁寧にキスシーンが描かれていて、久々に胸キュン(死語)してしまいました。

全体的には内容も面白いし、おじいちゃん以外のキャラクターの絵も素敵だし、充分良かったです。 ヒロインがなぜ前の結婚であんなことになったのか、もう少し詳しい描写があると、さらに感情移入できて良かったと思いました。 ヒロインが前の不幸な出来事を思い出してガクガク震えている描写が、あまりにも唐突で突拍子もなく感じてしまいました。

最初に年齢を偽った時点で、ヒロインの人間性の決定的な欠落を感じてしまい、最後まで感情移入できませんでした。絵が素敵なだけに本当に残念です。惜しいっ!って感じでした。