いけすかないヒーロー。根本的にヒロインをバカにしてるような……。そりゃヒロインもあんまり中身ないけど……。

途中で何度もページを確認しました；　３６０度レトロな雰囲気で嫌いではないけど、印象に残らない感じ。

天使ものってことで、ウーンと思いながら読み始めましたが、いっそのことこれぐらいお伽噺な方が普段のハーレより納得できるかも。

そして男というよりただの牡。ハーレにわんさかいるそんなヒーローの一人でしたが、割と許容範囲でした（むしろヒロインの女性っぽさの方に拒絶反応が；）。思惑がことごとくはずれてる上にやることがいちいちカッコ悪いのが緩衝材になったのだろうか……。

ムカついていいはずのヒーローの言動にいまいちムカつかなかったのは、先に低評価の嵐を全部読んだせいなのか……。以前、この漫画家さんの別作品「愛された不思議」を読んで、そのあまりにスゴい台詞回しにぶっとんだ記憶があるのですが、この作品にも片鱗がありますね＾＾；　原作者は違うので、この先生の持ち味なのでしょうか。個人的にはヒロインのうっとうしさがヒーローの妙な思考回路に見事に対抗しているように見えて、なかなか楽しかったです。

よくよく考えるとヒーローの行動もどうかと思うんだけど、ヒロインがあまりにも自分勝手過ぎて心情的にヒーローの味方になってしまいます。子どももいるのに誰ともまともに話し合おうともせず、ひたすらヒステリックに被害者ヅラして八つ当たりでは、どこに共感していいものやら（汗）　ヒーローヒロインともに微妙に頭が悪い感じで、自分の好みとしてはちょっとなーという感じでした。

ヒーローの弟……体の末端から五寸刻みにミンチにしてやりたいような性格でした。やれやれ……。その分、ヒーローとヒロインのお互いへの愛が真っ白な雪のようにピュアに見えた。素晴らしい対比でした＾＾；　ラストは少し物足りないけれど、個人的に読後感はよかったです。

ヒーロー、チョーシがいいにもほどがあるっ！　頭は大丈夫か？　色気以外のコミュニケーション手段を知らんのかー？　私なら自信満々にせまってきた鼻っ柱に肘鉄くらわせて、鼻血ブーで床に転がったところをデジカメ撮影してネットに動画流したいようなヒーローですね……。

男性が女性の奔放さを認めることって、本当にないのね（笑）　ルパンザサードって偉大だわ。それを思うと。できればそのへんのところをとことん掘り下げてほしかったなあ。そしたら多分ハッピーエンドにならないだろうけど。そんなこんなで何となく、私はモヤモヤしたものが残りました。

無条件に家族を愛してる男性って、何だかお子様に見える……。特にハーレのヒーローの場合、顔と体と肩書きが立派なだけに、余計に。この作品の場合、それなりにヒロインの個性と釣り合いが取れているように感じられて、読んでてあまりヤな気はしなかったけど。しかしやはりお子様＾＾；

このレビューには作品の内容に関する記述が含まれています。

もっとヒーロー頑張らんかい！　何じゃこりゃあああ。ハーレとは思えないエログロシリアス。明らかに路線が違うので、ハーレ読者には受けないと思うな……。

ハーレで王道の（？）、ゴーマン型ヒーローの対極にあるような今作のヒーロー。突っ込む余地のない、いい男でした（笑）　見かけの割に可愛らしい（ていうか子供っぽい）ヒロインも、素直でまっすぐでいい感じ。読んでるこちらも素直にハッピーエンドを祝福できました。

ラストのヒーローの告白が好きです。ハーレにありがちな、ヒロインに対する美辞麗句を並べるより、はるかに胸に響きました。そして最初は何じゃこの男と思っていたヒーローの株が跳ね上がりました（笑）

目が隠れているヒーローが素敵☆　と、思った私は方向性を間違えているだろうか……。お話はスタンダードですが、設定が珍しいかも。個人的に設定萌えでした（笑）

そうだよね、これがないと始まらないよね……。ヒロインの心情に非常に共感して読めました。素敵なお話でした。

まー私なら地の果てまでも根に持ち続けて二度と心を開けないだろうなあ＾＾；　なので頑なになってしまったヒロインには共感できました。中貫先生の他の作品（ハーレ以外）も読んだことがありますが、キャラが時々ドキッとするぐらい色っぽいんですよね。またハーレでもお目にかかりたいです。

