難病の話はハッピーエンドになりすぎると… 画は美しくて好きな作家さんでしたので、星4で。 登場人物全てが魅力的に描かれていて良かったです。

良かったです！ 登場人物が皆生き生きと描かれており、切なくも美しいラブロマンスに仕上がっています。 画も、ヒロインが可愛らしく時折優美に、ヒーローも申し分なく美しく描かれています。 (出来る女名家の娘としての具体的エピソードはないようですが、デフォルメを除き物腰が美しいのは間違いないと思います) 原作通りかわかりませんが、クズヒーローが多い中、優しいまともなレベルで苦悩するヒーローで素敵でした。 クライマックスのロミジュリの台詞の引用には痺れましたよ！ ときめきをありがとうございます。 何だか他のレビューに「ハーレクインの風格に合っていない」などと書かれていましたが、全くそんな事はないと思います。 ハーレクインの定石ってサイコパスクズヒーローと自己陶酔型尻軽ヒロインでは？ それをねっとり描くのが正しいコミカライズ？ そんな風格滅びて結構。 ページ数の都合か最後があっという間に終わり、イチャイチャしている二人がもっと見たく残念でしたが、話としてはきちんと纏まっていました。

予想はしていましたがやはり泣いてしまいました。 子供達も可愛いし。 リアル子育てしている身では「子育てが何よりも幸せ」とまで言い切れない所がありますが、赤子との別離の悲しみにはかなり共感出来ますし、美しいストーリーで感動出来る作品です。 適当な呼び方したりするちょっと笑える要素も大好物です。

ハーレに時折見られるテンプレ的なぎくしゃくした人間関係やストーリーではなく、登場人物や展開がごく自然に生き生きしていて、エネルギッシュに駆け抜けた印象の作品でした。 ちょっと最後駆け足感がありましたが、派手に終わりましたね！というくらいです。 山口先生の作画はカラーが特に美しいですね。 モノクロも綺麗ですし、ヒロインの顔立ちが本当にパッとしなくて、でもスタイル抜群で設定を遺憾なく描写出来ていてさすがだと思いました。

ヒロインの母との関係描写の端的な表現とか、ヒーローの結婚観の原因とか、ヒロインの婚約者の心理とかヒロインとヒーローの精神的な歩み寄りや避けている所から惹かれ合う過程までへのチェンジポイントとか、色々すっ飛ばし過ぎて非常に浅い話になっています。 これではヒロインがただヒーローのフェロモンにやられただけではないでしょうか。 そもそもヒロインにあまり魅力が感じられません。 あと、これは単純に感想ですが、ヒロインの婚約者や家政婦？は全くヒロインとのふれあいというかむしろあからさまに邪魔者または無能扱いですよね。君たち仲悪いの？みたいな描写でただ不快でした。ヒロインが安心感を求めて結婚を、という理由が頷けるような印象ではなく、冷ややかな上司くらいの温度です。 ヒーローには精神的温かみをあまり感じなかったのですが、婚約者よりはマシと思ったのか？などと思ってしまいそうでした。 画は綺麗だったので星2です。

骨の部分はハーレクインヒストリカルのようですし、話としては面白いのでアリかなーと思いました。 ただその話のためか、ちょっと場面転換が激しいので展開があまりなくても慌ただしく感じます。 なので星4つで。 ですが画力も高いし画風も好み、1の限りでは優しいお話で萌えキュン度抜群でした。登場人物にも好感が持てます。 会話にならない宇宙系マジキチハーレヒーローと下半身の緩い自己陶酔型ヒロインのテンプレ話は滅びた方が良いと思う身としては、ハーレクインのドラマティック下克上が持味に残れば、クソな話が脈々受け継がれるより、多少変わってもまぁ時代の流れとしていんじゃないかなと思いました。

ヒロインのメンヘラっぷりで読む気をなくしました。 目の前で旦那がヒーローを呑みに誘っているし、それでなくとも一緒に暮らしているのだからダメ夫であるのはわかるはずだし、わからなかったらいい大人としてアホです。 なのにヒーローに八つ当たりしてあまつさえ金をせびるとか悪役モブキャラレベルの知性です。 全く魅力を感じませんでした。

原作がひどいのでしょうか？ ヒロインとヒーローが恋に落ちる過程がまるで理解も共感も出来ません。 百歩譲ってフェロモン→下半身に負けたような展開です。 ヒーローも女の口説き方がまるでわかっていないし、そもそも人としての礼儀すらありません。 いきなり喧嘩腰です。 ヒロインはあまりに怒ってばかりなので(怒り自体は正当なものです。ヒーローは失礼過ぎます)一生に一度の恋とか言われても少なくとも読者はえ、何どこで？と面食らいます。 失礼な言動の直後に強引なキスが許されるのは前後に萌えキュンエピソードがあっての話ではないでしょうか。 絵柄はツンデレ感出ていて好みなので、星2つです。

