最終巻？にふさわしく，ゴージャスで素敵なヒーローとヒロインでした。 ちゃんと犯人と，犯人を脅迫した人と，なんだか話がとても入り組んでいましたが，ページが少ない中，とってもすっきりまとまっていました。（すっきり過ぎる感もなくはないですが…） ヒーローとヒロインの掛け合いも楽しかったです。

こんなにずさんなもんなんでしょうか？ ヒロインはまかない費もらっていないと主張し，ヒーローは払ってるはずなのに…と文句。まぁ，肉体労働者が貧相な食事に我慢できないのもうなずけますが…そんなに大切な食事なら，もっと明確に契約を結ぶとか，なかったんでしょうか。 しかもヒーロー社長だし。 実はけっこううっかりさんなヒーローだったんでしょうか。 何でもできる完璧ヒーローよりも親近感はわきますが…（笑）

勝手に結婚しちゃったらダメでしょ。 結婚式前に花嫁を見ちゃいけないっていうジンクスは確かにあるけど… 気づかなさすぎでしょ。みんな（笑） 結局お互い一目ぼれってことが判明して，ハッピーエンドだけど，現実にこれされたら，詐欺問題で警察呼ばれそう…ヒーローお金持ちだし…

ひどいことを言っているような気がしますが，読み直すと，どうも好きな子いじめをするちょっと子供っぽいヒーローにも思えてきます。 ヒロインもヒロインで，ヒーローに対してポンポン言いたいことを言っちゃってるし。やられっぱなしで，ただただ耐えるヒロインじゃないところが楽しめます。

ヒロインの誘惑？にも負けずに，しっかり自分を制御できたヒーローにすごく好感が持てました。 おじさんもとてもいい人だったし，ヒロインもとてもいい娘だし。 しかも，ちゃんとヒロインを迎える準備をしてから，会いに来るヒーローがとても大人ですてきでした。

ヒロインはかなり男勝りになりそうですね。 そして，作中でもヒロインが言っていますが，理想が高くなって大変そう。 そして，中でもパパはきっと目に入れても痛くないほどかわいがっていたのではないでしょうか。きっと。 ほかにも一族の話があるそうですが，確かに，一つにまとめておいていただけると，嬉しいかも。

表情がないはずの彼（と勝手にさせていただきます）がかなりいい役してました。愛情がなんなのか分からなくなってしまったヒロインの心を最初に癒したのは，ヒーローじゃなくて彼でしょう。 ヒロインのことを愛しすぎてしまった元夫も，とっさにヒロインを道連れにするのではなく，守る方を選べて，よかった。 その小さな出来事で，元夫に対する最悪なイメージも和らいだ様な気がします。

このヒロイン長女気質ですね。 しっかりしているようで隠れ天然のヒロインにどんどん惹かれていくヒーローがとてもかわいい。 そして，姉妹たちだけでなく，登場する独身者（？）すべてがカップル成立。愛の館のジンクスは只者ではないですね（笑）

家族になりたいなら，おじいさんでもよかったわけですが… もしそうなると，完全にお話が終わっちゃいますね（笑） 法律に詳しいわけではないので，憶測ですが，もしおじいちゃんと結婚してしまったら，ヒーローと結婚は不可能になるのでは？ その辺も見越して，おじいさんの仲人力はぴか一だったってことで。

といいたくなります。部屋にいる友達よりも，監視カメラの方がたくさんの人に見られるってことに気づかないものなんでしょうか？ まぁ，監視カメラって現実世界でも，結構ありふれた存在になりつつありますが… マスコミって怖いですね。なにがほんとうなのか，わからなくなってしまったヒーローも，最後にはちゃんとヒロインの本当の気持ちがわかってよかったです。

おんなじように思えて，表情が読み辛いです。 話の内容も，なんだか納得いかない。 お互いに自分の意見を相手に認めてもらうことを勝手に期待して，勝手に失望して… 年月が，二人を大人にしてくれたんでしょうか。

モンティがかわいい。しかし，ヒーロー首大丈夫か？と思わず心配しそうになるほど，大きい猫です。あのふわふわの毛を触ってみたい。 猪突猛進ヒロイン。しかも真っ正直に全部話してしまう。だから，話がこじれることなく，スムーズに進むのでしょう。

一目ぼれで，ヒロインと結婚することを心に決め，外堀をどんどん埋めていくヒーロー。 しかし，惚れた弱みなのか，ヒロインに強く出られない。 あっさり一目ぼれだったと告白しているし… というか，最初からそうしていれば，話がややこしくならなかったのでは？　まぁ，そうなると話は終わってしまいますが（笑）

作者さんのあとがきに同感です。 たとえ，むくんでいたとしても，洗ってもいない足をマッサージされるのは嫌かも。 初恋の人との再会で，少し舞い上がってしまい，あってすぐに…なんて…ねぇ。 ヒーローが誠実な人で良かったね。

