発達障害という才能
その「悩み」が「強み」に変わる
新時代を切り開く才能と発達障害の特性
オードリー・タンやイーロン・マスクといった、閉塞した社会を打ち破っていく才能の持ち主や、天才と呼ばれる芸術家、歴史上の偉人たちの中にも、発達障害の傾向がみられることが多いという。「過剰集中」や、「マインド・ワンダリング」という特性が、創造性が必要とされる仕事を成し遂げるにあたって、大きな力を発揮するというのだ。では、どのような環境でその能力が開花したのか。その秘密に迫っていく。
『テルマエ・ロマエ』などの作品で知られる
ヤマザキマリ氏との対談も収録!
はじめに
第1章 発達障害こそニューノーマルの時代に活躍できる
コロナ禍を乗り切った台湾
天才オードリー・タン
不寛容な日本社会
「嫌われ松子」の生きづらさ
「トリックスター」と発達障害の共通点
創造者に必要な過度の集中と熱中
そもそも発達障害とは? ほか
第2章 ビジネスで発達障害を活かすには
ブレークスルーに必要な特性
少年時代のエジソン
発明王とADHDの特性
悪い熱狂
ライバル、ニコラ・テスラ
クロアチアの神童
マインド・ワンダリング
研究が進むマインド・ワンダリング
マインド・ワンダリングのダークサイド
マインド・ワンダリングと創造性
マインド・ワンダリングと精神疾患 ほか
第3章 企業家と発達障害
自分の天才性=特性
株式会社ニトリの創業者
落ちこぼれで発達障害の特性
いたずら好きの子供時代
似鳥氏の「特性」と企業ニトリ
華麗な経歴を持つ女性
ADHDであると公表
ADHDに向いている職業、向いていない職業
「収束系」と「発散系」
アイデアビルディング ほか
第4章 アートで発達障害を活かすには
天才音楽家モーツァルト
『アマデウス』のモーツァルト
モーツァルトの実像
モーツァルトの手紙
サヴァン症候群
ピカソとADHD
ダ・ヴィンチの過剰集中と先延ばし
ダ・ヴィンチASD説 ほか
第5章 日本社会と傑出人
伝統社会、日本
小栗上野介と埋蔵金
小栗上野介による藩政改革
大村益次郎の合理主義とは ほか
第6章 異能の人を活かす社会に
ある経営者の成功事例
東大改革にみる保守性
天才教育
イノベーション大国イスラエル
タルピオット・プログラム
プログラムのポイント
日本のシステムにおける問題点
海外からの評価
不寛容の国
日本社会の特徴
イスラエル人の気質
ダブルスタンダード
発達障害の特性をどう活かすか
ADHDの特性
企業における取り組み
メルカリの事例
発達障害者は貴重な戦力
「才能を活かすために必要なこととは」 対談 ヤマザキマリ
傑出人への注目
過剰集中の人々
マインド・ワンダリングというキーワード
問題は受け入れる土壌
エリート育成プログラムの是非
出る杭を打てというメンタリティ
言う、ということ
天動説男性と地動説男性 ほか
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(C) Akira Iwanami 2021
出版日:2021/11/05