入れ替わり話。……以外に説明要らない程にアッサリしてる。……のだが、その、すごい軽さに比べてヒーローのトラウマ激重すぎません?!　あまりの激重がサラッと流れてビックリだよ……！　幾らなんでも、そのトラウマが「愛を手にした」だけで解消でいいの？と思ってしまう。　――というのも、内容が語られるのはヒーロー一人回想内だけで、ヒロインに対しては終盤の成就寸前に「子供時代の体験」の一言で済まされる。傷を打ち明けて癒されるシーンとか、な～んも無いのだ。ヒロイン側もしかり。一番根っこの部分は具体的に触れ合う事なく各々が自己消化。なので成就への和解たっぷり会話劇も表面の浅～い所だけ滑ってる感。心の交流が薄く見えるからお話の印象も薄味に。　ヒロイン母もヒロインが傷ついてヒーローと結ばれるキッカケだけな消化不良感あるけど、原作も未回収放置なんだろか？　個人的にどうでもよさ突出で評価１ですが、急に盛り下がったり嫌な展開する系ではないので、作風好きな人には普通にアリだと思います。

２歳差だけど。　復讐系かと思いきや→あれ？なんか可愛い話だぞ？→犬も食わないラブコメ系？→怒濤のシリアス・パート突入！　と、ジェットコースター・ムービーのよう。様々な楽しさがギュギュッと詰まって読み応えしっかり。　作画もしっかり画力で体もちゃんと描ける人なので、特にヒーローのキャラに合ってて、サービス精神たっぷりプロフェッショナルで良かったです。　自分を晒し合える関係でお似合いの二人。ヒロインも本質は情熱系、序盤はフワフワ頼りなく見えても、姐さん女房の包容力と強さもしっかり。２歳差だけど。　キュートさもあるよ！（結婚決める件が可愛いんだ～。）　情熱系でも会話が成り立って関係や愛を深める、ちゃんと大人の話です。

立ち読み部分のまだ「ゲーム」で対等に言葉を交わし合う二人も充分格好良く、ヒロインの心情もしっかりと綴られていますが、そこから先も二人とも正しく「大人」！　ちゃんと会話で関係が進んで行く……HQに於いては（笑）凄い！　ヒーローの切実な想い、二人ともに深く求め合って愛してる心情がしっかり綴られるので、とても好きです。　自分の心を見つめて認め、本気になってからのヒーローの男の上げっぷりが素晴らしく、言葉にも行動にも示して愛を勝ち得て行く姿が超カッコイイぞー最高に頼りになるぞーイイ男だぞー！　すれ違いは起こりながらも本当に円満解決していくので、盛り上がりに欠ける印象になる場合もあるでしょうが、これ本当に、HQで傲慢鬼畜ヒーローや理不尽展開や最低な話にストレス溜まった時に読むと、超！スカッとすると思います！　（そんな理由じゃなくても素敵なお話ですが。）　完璧ヒーローの等身大な照れが最後にチラッと見れたのも可愛くて嬉しい。

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無難な絵と無難な話。日本のちょっと俺様社長とOLオフィスラブに紛れても目立たないどころか埋もれそう。　最初から「恋人と？」「恋人は？」「恋人か？」と言いまくる男に、セクハラ・うるさい・頭悪そう……と思（う演出力しかなか）った時点でダメかも。　その部分を立ち読みで「最初から嫉妬してる、キュン」として、このヒーローに愛されたいと思えた場合は買っても損はしな……い……のかな……？　話も絵も酷い部分はなく評価１こそが酷いかと迷うんですが、どうでもよさが突出したので……。

ヒーローの傲慢から話は始まりますが、立ち読み範囲でもヒーローがヒロインの善良さを素直に認める通り、傷を抱えて色々な縛りで拗れつつも根は理性的で情もある人。そしてヒロインはそりゃあヒーローも愛に目覚めるわ！　なピュアだけでない芯と包容力のある人として素晴らしい女性。　ドラマティックなHQ！　というより、そっか～ヒロインはヒーローの傷を癒してあげたくなったんだね……恋（愛）だね、仕方ないね……。という、一組の男女が心の交流をする恋愛物。　ゴージャス！ロマンティック！ヒーローに愛されウットリ～という系統ではないです。　が、逆に素直に恋愛してるので、心が通じあった幸せの後のやむなくアレコレすれ違い、は現実的に悲しくハラハラして、最後は皆、愛を見つけられて良かったなと祝福の気持ち。　終盤のヒーローのプレゼント、実際に目指す職業があっても生活が厳しい人に、一番リアルな夢の世界かも（笑）。

