「孤独」のすすめ
そもそも孤独を癒そうとするのが大間違い!
◎「孤独を生きる」にはちょっとしたコツがいる!
――世間の物差しに左右されず、孤独をむしろたのしむ、ひろ流・逆説的生き方のすすめ
現代日本がつくり出した、本当は誰しも感じている「孤独」な状況――。
昔の共同体のような「閉じた社会」での密な関係はなくなり、
今はネットで不特定多数とも広く繋がれる希薄な人間関係の中に生きています。
いつでも人と繋がれる時代に生きていながらも、
昔に増して孤立感・疎外感を抱いている人は多いようです。
そして厳しい世間の荒波にもまれ、人間関係をこじらせ、
ときに一個人としての孤立や無力さを感じたり、
孤独に苛まれることがよくあります。
そもそも今の世の中は狂っているともいえます。
人は世間の物差し(常識)を押しつけられて生きており、
かえって疎外感や生きづらさ、孤立感を感じることにつながっているのです。
そう、そんな狂った世の中で、現代人が寂しくなく「孤独を生きる」には、
実はほんのちょっとコツがいるのです。
本書は、「孤独」というものの本質に立ち返り、
般若をはじめ古今東西の偉人賢人の考えも参照しつつ、
ついつい癒(解消)しがちな「孤独」を恥や悩みとせず、
むしろおかしな世の中で自分の状況をしっかりと肯定し、
孤独と上手に向き合うことで、楽しく生きていく術を書き下ろすものです。
I 家族の孤独
天国でまた会える/嫁と姑の反目/この世はご縁の世界/ヤマアラシのジレンマ/お浄土へのお土産/心の中のお浄土
II 世間の孤独
江戸っ子と浪速っ子/お互いさま意識/縄文文化と弥生文化/「兎と亀」の競争/競争は悪だ!/この世は「弱肉強食」か?/資本の論理がつくった孤独
III 絶対の孤独
愛を超えたもの/「孤独」と「孤独感」/世間を馬鹿にする/「人生の孤独」と「生活の孤独」
IV 阿呆の孤独
馬鹿な蛙と阿呆な狐/思うがままにならないこと/愛する妻との別れ/孤独が最高の友人/物事には因縁がある/悩みを解決しようとする馬鹿/福の神と貧乏神/阿呆になって生きる/「南無そのまんま・そのまんま」/すべてはお浄土に往ってから
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(C) Sachiya Hiro 2016
出版日:2016/08/05