美しい線で描かれるスペイン紀行。フラメンコのシーンも綺麗です。子供時代をスペインで育ったヒロインですが、スペイン語は簡単な日常会話のみ。語学の読み書きは、勉強しなきゃダメだってことですね。ツンデレファザコンのヒロインと頑固おやじ風シスコンのヒーロー、心配性が共通点で頭が固いとこもお似合い。ヒロイン母、放浪癖のある画家を愛する人生って辛いね。

人の話をまともに聞かず頑なで自分本位のヒーローに、全て人まかせで自分のことしか考えられない我儘な妹。さすが兄妹、良く似てます。 ヒロインは最初こそ思いやりがあって素敵な女性に見えましたが、話が進むにつれてただただ流されるだけの魅力のない人になってしまってます。 ヒロイン、もっと怒っていいのに。ヒーロー＆妹に一言ガツンと言ってくれたらもっと評価がアップしたと思うけど、ストーリーもいまひとつだし、絵が綺麗な分をおまけしても２かな。

専制君主の父を憎み、暴力夫に従い続けるヒロイン母。男児を産んで祖父の農場を継ごうとするヒロイン。愚かしく、当事者以外に理解しづらい感覚ですが、先祖の土地への、宗教に近い執着があるのかなと思います。猛牛を乗り回すヒーローが常識人に見える。

お客の率直な意見を聞いてみたかった。妹の式に行ってみたら兄のだったｗｗみたいな。そして主役二人、大事な妹／従兄の挙式にはこだわった割に、自分たちの式への妹／従兄の出席はどうでもよさげ。優先順位が間違ってない？　絵は綺麗だし、コメディだと割り切って読めれば面白いんだろうけど。

ヒロイン手に入れるために妹をダシにしたヒーローは充分イヤな奴。妹の相手をちゃんと判断しようとするのではなくただただ反対、妨害。最後の切り札とやらを式間際ではなくもっと早くにやっていれば妹達をちゃんと認めて式に呼び戻すことだってできたのにそうしなかったのは兄としての愛というよりただの意地悪。ヒロインも振り回され流されてるだけで式を成功させる意気込みを感じなかったな。それに式の参列者ってヒーロー妹やヒロイン従兄の関係者じゃないの？変なの。

ジョンとリディアの話が良かったので星4です。 ヒロインとヒーローの方はオフィス系ロマンスとしてそれなりにときめきましたが、ヒロインのキャラクターに今一つ魅力が足りないというか、共感しにくい気がしました。 当人達のエピソード自体はありふれたものなので、ジョンのリディアへの告白でヒロインが後押しされた所など、モノローグなどでもう少ししっかり絡めて欲しかったです。

ヒーローとヒロインだけの話なら「ハッピーエンドで終わって良かった」でした。…が、ヒーローの義姉と、ヒロインの父親との不倫関係が暴露されてからのハッピーエンドに『モヤモヤ感』が残ってしまいました。しかも、ヒロイン母が夫の不倫を知り苦しみながら亡くなっている…という展開。この作者さんは割と好きですが、この評価しかつける事が出来ませんでした…。

ヒロインの髪型、右分けなの、左分けなの？ちょいちょいおかしいです。 あと、分け目の比率が９：1のせいかヅラっぽく見えて仕方ない。 元上司はおかしいし、その妻もどうかしてるし、ヒーローがどうやってヒロインに惹かれていったのかイマイチ伝わってこないし。 絵の影響が多いにあるにしても、誰にも共感できない読むのが難儀な作品でした。

ヒロインが心から悔やみ、苦しんでいるからこそ、執着されてしまったのでしょう。狂気には、真実なんて関係ない。とにかく、恨み殺されずに済んでよかった。結婚後は、遠くに住んだ方がいいよ。

本当に何もできないらしいヒロイン。上流社会のお嬢様なら、普通に高い教養を仕込まれてるはずだけど。政略結婚には乗り気なのに、花嫁修業はさせないパパ、過保護の方向がおかしい。向上心があるのは良い。　

目新しさはないけれど、あとがき込みでクオリティは確かです。ヒロインに怒涛の不運が続いてこその、ヒーローとの再会と救済（救世主はヒロイン）。そうでなければ、精神的五歳児なんぞ歯牙にもかけず、母子二人でたくましく生き抜いていってくれそうなのが、小越ヒロインの良さ。

結構評価が低いけどなんでだろ？私は面白かった。 確かに絵がノーブルとはいいがたいけど、やっぱりワイルド系だと受け入れがたいのかな？ 内容自体はハリウッド映画にもありそうな、ワーキングガールとちょっと訳ありなタフガイとの恋の話なんだけど、その謎部分もちょっとしたスリルで楽しいし、最後までしっかり描け得たと思います。 マイナス点は、初めヒロインが自分の番組を守るのに必死で、政治的な内容を避けてるってとこ。そこを踏み込むような女ならカッコいいのにって感じ。

亡夫の行動や遺書が意味不明すぎて置いてけぼり感半端ないけど、ヒーローの理不尽さだって負けてない。傍目にすら一目瞭然の一目惚れをしたのなら、婚約解消すべきでしょう。離婚は自業自得だし、前の奥さん気の毒すぎる。とにかく、こんな親友を持つ夫は嫌だ。

新生児を誘拐され妻も失ったヒロイン父。二十何年経って、犯人と犯人を母と慕う妹娘を見つけた際、即座に小切手を渡して姉娘の相続権を守り、起訴も復讐もせず縁を切ってあげている。相当な度量の人物だと思います。真意を推し量ることも無く、父の冷たい態度だけをなじるお嬢様ヒロインと、そのヒロインにおもねるヒーロー。なんだかなー、やっぱりお子様だよね。

名前も理性も覚束ない、無防備な美女を庇護下においてあれやこれや。設定上、ヒーロー視点で話が進むので仕方ないですが、このヒロイン、生きた女性というよりは、快楽のための人形みたい。デッサンがかなり崩れるし、画面はやたら白っぽく、ストーリーはもはや、突っ込んだら負けの状態。でもこの作画先生の魅力である、退廃的な表情や色気は健在です。ていうか多分、それしかない。

ヒロインが何故頑なに愛を否定するのか、それがこの物語の重要な核となってます。 ヒロインの悲痛なまでの愛の拒絶と、それでも宿った生命を慈しみたい心を、ヒーローが真実を知る前から本能で気付き、丸ごと包み込むような愛を捧げていく過程が、息を飲むほど美しい。 最後、真実を知ったヒーローがヒロインを抱きしめるシーンは、涙なくして読めません。 最高の作品を最高の作画で織り上げた作者力量に喝采！ ハーレ史上心に残る名作に、また新たな作品が加わりました。