結婚直前に最悪の裏切りをされて逃げて来たら、最低のバージン喪失を体験し、再会したク○男に謝罪どころか責められるという……読んでてバージン喪失の最悪具合が追体験できちゃって最悪な気分になれるので、逆に漫画の演出は上手い！　って事なんですけど……言い分があっても馬鹿だし一言も謝らないから、その後に蕩々と「ボクの可哀相な事情」を語られても何の同情心も湧かないよ……！　そして今回は作画に躓かない事を願ったのですが、早々に「あんな馬のようにデカイ女」の揶揄とヒロインのベビーフェイスが合わなすぎて「嘘やろ」となってしまった……そうか……確かにヒーローとの身長差を見ると背が高くはあるのか……。　あと要は「この衝動には逆らえないだろベイベー」的な肉体情熱派の話なので、そもそも星野先生の作画は合わないなと。　ガタイ良くても肉感的美女とワイルド系が描ける作画なら、男が脳筋バカでもそれなりの楽しみ方……ああでもトラウマ話が更に最低ならヒロインの返しも最低過ぎる……（諦め）　作画は丁寧です！　それでも評価プラス１もできない位に話が酷いです！　こんなの描かせる編集の罪。

ふきだしやモノローグの台詞が……ぎゅうっぎゅう盛り沢山な上に、読みやすい視線誘導になってないので、読んでてイチイチ順番や「これ誰の台詞だ？」を整理しながら読まないといけない……。読みづらい上に詰め込み、または詰め込んだせいで読みづらいのか。　表情もテンプレート当てはめみたいな箇所が多々あり、ヒーローの裸体シーンがカメラに向かってポーズ的や両手バンザイが間抜けだったり、80ページ過ぎ位からは空間に余裕が生まれてデッサンのバラつきも消えて線も作画も美しくなって、途中の詰め込みは作画も半ばヤケクソだったのかスケジュールの都合か……など余計な事を考え……つまりは気が散ってお話に全く入り込めませんでした。　キスの描き方が下手だと思います。逆に？落石や雷で木が割れるシーンの臨場感と迫力は突出してました。まさにS字カーブなヒロインのスタイルはとても綺麗で好き。　総じて「説明に追い立てられまくった漫画」感で、構成も力の見せ所とは言え、これはページ数に対して内容が無茶振りだったのでは。

ふわふわ～っとした、独特の漫画。旅先の話ではあっても旅をし続ける、とかではないんですが、ロード・ムービーのような印象でした。心の旅路。　最初は「ムッ、嫌な奴！」みたいに始まる割に特に後半に活きる訳でもなく、後半になって「大丈夫か？」と不安になる程にバタバタと登場人物増えたり、そして始終淡々と進むので、盛り上がらない・訳わからない・ただエピソード並べてるよう……と感じる人も多く、評価の低さにも出てるのか思います。私は好きです。　二人がお互いに距離も心も掴みかねてる状態を読者として追体験するので、終盤に初めて距離が縮まるシーンが花火がドーンと上がるようなインパクトで、そこで一気に明かされる本心、お約束ですが、そうではない色気を強く感じてドキドキしました。あくまで画面は静かだし、人によっては唐突でついていけない印象になるんだと思いますが……淡々と進んで来たからこそ映えるし、この部分の作画の美しさは白眉です。見て欲しいなぁ。　合う合わないのラインが何とも難しく確実にオススメもできませんが、静かな空気感が好きな方や、漫画家さんの感性が強くいきた様々なタイプの漫画が楽しめる・好きな方には、是非読んで欲しい。

