あきらめる練習
「諦める」は物事の本質を明らめること!
新年最初に読みたい心が晴れる1冊。
「諦める」はネガティブワードではありません!
自分の人生を前向きに「諦める」ことで
心の重荷を軽くし、人生を好転させる――
ベストセラー『般若心経、心の大そうじ』のほうげん和尚が易しく生き方指南
私たちは普通、苦しいことや悩み事があっても
他人は気づかれないようにします。
人に知られぬうちに解決しようと、
口数も少なくなり、精気さえなくなります。
自分と言う小さなカラに閉じこもったヤドカリのようなものです。
苦しみや悩みがある場合、
私たちは早くそれを解決しようとしがちですが、
実はその前に「自分はいま苦しみ、悩んでいるのだな」という心の奥をハッキリさせること――
自分を「明らか」にすることがとても大切です。
問題解決の方法よりも、
その状況にある“ありのままの自分”を認めることで、
ずっと心が軽くなるものです。
日本語で、あることをしっかり見極めてそれを明らかにすることを「諦める」と言います。
望みを捨てる・断念するという意味だけで「諦める」という言葉を使いがちですが、
その前提として、たとえ望みを捨てるにせよ
「今の自分には本当に無理なのか」ということをしっかり「明らか」にしないと
諦めることはできないのです。
夜の町が、日の出とともに明るく照らされて、
町の全貌が「こういう街並みなのだな」と明らかになるように、
“ありのままの自分”――主人公であり、
素晴らしいものを内蔵している(仏の種を宿している)自分――を
明らかにする智慧を磨いてみましょう。
そうすれば人生と言う舞台で、軽々と望みを捨てたり断念したりせずに、
自分が主人公だと「諦めて」、しっかり生きていけます。
序 章 「諦める」ことで、心を大掃除【「心の風通し」をよくする仏教の智恵】
第一章 人生に大切なのは本当に「諦める」こと【積極的に諦めることで見えてくる】
第二章 「こだわり」は不安、焦り、怒りの源【心の安らぎを得る「少欲知足」のすすめ】
第三章 「考えすぎ」が毎日を窮屈にさせている【「無明」が人間の苦しみを生む】
第四章 「比べない」幸せに早く気づいた者勝ち【諦め上手で劣等感をひきずらない】
第五章 やがてすべての悩みが小さく見えだす【明日のことより「今ここ」が大事】
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(C) Hougen Natori 2017
出版日:2017/01/05