原作未読なので内容が忠実に再現されてるとしたら、駆け足すぎて忙しない。 絵自体は悪くないだけに目線の不安定さ（斜視というか、瞳孔に入る光がバラバラ）が気になってストーリーに入り込めなかったです。

ページ数の割には内容が濃いです。これでもかとアクシデントが襲いかかるものの、作者の技量の成せる技か無理なく自然の流れに思えてきます。ヒロインがキプロスを訪れるきっかけになった男は、あー、救いようのない奴ですが、キューピットでもあります。

障害に程度こそあるけれど、人工内耳を装着していても、聴者と同じように聞こえるわけではないです。 障がい者に対してヒーローのように戸惑う人は少なくないですが、我が子に対してその態度はないんじゃないかな。目を合わせるなり、ジェスチャーなり、試してみなかったのかな。 他人事ではない事柄でしたので、あえて書きました。