そもそも、さちみ先生の漫画を読みたさに、ここの登録に踏み切り、でも絶対面白い事はわかってたので楽しみとして先に取っておいて、読むの１作目でしたが……ほわぁ……！（魂抜けた）　超ドラマチック……！　HQ＝ハッピーエンドわかってるのに、絵と演出の説得力による緊迫感で展開めっちゃドキドキ・ハラハラした……！　もう、漫画としてカッッッコいい！　ヒーロー素敵は勿論、終盤のヒロイン見せ場がまた良くて、最後に相手にかける言葉がカッコ良すぎて「ひえぇ」と震えた……。　さちみ先生の漫画は言葉そのものと、そのテンポが美しいですね。前半と後半の飛行機の呼応も美しいなぁ。　感情表現も触れ合いも控えめなのに、どうしようもないって位に伝わるヒーローの愛情の深さ強さと、最終的な甘さよ……！　この二人、確実に生涯唯一無二だわ、と思わせる絶対感、最高のロマン。　色っぽい服着るのと反応見た～い！(笑)

試し読みで気になったら迷わず買って損なし！　お話も作画も右肩上がりで素敵になって行くから～！　お話の素敵さは他の方の絶賛レビューに全面同意として、いよいよ舞踏会！　にあたって周りのアシストで変身してダンス！　のシーンがま・さ・に、シンデレラ！　最高にロマンチックで美しい作画が見れます！　しかも、これでまだ中盤。お話も更に二転三転どんどん深まるし、作画が……衣装チェンジ・ドレスアップてんこ盛りなんだ……！　最高に華やかで贅沢！　キラキラ部分だけでなくヒロイン拘りの地の風景描写等も素晴らしい。　ヒーロー元から男前ですが、気持ちが真剣になるに比例して包容力も増して本当にイイ男です。二人とも大切な所で素直なのが清々しい。　そして素敵なシーン山ほどあってなお、クライマックスがロマンチックが過ぎる！　くらいにMAXで超トキメキで悶えました。　更にあとがきまで作品＆HQ愛に溢れてて読了感気持ち良すぎ～！

話は本当に最低で、しかも気持ち悪い（笑）。HQヒーローの自分が惚れたからって強引好き放題縛り付け監禁コースって、要は今で言うヤンデレなんですよね。その中でも強烈。読了して冒頭を振り返ると「まるで～白雪姫のようだね」の絵とかホラーです（笑）。　「さて出発しようか」「事故の後遺症!?」車Uターンさせて迫り来るヒーロー、要所で大笑いしました。　プロポーズも告白シーンも全て最低、いやー原作本当に酷いのに……絵が美しすぎて漫画上手いから読めちゃう！　悔しいッ！　で評価３でも良いけれど、これをロマンチックとは呼びたくないHQ土壌を考えて２で。　容姿·金·地位のパーフェクトなヤンデレに激しく求められちゃう！がツボな人は大ハマり★５だと思います。　この内容でも全力投球で感情が抜け落ちず、ロマンティックな作画を外さない小林先生は本当に凄いです。漫画も絵も描く事が心底お好きなんだろうなー。敬服です。

愛のない結婚でお互いに誤解し傷つけ合いながら肉体は抗えない日々を経て、戸惑いつつ気持ちが芽生えて行き誤解が解けての悔恨、燃え上がる愛、犠牲を払っても愛が大事キミがすべて、ヒロインの苦悩と苦境を全部救ってくれる完璧ヒーローの溺愛！　なるほど……！　HQの醍醐味とはコレか……！　と思い知らせてくれる見事な漫画。　契約結婚が、ヒーロー側も強いられて誤解の度合いもイーブンなのと、とにかく絵が上手い！　表情が細やかで情報提示の度合い、演出が見事なので、実は読者が「こんな事言われたら後悔されても許せない」と怒るようなタブー台詞をバンバン吐いててもイライラを募らせず、愛憎渦巻くセクシーな過程に存分に浸れてしまう。それが分量多くて濃厚～、なのに絵に品があってロマンチック～で体温を感じる色っぽい作画が素晴らしい。　後悔に心抉られるヒーローも、誤解～成就までの通じ切らない間の様々なバランスの愛の形もたっぷり見れます。　個人的にはヒロイン冒頭の気位の高い美女っぷりの方が絵として好み＆事情を吐露してからも不信が尾を引きすぎて、ヒロインの苦境よりヒーローに同情してしまった（笑）。（お腹の子を犠牲にしても～の優先順位とか、実はヒロインの暴言の方が結構引っかかる。）

