2025年を制覇する破壊的企業
コロナでテクノロジーの進化は10年早まった
コロナでテクノロジーの進化は10年早まった!
2020年1月、Amazonはアレクサとガソリンスタンドを交信するサービスのデモをテクノロジーの年次祭典CESで発表した。
これまで家の中のものとしか交信しなかったアレクサを屋外と交信させたこの発表は、Amazonが都市全体のデータを取り、ビジネスを広げていこうという意思を示している。
テクノロジーの進化がビジネス、はたまた我々の生活自体を大きく変えることはいうまでもない。
本書は、Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイという、2025年の世界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析することで、5年後を読み解く未来予測書である。
著者は、「元・米ニューヨーク金融機関×ハーバード大学院理学修士×元グーグル×ベンチャー投資家」というテクノロジーとビジネスをつなぐ稀代の経歴をもつ。ここでのポイントは、ベンチャーキャピタリストが未来予測をするということにある。
テクノロジーに関する未来予測はさまざまな視点から提示されているが、アカデミア、エンジニア、ジャーナリストが行う未来予測には決定的に欠けている点がある。
それは、ベンチャーキャピタリストが行う「どのように投資し、儲けるか」という観点だ。
なぜなら、テクノロジーはその革新性だけではなく、ユーザーに受け入れられなければ、広く普及することはないからだ。
本書は、そんなテクノロジーとビジネスの交差点にいる同氏がファクトベースで2025年の未来を描くものである。
はじめに 5年後の未来はこの11社が決定づける
通勤は電車の200%コスパのいい“ロボタクシー”
出張先の宿はアップルホテル
第1部 2025年はどうなっているか?
第1章 世界最先端11社の思惑と3つのメガトレンド
グーグル 検索後の世界から「検索前」の世界へ
アマゾン アレクサ君、屋外へ進出。ついに街全体を食いに来る
フェイスブック 2万km離れた人と目の前で会話ができる世界へ
アップル 視覚から聴覚、嗅覚へ。人間の五感すべてを占拠
ネットフリックス 2億人以上の嗜好に合わせた映像を届ける
マイクロソフト スマートシティのOSの覇者になる
テスラ 東京・大阪間を時速1000kmのリニアでつなぐ!?
インポッシブル・フーズ 「ベジタリアンだって肉の食感がほしい!」を実現
ロビンフッド 証券業界初の「売買手数料0」で投資が当たり前の世界をつくる
第2章 11社がつくるメガトレンド1 業種の壁崩壊とコングロマリット化の再来
本業を決めない企業が勝つ
カード・金融会社が飲み込まれる
小売りなのにコロナで一人勝ち ウォルマートの秘密
激変する業種1:運輸──電車の2倍速く40%安いロボタクシーが鉄道を破壊
激変する業種2:映像──ディズニーがビジネスの究極系に
激変する業種3:農業──東京の20階建てビルで高級野菜が育つ
第3章 11社がつくるメガトレンド2 ハードでもソフトでもなく“体験”が軸になる
利益0でもいい Apple Cardの衝撃
「売れない」は失敗ではなくなる
なぜスマホは2年契約なのか?
5年後、PCだけがメインのデバイスではなくなる
車は2カ月ごとに性能がよくなる
第4章 11社がつくるメガトレンド3 データを制するものが未来を制す
データは「情報のバランス」を取るもの
アップル VS グーグルのデータ戦争
ハードは体験を届ける一つの手段でしかない
データの権利は誰が握るか?
第2部 2025年を生き抜く処方箋
第1章 5年後に破壊される企業、台頭する企業
サブスクリプション導入は必須ではあるものの……
サブスクリプション≠リース
サブスクリプションが合わない業界
第2章 5年後、あなたの仕事はこう変わる
5年後、必須の5つのスキル
淘汰される業界にいる人はどうしたらいいか?
おわりに
など
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(C) Yasumasa Yamamoto 2020
出版日:2020/11/05