小越先生の作品はコミカルさを期待して買いました。あとがきが最高に面白く、あとがきに料金を支払ったような気分ですｗ　ちゃんと話し合えば解決しそうな物をどう引き伸ばすかがハーレのキモと言うかカギになってますが、原作ではどうなっているのか気になりました。同じ小越先生の作品の「若すぎた伯爵夫人」も無理やり結婚系ですが、この作品ではヒロインの事情が隠されていたため、読者目線で共感がし難いのかも知れません。

ヒロインはカワイイし伯爵もカコイイ！ 小越先生の作品はいつも楽しくて大好きです。 ヒーロー側の心情が隠されているため、後数カ月で離婚することが決まってるのに今更何よ！とか、将来に対する心細さが無理なく理解出来ます。最後のタネあかしで実はヒーローがヒロインにメロメロというのがツボでしたが、懐柔しようとする手段がなぜHなんだと思いますがそれはハーレだからかｗ

津谷先生の作品が好きでこの作品も読みました。「初めてのルージュ」、おどおどしていたアリサが覚悟を決めて１日を堂々と振る舞うのが良かったです。…しかし、あの我儘王子サマにアリサは勿体ないような…突然クイズシーンが可愛く、洗濯物が広がるシーンは映画のようにキレイでした。「プリンスは失踪中」、先読みの出来る作品の多いハーレでは珍しく、少ない残りページで一体どう挽回して収拾を付けるのかハラハラ。考えてみると、国の偉いさんが実名でメールのやり取りしないだろうとか、コラ＆捏造記事でなくても盗撮してどこかへ送信してしまうのはやっぱりダメだろー、とか。 しかし、意外な方向へ話が上手くまとまってとても面白かったです。

牧さんの作品は構図やテンポが映画のようでとても好きです。アメリカでは何が何でも成功することに躍起になってて、終わりのない守銭奴よりも、もっと人生楽しもうよ、ってのがテーマでしょうか。最後父との和解も出来てのハッピーエンドで後味も良かったです。エステバン・マルコス兄弟はヒロイン家よりお金持ちではないものの良家設定ですが、慈善事業みたいな生活で、他にどう収入があるんだろうと読み返したりしました。黒髪の美女もお金だけを見ていた人ではなさそうだったので、彼女も幸せになっているといいなと思ってしまいました。

ぽちさんに同意です。 絵がとてもきれいだし、立ち読みまでは「変身美女ラブコメ♡」かと思っていたのですが、全部読んだらレイプに近親相姦疑惑、死に至る病だの重い物がずっしり… レイプは犯罪だし、なぐさめるのに最後までする必要はないし、DNA結果が出るまで待とうよ… 「性犯罪を訴えられない上に成功出来てヨカッタネ！」「娘じゃなくヨカッタネ！」「病気治ってラッキー」とは喜べないストーリーでびっくりでした。 性犯罪被害者が泣き寝入りをすると性犯罪を犯した青少年が立派に更生出来ます！ってレイプ擁護プロバガンダ漫画だったとは。 奇をてらいすぎて異常な世界に。禁断の物語がお好きな方には向いていると思いますが、私はフツーのラブコメがいいんだなあと好みの再認識が出来ました。 唯一、ヒーローのいとこがカッコ良く、悲惨な作品中救いになりました。

自分を肯定出来ないことを理論武装して理屈をこねるヒロインで、作中で評価されている「優秀なカウンセラー」には見えず、ウダウダとめんどくさそうな人だなと思ってしまいました。 「新刑事コロンボ」での「自分が見えないセックスカウンセラー」のようです。 原作は「安易なカウンセラー」批判なんでしょうか 相手が面倒見の良いドクターで良かったねーって感じです。

感情を顔に出さない訓練を受けていると言いながら、気に入った女性をダマして国に連れ帰るわ、イケメン教師を辞めさせるわ、やることは思いっきり横暴な王子様に笑えましたｗヒロインの出自をロシア貴族の末裔に設定して、余計な身分差のどうこうを省いたのは話が分散せず良かったと思います。淡々とした絵柄なのに、ちょっとしたギャグも多く、ヒロインの「行きずりのプリンセスの弱みにつけこみたくもなるわ」に大爆笑です。ヒーローが実はヒロインにメロメロというのがツボで大好きな作品になりました。続編の「恋のプリンセス」もとても良かったです。

事故などで突然障害を負ってしまった人の葛藤が上手く描かれていて大変良かったです。現実にはさっさとリハビリを積んだ方がその後の生活にプラスになることがわかっていても、リハビリを否定してしまうとか杖を拒否してしまうとか、その障害をようやく受け止めていく心の動きなど、心理学の教科書のようです。サラの凛とした仕事の仕方にも共感を覚えました。冬木先生のあとがきも楽しかったです。ただ、冬木先生の女性キャラの口元が小さいコマになると(ﾟεﾟ)(ﾟ3ﾟ)このように見えるのは私だけ？

話し合いで解決し歩み寄るべき問題をすべてH行為で解決しようとするハーレの登場人物たち…　「ハーレだからさ」ですけど…　ヒロインは恋人と裂かれた理由をお金の問題だと言われりゃ、なかなか頑なになるのは無理も無いと思うんですが…理由なく右頬打たれて左頬を差し出せる人は少ないんじゃないかな