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読みながら、こりゃダメだー何も心に響かん……と思いましたが意外にも一カ所感情が動いた部分があり、それが何故か、対峙シーンでの犯人側でした（笑）。読み流す勢いだったのに、なんか愛憎の涙にグッと来ちゃった（笑）。　……いや、実際これ漫画の主軸がラブでもロマンスでもなくサスペンス（と恋愛じゃない方の愛情問題）になってるんですよね。　絵の時点でノれないのも確かながら、原作から恋愛物の筈でも漫画化するにはまた改めて「ロマンス物」にする構成力がなきゃダメなんだ、と実感した作品でした。　前述の涙には説得力あるのに、最後のヒーローヒロイン成就の涙は感情描写の積み重ね薄すぎて説得力皆無なんだもん。（特にヒーロー。）　かと言って主軸になっちゃった恋愛じゃない話が面白いかと言えば、最初から犯人モロバレで延々引っ張るような物じゃなく、構成ダメだと原作のチープさが丸出しに。

見果てぬ理想を見てしまった……。　はじめはアッサリした絵だなと思いましたが漫画の魔法。どんどん引き込まれ、全部が最高過ぎて１ページ見ては手が止まり３ページ読んでは２ページ戻り……読みながら震えるわ100回くらい悶えた……。　幼なじみ状態の騎士がクルクル金髪ミディアムヘア美形ってだけでドツボ、更には美男美女いい男いい女が揃い踏み、物語の最初っから、もう子供の頃からヒロイン一筋なヒーローの愛に満ち満ち満ちてて、それがピュアかつ激情に溢れ高まり続け、物語真ん中80ページ過ぎ位でMAX値なのに、そこから更に天井突き抜けて上へ、上へ、上へ！　ヒロインも裏切られた不信があって激情をぶつけても、それを引きずらず振る舞える強さしなやかさ察する聡さ、ヒーローを更に包み込むヒロイン愛、絶対的な絆に求め合い……どこまでトキメけばいいんだよー！　しかも本文155ページあるから中身も展開もギッシリに脇キャラの恋愛描写すら入っても余韻た～っぷりのエンディング。　好きなトコ原稿用紙10枚くらい語りまくりたいよ！　ありがとうHQ、ありがとう原作、初めて存じ上げましたが、ありがとうございます牧あけみ先生！　最ッ高です！

単にヒロインにトチ狂った後天的な下種ではなく、幼少期から身内もビビるサイコパス的ヒーロー。どこに逆転の余地が?!　と思わせた所からの展開。一般アニメ漫画ドラマならば案外ありがち、ご都合設定かよっ、となる物が「ハッピーエンドが約束された」筈のHQ土壌で見ると衝撃作化する、ある意味で卑怯なお話（笑）。　依頼人と浮気して潰される伏線と思いきや大したリスクもない、自分の子にも容赦ない人格破綻の割に「ガキ同伴じゃ女呼べない」と妙に普通の倫理観など、雑な感じも色々あるけど、細部がスッ飛ぶエネルギー。　刃に倒れたヒーローのモノローグ面白すぎ（笑）。　HQだと「ヒロインより容姿が上回らないように」ヒーローの恋遍歴相手が一流モデルや美人女優さえもケバいオバさんにしか描かれない中で、明示でなくともちゃんと美女してた作画が好き。

「おっさん空回り」と一言でまとめた他の方のレビューが天才的！　ロマンス分類だけど、ある種これぞ「パッション・ラブ」　ロマンチックはさて置いて、ただ「欲しい！」となったイタリア男女の恋愛劇と切り替えて読めば楽しい。※日本的な倫理観・因果応報・相応しいイイ男、を求めるとストレス溜まって向きません。　いやー、肉食女子！　でもまだお子様な序盤のヒロインのキャンキャンした可愛さに掴まれました！　そして包容力あると一瞬見せかけてあっという間に余裕ゼロ、更に嫉妬でマイナス値に落ちるオッサン（笑）。男性陣への期待は早々に捨てて、成長してキリッと胆力もついたヒロインの愛の物語として面白かった。　オッサン、イイ女に望まれて感謝しろよなーって視点です（笑）。　原作の問題だろう部分として：最後に男が改心するキッカケは安易でチープ＆最初の勘違い場面、止めずとも相手の男が引いたから済んだけど、じゃなきゃ取り返し付かない悲劇だよね。