原作未読ですがハーレにしては濃厚で短絡的展開が少なく(辛口すみません)、きちんとした人間ドラマが描かれていて良かったです。 二人がわだかまりが解けるまで肉体関係を持たない所が、むしろお互いに対する愛が伝わるようで素晴らしい。 ページ数が少ないので怒濤の展開になりますが、さすが濃厚ドラマを得意とする山田先生。しっかり描ききっています。絵もますます美しくなっていてヒロインの魅せ方もため息が出ます。 ただ、だからこそ期待値が大きすぎてラスト付近のヒロインのセリフが気になってしまい… 何故終盤でいきなり女王様風に？ 育ちが良くてもそんな高飛車な設定ではないと思っていたのでちょっと引きました。 大事な場面だしな～と。 「逃げないで」とかで良かったのでは？ よって星-1で。

みなみ先生の他の作品でもレビューしましたが、この独特の話運びと画風にすっかりハマってしまいました。 人体も風景もとにかく美しい。 たまにスクリーントーン？のセンスがイマイチな事がありますが、デッサンが細部までしっかりしており安定しております。 他のレビューにハリーが8歳にしては大人っぽすぎる的な内容がありましたが、自分はイギリス人の子供と思って読んでおりますし、我が子の保育園の年長さんより少し年上の体型かと考えるとこんなものでは…と違和感はありませんでした。 全体的にモデルさんのように手足が長くスタイルが良い作画をされる先生なので、むしろそこがイギリス設定ならリアルかなと思います。 原作のチョイスなのか、このかたの描く作品には性格の悪いヒーローも無知でヒステリックなヒロインも出てこないので、楽しく読めました。

コメディタッチを取り入れたストーリー展開は慣れれば個性的に感じられ、私は割と好きです。 画はほぼ文句なしに綺麗ですが、動作線と人物が繋がっているように見えないので星一つ減で。 女性が美しく見えるポイントの一つ、髪の毛の描き方は改良した方が良いと思います。

『愛という名のもとに』の絵柄が好みでヒーローが最高に美形ツンデレだったので、今作も期待したのですが…。 恐らく当時「画面が暗くてホラーみたい」とレビューされたのを気にされたのか、以降明るく描こうとする努力のあとが見られます。 しかし残念ながら結果としてせっかく持っていた独特の雰囲気が失われ、背景と人物の境目が薄くなり、人物の輪郭が薄れたがゆえにデッサンの美麗さが半減していると個人的には感じました。 前作ってハーレクインの作風じゃないのでしょうか？ よくわからないですが、そこらの下手な少女漫画出身の作画者さんより断然画力は高いし私は好きでした。 今回の作画も綺麗は綺麗なのですが。 (女性の髪の描き方は良くなりました) 原作の制限もあるのでしょうが、ガードのような凛々しくセクシーなヒーローがもっと見たいです。 絵面を明るくするにしても、デッサンはそのままでもう少し人物の主線を戻した方が良いと思います。 (みなみ先生の作品はほぼ会員期間で購入させて頂きました。応援しております) コメディ要素を取り入れた話運びも個性が見られ、テンポがあり面白かったです。 次回作への期待も込めて星4で。

愛する人に信じてもらえずに子供を捨てていかなくてはならなかった母親の姿に共感して号泣してしまいました。 恋愛部分についても心情はきちんと描かれていますが、ページ数がやや足りないのかな、とも思いました。 ヒーローの父の悲しみも、描かれていますが主人公ではないせいかあまり深掘りしていないような、深掘りしたら話がブレるような… 難しい所を巧みに描き分けているような気もしますが物わかりが良すぎてちょっと気になりました。 とはいえ、だからこそ悲しい過去から前向きにハッピーエンドに向かう、こじれのない話で読後感がさわやかだったのかもしれません。 良かったです。

ジョンとリディアの話が良かったので星4です。 ヒロインとヒーローの方はオフィス系ロマンスとしてそれなりにときめきましたが、ヒロインのキャラクターに今一つ魅力が足りないというか、共感しにくい気がしました。 当人達のエピソード自体はありふれたものなので、ジョンのリディアへの告白でヒロインが後押しされた所など、モノローグなどでもう少ししっかり絡めて欲しかったです。

