表紙から内容はあまり期待していなかったのですが、見事に裏切られました。いやー面白い！ しっとりしたラブロマンスではなくコミカルで、ヒーローもあまりにも軽くて最初「これで成り立つのか？」と心配しましたが、どんどん引き込まれて読みごたえもあり、星合先生はキラキラが多くて少し苦手だったのですが、これは文句なく楽しめました。

冷酷なヒーローが打ちのめされるストーリーも良いけれど、甘いマスクで悩む、頼りなさげなヒーローにも萌えてしまう… 狩野先生のヒーローに、はまりまくりです。 ラストページは「あれ？」っと唐突感はありましたが、前半の煙草を吸っているシーンや、後半の穏やかな時のヒーローの表情にも、キュンキュンしまくりです。描く「手」一つとっても表情があるかのように、良い雰囲気を醸し出しています。

元旦那は最低！口先軽く、しかも嘘ばっかりだし別れて正解でしょう。 ヒーローがヒロインに伝えた彼の両親の言葉は、普通ありえないけどハッピーエンドがお決まりのハーレならではと言う事で？ 年下ヒロインストーリーは星のようにあれど、その逆はごくまれなので、こんな話がたまにあっても良いかも。

内容も展開もハーレにならではで、私のツボにはまりました。傲慢なヒーローで最後にやっと謝罪するパターンよりも、話中で苦しげな表情がたくさんあるほうが好きです。 このヒーローはこのヒロインにはもったいなく感じました。（あくまでも個人的にです） 気になったのがＨ/Ｈの顔を寄せ合った時の大きさ！大人と子供ぐらい違いすぎ～

ハーレのヒーロー以外では絶対言わないようなセリフが出てきて思わずニヤリ。前半で横暴なヒーローなのかと思ったら、実はヒロインにメロメロだったのが早めにわかって良しです。後半の登場人物の暴露は、設定が初めてのケースでびっくりでした。

ストーリーに入り込めませんでした。キャラはとても素敵なのに、この後どうなるんだろう…ってあらもう終わり？前半の内容にページをかけすぎで進展せず、説明がやたら長いなと。山場も感じず淡々と進んでしまってもったいない感じです。途中のヒロインの涙にもあまり同調できませんでした。評価が高い作品もある作者さんなのでこれからを期待します。

いつもどこかに笑いありの小越先生ですが、アップのキスシーンがバランスが取れていて惚れます。ラブシーンはいつもあえてシンプルに描いているのかと思っていたのですが、この作品はしっかり描かれていて嬉しい誤算でした。最後までどうなるか読みにくい展開でしたが、筋道を立てて誤解を解いたヒーローに拍手。

狩野先生のキスシーンは綺麗で上手です。「氷のヴァレリー」で先生の作品にはまってしまい、この作品の前半のキスシーンも何度も読み返してしまいます。顔のアップもさることながら、身体の動きのラインを描くのが上手なので見ていて飽きません。悩むヒーローの表情も、どの作品も萌えます。難を言えば、ヒロインが顔を赤らめるシーンがちょっと極端かなぁ。

立ち読みで気に入ってその後が気になっていたので、月額コースで見つけて即買いしました。 ハーレには珍しいほどの理解があるヒーローで嬉しい誤算です。ヒロインも毅然としていてこれまたハーレには珍しく、読後感はすっきりでとっても満足した作品です。

誤解でヒロインを責めて、その後のヒロインの言動を見ているうちにヒーローが…というハーレにはありがちなパターンでしたが、昔の作品なのでページ数も多く、前半と後半では場所を変えて展開してとても読みごたえがありました。お得感満載の１冊です。 話中でヒーローの風貌をヒロインが表現しているシーンは私も同感です。尾方先生の書くヒーローは私のツボにはまるようです。

ストーリが上手いです。決して画力や華がある画家さんでは無いのですが、どの作品も胸を打つものがあります。これで終わり？という作品も多いハーレの中では、読み応えも充分の数少ない画家さんであり、その中でも秀逸な一作です。

アップのきれいな部分よりも、小さいデフォルメの画とタイミングの良い台詞回しが心地よいです。読中につい笑えてしまうハーレは貴重ですね。 後半は原作に沿ったのか、ハーレだからいらない気もしましたが丸く収めるには必要だった？でもヒーローが高慢でなくてめでたしでした。

狩野さんの作品はどれも好きです。 以前の作品ではキスシーンがお気に入りで何度も読み返しましたが、今回の作品ではヒーローとヒロインが絡むシーン（ハグや抱き上げ）に萌えました。 アップを多用してあまり身体全体を描かないようにしている画家さんが多い中、洋服のラインも細かに書かれて画に重みがあり、読んで微笑ましくなった１冊です。

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私も、ヒーローがヒロインにメロメロなのは萌えます。それも独り言ながらもはっきり表しているのがたまりません。 ヒーローがヒロインを思うあまりに言いだせなかったというくだり、ちょっとだけ「そこまで悪いほうに悩む？」と逆にじれったく感じました。ハーレには放漫系のヒーローが多い中、こういった作品は癒されます。

ベッドシーンは個人的には大歓迎です。ベッドシーンはワンパターンになっているお気に入りの作者さんもいるのですが、和澄先生はバリエーションに富んでいてお上手だなぁと。最後にこの作品を描くにあたっての苦労話で、ハーレの大前提を信じてカットしないで描いてくれて本当に良かったです。もちろん会員期間で購入しました。