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ヒロインの境遇の無惨さが異色と言える作品。 苦界に堕ちたヒロインの肉体は恥辱に塗れても変わらぬ魂の高潔さが眩しい。揺るぎないヒーローの愛も素敵。 しかし、どんな高潔な紳士にも劣情を抱かせるほどの官能的な美女..況んや好色野郎をや、ということで、ここまでの美しさは災難の素になるのね...

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表紙絵のタイトルが「愛は華麗に」なのが謎。 敵対する家同士のロミジュリものなんだけど、ヒロインが甘やかされた未亡人で行動が衝動的すぎるのがいまいち。 先に読んだヒロイン従兄とヒーロー妹のロマンス「寂しき婚礼」では、今作ヒロインは落ち着いた妻になってたのでギャップにびっくりした。

「家政婦の切ない契約」の関連作品。 偏屈な父親の元から逃げ出した3姉妹のシンデレラストーリーの長女編なんだけど、不実な貴族に騙されて妊娠するという苦境に陥ったヒロインを救う道義心厚いヒーローが素敵。 便宜結婚のはずが、お互いに葛藤をかかえながらも信頼と愛を築いていくストーリーは読後の多幸感が半端ナシ！ 続きが読みたいな、と調べてみたら三女の話は日本語訳が出版されてない！ 「Innocent Courtesan to Adventurer's Bride」なんだけど、10年以上も前の作品なのにシリーズものの最後だけ翻訳出版されてないのは何か特殊な事情があるのかしら...

タイトルが内容に合ってないのだけが残念。 それぞれ辛い生い立ち&事情を抱えた男女が、敵同士として出会い共に旅する中で情熱と信頼を高め合い、人生を共に歩む決意を固めるまでのロマンスに、逃避行のサスペンス&アクション、濃厚ホットシーンのスパイスも効いて読み応えあり。 何よりも愛想の良い悪党なヒーローのヒロイン溺愛っぷりが素敵♡ 本編ヒーローの従兄マックス&キャロ夫婦の話が「涙のレディ」のようなので、こちらも読んでみたい。

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リージェンシーのエンパイアスタイルじゃないのだけが残念で、⭐︎−1 ヒロインも天晴れだけど、真のヒーローは肝の据わったお祖母様だった。

内容はとても良かったけど、題名が合ってないのが残念。 原題からいくと、神出鬼没の花嫁とか、逃げ上手の花嫁ならしっくりきたかも。

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絵が美しくストーリーもドラマティックで凄く好きなんだけど、何か違和感が…と改めて見直すと27才オールドミス設定ヒロインのハーフアップのヘアスタイルから醸し出されるなろう令嬢もの臭！ ハーレクインは時代設定に沿った衣装や習俗が見られる“本物感”が醍醐味なのに、成人女性が人前で髪を下ろしてるのがありえなくて興醒め。