関係ない，大人だから…とよくヒロインが言っていますが… いや，大人なら我慢できるでしょ。と突っ込みたくなります。 だいたい絶対なんて，ありえないし，もし子供ができたらどうするの？と よくある話と違い，きちんと孫娘のことを考えて，責任を果たしているおじいちゃんの存在に救われます。ただ，詰めは甘いですが…

絵の雰囲気と話がとてもマッチしていて，しかも幸せになれる話です。 お見合いでさえもなく，全く見ず知らずの人と結婚したにもかかわらず，相手を愛し，尊敬しようと努力するヒロインがとてもかわいいです。 そして，勝手に結婚させられたにもかかわらず，相手のことを思いやり，誠実であろうとするヒーローは，とてもすてきでした。

川に落ちたヒロインを抱き上げて，軽々と運んでしまうヒーロー。 きっとあんなにたっぷりとしたスカートは水を吸ったらかなり重いだろうなぁと，全然関係ないところで感心してしまいました。（笑） 戦争は何の益にもならないですね。特に内戦は悲惨。そんな過去を持つヒーローをあたたかく包み込むヒロインがとてもすてきでした。

最後のヒーローとヒロインの会話。 なんだかホッコリします。 いつもの誤解と勘違いのすれ違いカップルかと思いきや，理性的に話し合えるすごく大人な雰囲気を持つふたりでした。 周りの人たちの温かさと，幸せだったころの思い出とを胸に，目標に向かってちゃんと前に進めるヒロインが新鮮でした。

花言葉なんかで，返事してはダメでしょう。 だいたい男性はそういうのに疎いんだから…まぁ，だからこそ花束を贈られるのはロマンチックに感じるのでしょうが… と，ヒロインおばあちゃんに教えてあげたい。 結婚もせず，子どもを育てるのは大変なことだったのでしょうが，そのエネルギーがあれば，ちょっと連絡することもできたのではないかと…

迷わず購入しました。 期待以上に楽しい話で，少々へたれ系のヒーローが新鮮でした。 もてることになれていなくて，右往左往しているヒーローがなんだかかわいい。 ほかのことでは頼れるヒーローなのにね。 自分はもてるから…といった自信過剰もしくは傲慢ヒーローよりもずっと現実感があるし，好感も持てます。

悪い人いないと思う。 いや，甘いものが嫌いな人は悪い人というわけではないのですが… そんな風に思える作品でした。ヒーローやヒーロ家族はもちろんのこと，作中に出てきたケーキも非常に魅力的です。 家族思いのヒーローに思う存分愛されて，子どもの頃のトラウマなんか吹っ飛ばして，幸せになってほしいです。

二人の掛け合いが，とても楽しいです。 お互いのことが好きで好きでしょうがないのに，素直になれない，そんな二人のどこか掛け合い漫才のようなやり取りは，きっと結婚してからも，夫婦漫才を日々繰り広げるのではないかと… しかし，若妻のために使用人はおろか娘まで追い出してしまう父親ってどうよ。しかも援助なし。　納得いかない…しかも全部うそだったし…救いようがないですね。

究極のマザコンという感じでしょうか。このヒロインの婚約者（というか結婚相手？）こんな人いやかも。 復讐のために生きてきたヒーローも弱い者いじめはできないようですね。義理の妹といいヒロインといい，騎士道精神を刺激されるような相手には強く出られないようで… その分自分と同等，もしくは敵と思った相手には血も涙もない対応のようですが…

マザコンとはいえ，ヒロインの元婚約者もヒロインのことが本当に好きだったんだと… 仕事とはいえ，息ピッタリな二人がず～っと一緒なのは，あまりいい気はしないだろうな。思わず，ヒロイン婚約者の目線で考えてしまいました。

絵がひどいと感じるのは，男性の顎が鋭角だからですね。 いやもう某お笑い芸人顔負けぐらい（笑） 表紙の絵は普通なのに…と思ったら，顎が隠れてました。 だからか＼(◎o◎)／！ ヒロインはかわいいのにもったいない。 話の運び方も申し分ないのに，残念

ヒロイン母にもいろいろと過去があるようですが，その過去を知ってからもう一度読み直すと，空元気のように感じてしまうのは，私だけでしょうか。 母親ひどいっっ。とは言われていますが，むしろひどいのは養父でしょ。その辺のヒロイン母の気持ちの描写はありませんが，子どもが邪魔だったから，養子に出したようには思えないのですが…

過去のことは過去のこととして，前に進むために努力するべきでは？ ヒーロー母のトラウマはとても悲惨だとは思いますし，それに躊躇するヒーロー父の気持ちもわからなくはないですが… 好きあって結婚したんですよね？ そんな爆弾を知ったヒーローが，周りに当たり散らすのではなく，ヒロインやヒロイン母を思いやれるなんて，ハーレーらしくないといえばハーレーらしくないかも（笑）

頬にするのならまだしも口はダメでしょ。 もし身内ならまだましでしょうが… 元婚約者とはいえ他人だし。 しかし，ヒーローもちゃんとヒロインに気持ちを伝えていればよかったのでは？ ヒロインの性格からすると，愛されているからと言ってそれに胡坐をかくような人ではなさそうだし。 ということでマイナス1で