よくよく考えると親に妊娠出来ないと言われて大人になっても全く確認しないってあまり理性的な話とは思えないのでキャラクターとして何だか違和感…。 でも切ないお話で泣いてしまったので星4で。

自分はとても楽しめましたしキュンキュンしました。 ヒーローがヒロインに近づいていく様がとても艶かしくて、画も美しくセクシーで(背中が特に最高です！)ヒロインに惚れてる気配が見え隠れするツンデレ感がたまりません。ヒロインもイヤミのない性格で可愛らしかったです。 よくあるハーレクインテンプレの尻軽ヒロインや俺様傲慢ヒーローよりは断然マシです。 漫画の技法としての画面が暗い点とか会話テンポの独特さも、先に述べた部分の印象が勝っていたので個性の一環と読んで特に気になるほどではありませんでした。 叔父さんが恐かったけど、ハーレクインとか考えずにサスペンス漫画と思えば普通かと。

りぼんでシリアスな話を描いていた頃はこんなんじゃなかったのに、楠先生どうしちゃったんですかね。場にふさわしくないコメディタッチを我慢するにしてもテンポが悪い。冒頭だけでも場面に無駄が多く会話が冗長に感じます。ヒーローの目的や背景を徐々に明らかにするにしても、ヒロインのモノローグを挟み過ぎだし、台詞の内容も何が言いたいのかよくわからない。あとこれは原作が絡んでいるのかもしれないけど、ヒーローが性格悪すぎるだけじゃなくヒロインの受け取り方もいちいちピリピリしていて、双方に魅力が全く感じられないので吸引力がない。試し読みだけでイライラさせられてしまいました。

自己評価が慎ましい(卑屈なわけではない所も良い)ヒロインが、穏やかな日常の中ヒーローに惹かれていきながらも、気持ちを押さえようとする様子が切なくて泣けました。話にセレブ的な展開はあまりないですが、ヒーローは知的な紳士でハーレによくある俺様宇宙人でないのでときめきます。ライバルの女性も普通程度に嫉妬し、いじわるをしてきますが心理がきちんと伝わり憎めません。悪い人が誰もいない、心暖まるストーリーです。 作画も美しく画力が高く、医療ものとしても設定がきちんと生かされています。 原作の力もあるかもしれませんが、山口先生さすがだなと思いました(花とゆめで愛読しておりました)。 クライマックスの救出展開でヒロインがもう少し出来る看護士エピソードを表現出来たらもっと良かったかな、とも思いましたが、これはこれでリアルな感じで良いのかもです。 会員期間で購入して損はないと思います。

だし話もモチーフとしては終盤まで割と盛り上がったんですが…。 ラストのモノローグがイマイチ意味がわからないというか、せっかく２話に渡ってじっくり描いた挙げ句の締めの言葉なんで、もう少し巧い事表現して欲しかったです。 天と二人は基本的には関係ないので、絡めるなら天が永遠不変である事になぞらえるべきだと思います。或いは天(世界)の無慈悲を二人の炎で焼き払うぐらいの喩えとか。 まぁ他のハーレ作品に比べたらそれでも断然文芸寄りというかロマンチックなラストなんですけど。それだけに惜しい感があるというか…。 ここまで書いて何ですが、絵の美しさと設定の悲劇さの中に燃え上がるお互いの愛の切実さに胸打たれたので星4つです。

女性が皆同じ顔に見えるのが残念。 話はページ数の都合で仕方ないのか、深みが足りない気がした。擦れた大人なのでヒロインがヒーローの魂が信じられる、を納得するにはもっとエピソードが欲しい。ファンタジー設定にHQお馴染みにせよ、結婚て言葉、何だか陳腐だなぁと思った。『交換』のように『契約』などにした方が軽い用語化でロマン膨らむような。 画風は好みです。

前線で命を掛けて治療に当たる医者としての心情の描写がリアルかそうでないかはわからないのですが(医者はスプラッタに耐性がつくと聞くので)、マンガとしてのクオリティが低い。画力はあるし人間の魅せ方は美しいが、モノローグが多すぎたりセリフのタイミングがイマイチで、読んでいると話運びが悪くて感情移入を妨げてしまう。ヒーローの魅力を出そうと恣意的になりすぎており、結果ヒロインが反応してばかりで色情狂に見えてしまう羽目に。せっかく画が美しいのだから、うまい事描けばかなり胸キュンさせられる設定なのに勿体ない。引き算して緩急をつけるべき。個人的にはこの手の設定はヒロインがストイックで葛藤あり、な位が萌える。