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捨てられる宗教

捨てられる宗教

葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路

コロナ禍で加速する宗教用済み世界とは?

「終活さえもめんどくさい」
ベストセラー『葬式は、要らない』等、宗教学者が明かす
「宗教不要」な社会の真実!

「葬式は、要らない」や「宗教消滅」などでこれまで宗教の知られざる現状に警鐘を鳴らしてきた、島田裕巳氏。
そんな島田氏が迫るのは、コロナ禍と超・長寿化であきらかになったのは、恐ろしいまでの宗教を捨てる社会。

仏教徒が平成の30年で2000万人激減。
行事・しきたりの形骸化。
終活さえもめんどくさい、と感じる高齢者…

人生110年時代を生きなくてはいけなくなった日本人は、結果、死を考えなくなり、
死生観が変わってしまったのです。

人類史上、初の事態に直面する日本。
では、これからいかに生と死に向き合っていけばよいか。全国民が必読の1冊です。

はじめに
1章 終活さえもめんどくさい──宗教が用済みになった社会
 ローマ教皇来日の本当の意味
 カトリックの牙城崩壊
 30年間で仏教教団は2300万人減った
 「孤独死」増加と「終活」
 「終活」さえもめんどくさい
 平均231万円、日本の葬儀費は高すぎる
 葬儀費用0円の時代
 なぜ葬式に呼ばれることが減ったのか
 戒名とは寺のスポンサー料
 もう墓は、造らない
 四十九日も三回忌もなし
 寺院がつぶれる本当の理由
 参拝者さえもインバウンド頼み
 手水も使わず参拝する湯島天神
 「時代遅れ」になった新興宗教
2章 なぜ宗教は捨てられたのか
 なぜカトリックは時代遅れになったか
 死生観A──寿命の短い時代
 「いつまで生きるかわからない」
 死生観B──人生110歳時代
 老後が長すぎて考えられない
 死がスケジュールに組み込まれた
 人生110年時代の安楽死
 来世への期待などいらない
 「あの世を信じる」日本の若者
 「あの世」とは介護施設だった
3章 スケジュール化された終わりなき人生
 「葬式仏教」が金儲けばかりは本当か
 なぜ『葬式は、要らない』はこれほど売れたのか
 「なかなか死ねない」という悩み
 人生とは「こなす」ものになった
 「死ぬまで生きる」という無計画はできない
 『ローマの休日』にみる現代人のスケジュール生活
 宗教はかつて病気を治した
 新宗教と病気治し
 「エンディング」における宗教が力をなくした
4章 いまだ“死のある世界”で生きる人たち
 信仰と平均寿命の関係
 死亡率の高まるアメリカの特殊な事情
 なぜトルコでは40代で死を意識するのか
 「十一世・市川海老蔵」の死生観
 未来を考えず今を生きる
 出演中の舞台で死ねたら本望
 先祖を目的にして生きてきた昔の日本人
5章 “死のない時代”の生き方・死に方
 65歳でも死は遠い
 「貧病争」という宗教の入り口
 スケジュール時代の不明確で孤独な死
 いつ死んだかわからない
 葬式に参列しない社会
 喪中はがきで知る死──生きているかどうかは不明
 「あなたが生きてることなんて誰も知らないよ」社会
 どんなにイヤでも「生きてしまう」
 人命の価値は高くなった
 自分の人生をどうすればいいか、わからない
 飽きずに生きるという戦略
 趣味にこそ共同体がある
 死ぬまで生きる
おわりに
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価格:968円
出版日:2020/09/04

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