契約始まりでも紳士的で心の機微に至れり尽くせり完璧ヒーロー、自信喪失でも思慮深く好きな人の為に強くなれる聖女ヒロイン、惹かれ寄り添い合う理想の関係、人間的成長を経てハッピーエンド。サンプル見て「素敵」となった人はそのまま買っても満足できそう。　……で、個人的に何故心に響かないのか問題。　ヒーローには力入れてるけどヒロインすら引き立て役っぽいのかも。　トラウマ他をお膳立てとして「説明」はしても感情移入はない感。瞳キラキラ以外で「映えさせよう」って拘りが薄い。ロケーション・ドレス・髪・体型。HQ的な夢の世界、よりもTL的「嫉妬を買わず鼻につかないレベル」への抑制。ドレスアップも髪おろしても「わあっ」と見せ場になる差がない。女性はロリ至上の日本的、セクシーな視点の排除。（露骨でなくとも、スレンダーな中にもふと香るなど、描き方は色々あるかなと。）　日本のOLっぽさも、冴えない設定ヒロインだけでなくパーフェクト姉まで含めて日本の結婚式の参列者か女優のフォーマル程度ないせいかな。ソツなく描ける画力だからこそ浅い部分が悪目立ち。　ヒーローが溺愛ダダ漏れも善し悪しで、ヒロインへの「とろける笑顔」がドレスを贈る初期からMAXでずっと天井だから気持ちが近付く盛り上がりや成就のカタルシスが減る。　総じてメリハリに欠ける、のかなー。

大人の男女と思いきや、実は両方中身は思春期ラブ＆シンデレラ・ストーリー。　漫画の構成は悪くない気がする。トーン使いすぎで隙間なく息苦しいけど作画は丁寧、背景は気合い入ってる。……が、トキメかないー。　多分、人物の作画（と表情～！）がもっと大人だったら、「億万長者、ピュアラブに目覚め戸惑う」ギャップに魅力が出そうなのですが……何故か、ピュア娘にハマッてくプレイボーイの王道がちょっと気持ち悪くすら見えてしまった。（微笑ましい所もありましたが。）　作者さん拘りながら女性の服の柄選び、加えて心理描写のイメージ画がダサくてロマンの邪魔をする。　ヒロイン、女としてはオコサマとしても、若くしてCEO設定にはキャラ甘すぎ感も。　あとがきの絵が一番良かった。　迷いましたが商品に対し「頑張りに気を使って」というのも変なので１評価。気持ちとしては1.5

ヒーローが欲望ダダ漏れで周りに釘刺されるとか、ノリが軽めで原作は面白そう。（ただ関係性からケビンってそこまで悪か？）原作に救われてるけど、絵が下手な上に丁寧さもないってダメだ。「あでやかなドレスに包まれた魅惑的な体のライン」が、せいぜい夏のワンピース着た未発達な体型の中高生くらいにしか見えず、その後「肩を少しずらせば美しいデコルテが見えて」って展開あるのにドレスのデザインが全くマッチしてない。（肩紐フリルのネグリジェ状態……「デコルテ」を理解してない？）　ヒロインのドレスアップという典型見せ場が機能しないって致命的。　そしてキス後の赤面やら何やら「中学生が描いたエロ」的な「稚拙でいて（だからこそ）下品」な恥ずかしさがあるんですよ～。　HQでTL臭は嫌われますが、展開やシチュエーション、肉食なヒーローの迫り方と、元からお話がすごくTLノリなので、いっそ、その畑の漫画家さんに任せてエロコメな仕上がりにしちゃえば良かったのに！　月額でこれが含まれてるの嫌ってレベル。

お互いにハイスペック、気の強い物同士の惹かれ合いながらも踏み込みきれず、近付き離れのジレジレ、いや～、良かったです！　意地の張り合いをイライラでなく「も～素直になれよ☆」とニヤニヤ楽しめました。　そして実はお互い真面目で懸命に生きてきて、癒し合い埋め合う関係。後半はもっと切実でままならない想いにグッとくる。二度オイシイ！　タグ「傲慢ヒーロー」ですが、有能自信家は確かだけど、手料理その他、尽くし系で心の傷により不器用なだけの、イイ男です。ヒロインも心を決めたら素直になる強さがあるから成就する。お似合い！　作画、初っ端から惹かれた訳ではなく、寂しげな背中がまず目に入って……というシーンがきちんと絵として美しく描かれているのが、すっごく良かった！　後書きで今まで描いてないヒロイン気に入ってるとあった通り、愛のある良い漫画化でした！

