この作者様は当たり障りないようなワンパターンなありきたりのお話にも息を吹き込み感情を揺さぶる魅力がある。 何でだろう、絵が特に好きというわけではないのだが。どの作品も感動しちゃうのだ。 立ち読みもせず、きっと面白いに違いないと購入。 期待を裏切らない実力、GＪ！ 三回とも泣いちゃったわ。

初めて恋愛で心に傷を負ったヒロイン。 出会ってしまった彼に対し、心と身体のちぐはぐなバランスに戸惑って…振り回されて傷付いてとてんこ盛り。 結構一気に読めて面白かった。

『僕はどうしたら幸せになれるんだい？教えてくれる？』 この台詞がものすっごく印象深くて。 主人公が離婚で頑なに閉ざしてしまった心をゆっくりと相手に開いていく様や、彼が彼女をものすごく深いところで見守り続けてた密やかな気持ちが、切なく絡み合っていてすごく良かった。数多いＨＱコミックの中で特に繰り返し読んでしまう秀作だと思います。