ヒーロー＆ヒロインとも身勝手感な気がしてなりません。傲慢すぎるヒーローに、自分だけが不幸と感じているヒロイン。私は、あまり好きではありません。たしかに衝撃的な初夜で、斬新だったけど・・・私は、話の流れに、ちょっと納得できませんでした。

「十九世紀の恋人たち」はシリーズで読んでこそ、醍醐味が味わえると私は思います。絶対に、この作品は、シリーズ最後に読んで欲しい。失踪した妻を、妻殺しと噂されながらも、４年も秘めた思いを持ち続け、待ち続けるヒーローは素敵だと思います。

元大リーガーのヒーローであることを除けば、普通に、ありふれた、カップルのお話です。両親をはやくに亡くし、愛にあふれた兄達に育てられたヒロイン。悪者が誰も出てこない。安心して読むことができるのですが・・・何か物足りない気がしました。

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確かに、ヒロインの登場シーンは、多くの方が、反感抱いていらっしゃるように、私もあまり良い気はしませんでした。でも、大人になりきれない人はたくさんいますから、そんなに、目くじら立てなくても・・・ 可愛らしいヒロインだと私は思います。

自分自身に突っ込みをいれるヒロインって今までに無かったような気がします。容姿平凡なヒロイン自身が自分に突っ込むことによって、卑屈さをあまり感じさせることなく、内面がうまく表現されているのではないかと思います。自分を客観的に捕らえることができる、大人の女性、素敵だと思います。

私が、ＨＱコミックにはまった作品のひとつで、何度でも読んでいます。 純情でかわいらしい秘書のヒロインと、自己中なシークであり社長のヒーロー・・・ちょっと強引なところもありますが、まさに王道で、私は好きです。原作小説を是非読んでみたいと思います。