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まちづくり幻想

まちづくり幻想

地域再生はなぜこれほど失敗するのか

地方を縛る「幻想」を振り払え!

アフターコロナで、地方移住が盛り上がる中、地方人気に脚光が当たっています。しかし、ほんとうに地方からの流出は止まったのか。それはまさに「幻想」だと、著者の木下さんは断言します。地方・まちづくりをめぐるニュースの数々は、本質をとらえない、思い込みが蔓延しています。

なぜ、地方が衰退するのか。地域再生は挫折するのか。

本書は、地方の最前線で長年地域おこしを見続けてきた著者による、幻想を打ち破り、ほんとうに地域が立ち直るための「本音の」まちづくり論です。地元の悪しき習慣から、行政との間違った関係性、「地域のために!」という情熱を注ぐ事業のブラック化など、豊富な事例をもとに明かします。読んだあとに、行動を促す1冊をめざします。

はじめに
第1章 「コロナ禍で訪れる地方の時代」という幻想
 1 大企業の地方拠点は手放しに良いことではない理由
 2 「東京一極集中が終わった」というフェイクニュース
 3 地方創生は「人口減少」を出発点にした時点で終わっていた
 4 インバウンド消失で観光業崩壊という虚像
 5 安くたくさんが地方を滅ぼす理由
第2章 えらい人が気づけない、大いなる勘違い
 1 予算があれば地域が再生するは本当か
 2 なんでも「成功事例」を求める病
 3 女性が流出する理由は出ていった女性にしかわからない
 4 日本人の若者が逃げた、ブラック労働を変えよう
 5 未来に絶望するネクラな意思決定層は、早くネアカな若者に席を譲ろう
第3章 「地域の人間関係」という泥沼
 1 「成功者」を収奪者だと思い込む人
 2 みんなで力を合わせ、頑張れば成功するのワナ
 3 地域を変えるのは「よそ者・若者・馬鹿者」という言い訳
 4 組織を動かすときに効果的な「外圧」の使い方
 5 想いは口に出し、4つの行動で示す
第4章 幻想が招く「よそ者」頼みの失敗
 1 お金の話がすっぽり抜けた「外の人」活用の幻想
 2 関係人口とは地元のファン増加だという幻想
 3 なぜ「ハイエナコンサルタント」は現れるのか
 4 「外の人」を生贄にしないために必要なこと
 5 自己犠牲の地域事業をやめよう
第5章 まちづくり幻想を振り払え!
 1 官×意思決定者が「役所」ですべきこと、「地域」ですべきこと
 2 官×組織集団「自分の顔を持ち、組織の仕事につなげる」
 3 民間×意思決定層「自分が柵を断ち切る勇気」と「多様寛容な仕事作り」
 4 民間×集団「地元消費と投資、小さな一歩がまちを変える」
 5 外の人 地元ではない強みとスキルを生かし、リスクを共有しよう
おわりに
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価格:990円
出版日:2021/03/05

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