余裕があって大人～なヒーローが、ツン美女の固い殻をじわじわはがして手に入れるお話。ゴージャス美女が実はピュアピュア、男心もそそられますね！　余韻と情緒感たっぷり～のコマ運び、ずーっと水の中を漂ってるような独特の空気感。故に起伏は乏しく感じて苦手な方には合わないでしょう。私は心情が丁寧に綴られているのが、好みです。きちんと心が通い合って成就するから素敵。頑なな女性が花開く時、というテーマを明確に表現。　女性側が全面的にヒーローに導かれ癒される話ですが、ヒーローのパートナー観からも、求めていた女性を見つけた！　のがわかるので、THE・運命！　お互い唯一無二感のロマン。　ただ、もっと画力ありそうに思えて漫画家さんの過去作を見たら、昔の作品の描き込みしっかり美しい、充実した画面との落差よ……！　トーン頼みな画風に変わったにしても、テーブルクロスや脱ぎ捨てた服のグレー地に幼い白花はあまりにダサすぎて雰囲気壊すので、もう少し頓着して欲しい。　キャラも話も好きなので、作画に情熱があったらもっとお気に入りの作品になったのになぁ。

10歳以上年下、世間から隔絶されて育った深窓の、けれど思慮深さと芯の強さを持つ、妖精の如き美貌の19歳の乙女。例えるならジブリヒロイン。特にラピュタのシータ。そりゃあもう、男にとってはたまらんでしょう！　そんな彼女に包まれ許されトラウマ埋めて貰って癒される、男にとっての夢物語。何ならシータの相手がパズーじゃなくムスカ、みたいな話。　スペックいいけど悪い男を癒してプレイボーイが私だけにメロメロ、というのが好きな女性ならツボにハマる可能性はある。　が、ヒロイン側にも傷がありヒーローがそれを埋めるポイントが僅かでもあればまだしも、全くなし、ほんと一方的にヒーローが得する話なのがどうにも。ヒロインも求めた幸せを最終的には手にしますが、ヒロインが、とにかくいい娘でいい女なんですよ。非の打ち所がない。だから、ヒーロー相手じゃなくても、自立して求めた自由を謳歌し順当に幸せを手にする可能性は無限大にみえて「もったいない」　全く女性にとってのロマンチックは感じないんだなァ。　お話は★１、読みやすい漫画の力で★２。

導入から想定される通りの、反発→惹かれちゃう→いったん決別からの成就→の寸前で破局勘違いすれ違い→結末へ……と、テンプレが淡々と展開する話なので、サンプル見て絵が好きでキャラが有りか否かが全てかと。ゴージャスにイチャイチャしてる部分はたっぷり目にあります。ただ後半どんどん顔漫画になってくので顔だけでウットリできるかも分かれ目。　絵は最初に踊りに誘う時に差し出す手……の不格好さから始まり、仕草、特に手の表情が美しいか否かって大事だなァと個人的に。　毛布お化けもそうですが、アルマン実物登場シーンも何気にホラー演出ですよね（笑）。中身もちろん顔もアルマンの方が好き。「ばんざーい」は俺様の無邪気なギャップを狙ったんでしょうが私も笑いました。　心から裏切ってるので今更ながら大事な弟の晴れの日、少しは祝いの気持ちをヒーロー……と思うが逆にそんな描写あっても白々しい？　破局以降はもう話の都合で仕方ない感ですが、序盤のディナー喧嘩のち速攻謝罪などは、俺様系としてはまだ可愛げあるし、ヒロインも何だかんだ言いたい事は全部言うタイプで上手くやれそうなのでまあ良いのでは。

作画はとても丁寧で（人物よりも）自然描写は特に迫力と魅力があるのですが……ブツ切れあらすじダイジェスト、という印象。心に残る物がありませんでした。原作読んでなくても、これエピソードの取捨選択が悪いんじゃないかと……。　キャラの感情がシーン毎に切って貼った感じ（特にヒロイン顕著）で、それぞれの人物としての魅力が深まらない。　ヒロインが語る想いは「過去愛し合った事」が主軸に強調され、ヒーローは「思い出したい」がメインで、現在出会ってる二人が惹かれ合ってる感が希薄すぎて……。二人の会話が同じ方向見てる・背中合わせ・目を閉じてる・細めた目が黒目がち過ぎて視線が定まらない、という作画で、目線合って向き合ってる感が希薄なのも輪をかけ。　子供可愛く描きたかったろうとも伝わるんですが、あれこれ取ろうとして全部中途半端になってしまった感。　導入はワクワクする感じなんですけどね～。残念。

