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恐怖の民俗学

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恐怖の民俗学

見てはいけない。

あの世からの声、不気味な裏山、ニュータウンの亡霊、忽然と消えた黒い人影……

ひとは、この世ならざるものをなぜ見出し、いかにして語ってきたのか。
境界に「気配」を感じ、怨霊は生者を祟り、禁忌はひとり歩きする。

本書では、妖怪から幽霊、都市伝説、ネット怪談まで、民俗学の視点から恐怖の「深層」を探る。
私たちをとらえて離さない、忌まわしくて魅力的な恐怖の正体とは――。

※カバー画像が異なる場合があります。

はじめに
第1章 名づけ得ぬ恐怖――原初的恐怖
 宮古島には「妖怪」がいない?
 狩俣のカミたち
 カオスのノモス化としてのカミ
 人を死に誘うマジムン
 原初的恐怖
【コラム】フィールドワークは、どのようにするのか?
第2章 となりにある恐怖――異界と境界
 すぐそばにある「異界」
 異界との境界
 境界を見出す脳
 境界線が生み出す「物語」
 科学はすべてを解き明かすのか
【コラム】霊力の正体
第3章 変わりゆく恐怖――「妖怪」とは何か
 「妖怪」が生まれるとき
 「上から目線」を手に入れる
 「怪異」は認定される
 「化け物」の正体
 進化する妖怪――「妖怪のカンブリア爆発」
 娯楽としての妖怪――「江戸の妖怪革命」
 地方へ広まる妖怪――『筑前化物絵巻』
 井上円了と「妖怪」
 民俗学と「妖怪」
 水木しげるによる究極のキャラクター化
 恐怖のグラデーション
【コラム】霊的なものたち
第4章 見つけ出される恐怖――怨霊と幽霊
 死霊と怨霊
 シャーマン
 シャーマンが語る怨霊の物語
 現代に生きる怨霊の事例
 発見される怨霊
 怨霊から幽霊へ
 足がない姿
 逆さまの姿
【コラム】脳はなぜ「見えない存在」を見るのか?
第5章 語られる恐怖――恐怖はどのようにして伝えられるか
 恐怖の「文化進化論」
 「コピーミス」の民俗学
 なぜ「三」に収斂するのか?
 「わずかな不思議」が勝ち残る
 メディアを渡り歩く恐怖
 伊豆諸島の伝承/漫画と二次創作/ネット怪談への変容
 宮古島で見た伝承の変容
 改変はいかにして忘却されたか
 伝承とは「忘却」の生き残り
【コラム】金縛りの恐怖
第6章 よみがえる恐怖――現代社会に潜む原初的恐怖
 行き場を失った「原初的恐怖」
 「説明以前」の恐怖
 「ひだる神」と「ぬりかべ」
 佐伯家の語り――「心霊現象」のリアリティ(1)
 近畿地方のとある場所――「心霊現象」のリアリティ(2)
 妖怪コレクションと「むき出しの恐怖」
 よみがえる「原初的恐怖」
 タワマンに怪談は存在するか?
 リミナルスペース
【コラム】どうして怖い話が好きなのか
【ブックガイド】「恐怖」をさらに知るための本
おわりに
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価格(税込):1,045円
出版日:2026/08/07

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