特徴的な絵なので 好みが分かれる作家さんだと思いますが、ストーリーは良かったです。 勘違いヒーロー→復讐はパターンだと思いますが、自分の知らなかった事に気づいていく過程とか良い感じで展開していったと思います。

ヒロインは実は良家の子女。 男性との関係についても泣いてすがる女ではなく正論で自立した女性。 潔さを感じる素敵なヒロイン。 藍先生の作品は本当に安心して読めます。

この作家さんの画風については好みがあると思いますが 私は割と好きです。 カニのシーンとかクスって笑えるところもあって。 なにより、ヒロイン父のハゲ鷹が良かった。（娘に対しての考え方はダメだけど） ヒーロー母も意地悪じゃなく良い人なのもポイント高かったですね。

実はこの作家さんの画があまり好きではなく なんとくなく読まず嫌いなところがあったのですが。 この作品はおもしろかったです。 よくある手の記憶喪失ものかと思ったのですが まさかの展開。 そう来たか～という感じで、最後まで興味深く読めました。

ヒーローとヒロイン。 それぞれ背負ってきたものからくる心理的な描写がよく表現されていると思いました。 ヒロインがヒーローのために人質を申し出るところなど、愛情表現が良かったです。 皆さんがおっしゃるように最後が2Pで終わってしまうところなど、物足りなさが残る結末でした。

思い込んでいたとは 好意を持っている人を気が付かないというのはないのでは？ まぁ、ファンタジー感を出した作品だと思うのでこういう設定も必要だったと思うのですが。 ヒロインは仕事ができる有能な女性なんだと思いますが、プライベートがガッカリな印象で共感はできませんでした。。。

好きすぎちゃって 相手は自分に対してこう思ってるはず・・・と思い込んで 完璧を目指したい心理はわからなくないですね。 ストーリー全体がよくまとまっていて読んだ後のスッキリ感。確かに映画のようでした。

この作家さんの絵が好きなので購入。 惹かれあいつつ、最初の嘘で遠回り。 良いテンポのお話でした♪