漫画の方を先に読みましたが、詳細を忘れていたので購入（笑）　漫画よりこちらの方が読み応えがありました。ハーレのヒーローはどうも愛情表現が嘘くさいなーと思うことが多いのですが、このヒーローはヒロインを心から愛していることが伝わってきて、好感が持てました。やっぱり、余裕の笑みで殺し文句を言われても響きませんからねえ＾＾；

何か生理的に駄目だこのヒーロー……。見た目も普通だし、特に嫌う理由が見当たらないのに、時折背筋がゾワッと。苦手ポイントを強いて挙げるなら、貴様それでもガイジンかーっ！と、ツッコミたくなったデートの誘い方＆ヒロインへのアプローチの仕方、だろうか……？　こーゆークソうっとうしい煮え切らない誘い方をするのは、ニッポン男児だけで十分です。まあ、近い過去に情状酌量の余地はあるわけですが……うーん。

とてもいい話でしたが、ことのついでにヒロインの元恋人も探し出して湖に沈めてやりたくなりました。どうしていつも男はやり逃げが許されるのでしょう。こういう時、苦しむのも、傷つくのも、責められるのもぜーんぶ女。子どもは共同作業でしかできないと思うのですが。あまりにも反吐が出るようなこの男の駄目っぷりに、個人的にお話の素敵さが半減してしまいました；

お話は好みです。楽しめました！　ジェーン・オースティンの「エマ」のようなヒロインで、最初はちょっと苦手かな？と思いましたが……。あらゆる意味でレトロですが、古典好きなせいか妙にツボに入りました。

この漫画家さんの絵は、いつも表紙のヒーローがヅカの男役みたいに見えてちょっとギョッとします＾＾；　表紙以外はそんなことないし、好きな絵柄なんですが……。お話はよくあるすれ違い。しょっぱなからカラクリが読めるので、はよ気付け！とヒーロー＆ヒロインに念を送り続けてました（笑）　二人とも素朴系のいい人なので、読後感はさわやか。

ヒロインの父親が最悪。こういう自分の男としての自信のなさを女性側に押し付けるタイプは吐き気がします。妻に過ちを犯させてしまう己の魅力のなさを認めろよな。愛がいつでも免罪符になると思ったら大間違いだ。しかもその一件で娘まで一緒くたにＤＶ対象って……どんだけ心が弱いんだよ！　この人のおかげで、ヒーローのゴーマンもほとんど気にならなかったよ……。ていうかこのヒーローは初っ端からヒロインに本気でのぼせてるのがわかって、結構好きです（笑）

なんつーツッコミどころの多いヒーローだ（笑）　いいとこなしにもほどがある。おかげでヒロインに共感できなくて、もはや宇宙人に見えてくる始末でした。そりゃタデ食う虫も好きずきとは言うけど、こんな男のどこがいいー！？　ヒーローの台詞の端々で失笑し、ラストのプロポーズではマジツッコミしてしまいました。できれば幸せになってほしくなかったですが、ハーレだから無理ですね～（笑）　ヒロインの息子と元夫の存在で、ハート一個おまけしました。

ヒーローがちょっとね。不器用は許せるが、鈍感は許せん。 相手の気持ちにも自分の気持ちにも鈍感って……人間に生まれた価値がないだろうと思ってしまうが。

とにもかくにも、ヒーローとヒロインの気持ちのすれ違いが延々と続くこの作品。コミックの方を先に読みました。どれくらい描写の違いがあるのかと、軽い気持ちで購入しましたが……いやはや、漫画より数段階激しく根深くすれ違ってますね～。好きなら好きと、普通に伝えることの大切さを学んだ気がします＾＾；

このレビューには作品の内容に関する記述が含まれています。

ヒーローの傷つきっぷりが（笑）　最初に自分の気持ちを言えばいいものを、それをせずに何故か外堀から埋めちゃうヒーローと、そんなヒーローの地雷をピンポイントで踏んでくヒロイン……。ある意味バランス取れてる？　ツッコミどころは満載ですが、雰囲気が割と好き。最後のオチも、別にアンハピの要素とは感じなかった。

読んでて、珍しくかなりイライラしました。だってここまですれ違う理由がまったくないじゃん。最初にちゃんとヒーローの言い分を聞いてれば、半分のページ数で終われるのに。（まあ、そこで終わっちゃ物語としてダメだろうけど）　ヒロイン、子供扱いするなって怒りまくってるけど、実際これだけ子供っぽいんじゃ文句言えないよ。冷静に話し合いのできない人は、老若男女問わず苦手です。

結構はっきりと、エピソードが端折られた跡が見えた気がします。原作はもっと味わい深い（もしくは重苦しい？あるいは軽やかな？）のでしょうか。アルザスの白ワインが飲みたくなりました。