「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない
99%の親は子どもの可能性を狭めている
●お母さん・お父さんのちょっとした言葉が、子どもの将来を狭めている
「人に迷惑をかけるな」「勉強しなさい」「やる気あるの?」。子育てをしていると、ついつい使ってしまう言葉ですが、実は心理学的に子どもにとって逆効果になっていることがあります。たとえば、「人に迷惑をかけるな」は海外で子育てには使われません。むしろ、「困っている人がいたら助けよう」という言葉のほうが強調されます。一方、「人に迷惑をかけるな」といわれると、自粛してしまうように育ちます。だったら、どうしたらいいの? という疑問に、坪田先生が実例と心理学を用いて、グローバル時代・AI時代の子育てを解説します!
●学年ビリでも1年で慶應に合格できた魔法の言葉は?
坪田先生は、とにかく人に自信をつけるのが上手。「坪田塾」でも、学年ビリの生徒を難関大学にストレートで合格させるなど、可能性を引き出しています。「勉強」「しつけ」様々な分野で、自分で考えて動ける子、自分から勉強する子を育てる魔法の言葉が満載です。
●サンプル例
【やる気を出してもらいたいときは?】
×「やる気あるの?」「やる気ないならやめたら」
○「(やる気がなさそうに見えても、ノートを広げていたら)やる気出してるじゃん!」
【勉強しない時は】
×「勉強しなさい!」
○「勉強すると、こんなふうになれるよ」
●SNS時代に迷えるお母さん・お父さん必読!
今の時代、子育てに正解はありません。でも大事なのは「お子さんの将来にとってどうか」ということ。坪田先生のメッセージは、子育てに悩むお母さん・お父さんが元気になること請け合いです。
はじめに
序章 日本の子どもたちの多くは、可能性をつぶす「呪い」をかけられている
「苦手だね」と言われると、子どもは苦手意識を持ってしまう
「マクド」と「マック」どっちが正しい?──親の言葉が「思考と認知」を作る
可能性を奪う言葉「拮抗禁止令」と「13の禁止令」
第1章 「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない 「自分から動けなくなる」呪い
生きづらさを助長する ×「人に迷惑をかけるな」 ○「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」
ファミリーレストランではしゃぐ子どもに何を言うか ×「やめなさい」 ○「周りの人がハッピーになるように行動しなさい」
「失敗させてくれる環境」が挑戦心を育てる ×「水たまりがあるからよけなさい」 ○入ったあとで「ぬれちゃったね」
第2章 「今忙しいからあとで」 「自分の気持ちを伝えられなくなる」呪い
夢よりも価値観に気づいてあげよう ×「将来なりたいものはないの?」 ○「こういうことをするのが面白いんじゃない?」
「自分で考える子」を育てる言葉 ×「はいはい、カルピスね」 ○「喉がかわいたの?」
自分で判断できない子が育つ ×「みんなやっているよ」 ○「今は~の時間だよ」
第3章 「うちの子なんて……」 自信を失わせる呪い
アピール上手でグローバルに通用する子を育てる ×「うちの子なんて」 ○「この子はこれが本当にうまいのよね」
役割で自信を失うこともある ×「お兄ちゃんだから我慢しなさい」 ○家族の中での役割より、個性を重視
親子関係を見直そう ×矛盾したメッセージを伝える ○ダブルバインド、「人生脚本」に気づく
第4章 「勉強しなさい」「集中しなさい」 やる気を失わせる呪い
具体的でないと子どもは動かない ×「勉強しなさい」 ○「この計算、練習してみない?」
子どものテストの点数を見たときに ×「もうちょっと頑張れたね」 ○「どう思った?」
教える側は根気が必要 ×「何回言ったらわかるの?」 ○「今、やってみせた通りにやってみて」
おわりに
参考文献
ほか
続きを読む
(C) Nobutaka Tsubota 2021
出版日:2021/07/05