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初めての愛を捧げて

地中海で恋してシリーズ

初めての愛を捧げて

エラは宮殿の舞踏室をあとに、廊下を歩いていた。たった今、失礼なシークにシャンパンを浴びせてやったところだった。せっかくの皇太子と姉の婚約披露パーティーなのに、家族の悪口を平然と聞かされたのではたまらない。砂漠の国の王子だというそのシークは、ハッサンと名のり、姉の婚約を粗野な一家との不相応な結びつきだと言い放ったのだ。怒りがおさまらないエラは、王宮の通路をなおも歩きつづけた。そのとき低い声がすぐ近くで聞こえた。「つかまえたぞ」ハッサン! つけてきたのね。「あなたなんか怖くないわ!」悪魔のような形相で見おろしてくるハッサンに、エラは身構えた。■1/5刊に続き、8部作〈地中海で恋して〉の2作目をお届けします。さまざまな国の王室にまつわるロマンスを、8人の作家がそれぞれ趣向を凝らして描きます。今回のシャロン・ケンドリックのあとを受け、次回の3作目は2/5刊。ケイト・ヒューイットの登場です。

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出版社 ハーレクイン

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地中海で恋してシリーズ

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小沢ゆり / ケイト・ヒューイット
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小泉まや / ケイトリン・クルーズ
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禁断の二人
佐藤利恵 / サラ・モーガン
禁断の二人
売れないシンガーのイジーは、姉の婚約披露パーティで、王室が用意したバンドの隙をついてステージに立った。ある大規模コンサートの総責任者であるプリンス・マッテオに、是が非でも私の歌を聴いてもらっ…

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【ネタバレ】過去を乗り越えて 評価4 4

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