イキイキとしたキャラにテンポ良くメリハリの効いたシーン運び……グイグイ読めちゃう！　期間限定の盲目、というギミックは最初からクライマックスの期待を持たせ、ヒロインに依頼の時点でアレコレ視野に入れてるよなって予感にニマニマ。　バリッと仕事でき、面倒見よく包容力も母性もあり、会話はウィットに富み勝ち気で強気、ながらもフランクで隙もあって親しみ易く……と表情豊かなヒロインがとっても魅力的！　会話が活きてるので、その妙だけでも最初からヒーローとヒロイン相性良くてお似合いだな～って伝わるし、息子筆頭に周囲と距離が縮まる様子も自然。息子カワイイ！　子供とのエピソードが、恋愛のオマケや話の道具でなく、情の通った単体でも美しい描写でとても良いです。　ヒロイン作画めっちゃ好きだから良いけど一応私のツッコミはここに：「鼻にソバかす」とモノローグがしっかり出るのに、絵には一切ないとはこれ如何に（笑）。　ヒーロー8割くらい目が隠れてるのと、目が出てる見せ場も作者のイケメン作画に対する照れが覗いてる感あり、イケメン絵を見てウットリしたい～、という人にはチョイ不向きかも。　でも、見えないどころかマイナスの予想込みでも欲情する程に中身に惚れちゃうって本当、究極にロマンチックですよね～！　巧い人の漫画読めるって楽しい！　と充足感に浸れる読み心地、オススメ！

法廷モノ。ものすごく明確に善VS悪！　でヒロイン側はいい人、ダンナ側はロクデナシ、ですが、登場人物全員と台詞のやりとり全てにしっかりと意味があり、丁寧に紡がれた物語で、とても読み応えがありました。　最初のヒーローとの出会いシーンを忘れてしまう程（笑）に、ヒロインの苦境が語られ、だからこそ、幸せになって欲しい！　と、たっぷり感情移入ができる。　ヒロイン側の理知的な人々のやり取りはみな気持ち良いです。　そしてヒーローとヒロインが結ばれてはいけない期間とその理由がしごく真っ当なのがとても良い。　現実的な禁欲しなければならない理由と、それを守る二人……の葛藤からの一瞬弾けそうになってしまうシーン、絵柄は丁寧な分だけ固めですけど尚、めっちゃ熱くて好き！　抑えに抑えたからこそ成就が映えるし、誠実な人同士でグラグラ燃えてる恋情って超ロマンチックだと思う。　単純に夢物語に浸りたい～という気分に向かない話な事は確かですが、心から幸せを願えて祝える人たちのお話、素敵ですよ。

作画、とても丁寧なんですけどね～。本当、ヒロインが童顔すぎるんですよね。 台詞だけ追ってると、かなり感情の起伏があって熱烈でも、大人の女性の苦悩や愛執な筈のシーンが、少女が癇癪起こして怒ったり泣いたりしてる程度に見えてしまう。 普段ここまで絵柄に左右される方ではないので、何故……と読み返してみると、ヒロインの表情９割ずーっと眉毛下がって憂鬱な瞳で口ポカンとしてて「暗い」んだなと。笑顔ですら（一番最後以外）困り眉なので、怒ってる時の方が綺麗に見えるほど。 回想数コマなヒーロー過去恋人の方が溌剌とした笑顔でよほど魅力的に見えて、こちらがヒロインならもっと楽しめたろうなと思ってしまいました。 序盤の方がヒロインの表情が丁寧めで綺麗。最初に顔が近づいた所が一番ロマンチック。 物語の進行に反比例で後に行く程に、ヒーローの色気はあってもヒロイン側の表情の魅力が減る＝ラブシーンの見栄えが落ちて行くので、サンプル見て買うと肩すかし食らいそうかも。 あとは文字数多いページやコマの部分が「頑張って原作を消化してます！」感たっぷりな上に分量が多いのが、どうも物語や世界観に引き込まれず淡々と読み終えてしまう所以かなー。