さすがは狩野先生、全体としての完成度が高い！　ヒーロー、ヒロインの心理描写がきめ細やかだから違和感なくストーリーに浸れます。　絵も、背景や脇役、群衆それぞれきちんと描かれていて、ドラマとして興ざめすることがありません。（みなさんが気になってしかたないと言われる髪型も、私個人としてはそんなに気になりませんでした。）　何よりヒーローがカッコよくて、麗しさにときめくシーンもたくさんあって大満足です。　ヒロインのために自分の人生を１８０度変えるほどの愛情深さに加えて、容姿、財力、文武両道の能力の高さ……ＨＱの中でも最高のヒーローの一人だと思います。

手紙を読みもせずに破くって……ＨＱには結構あるけど。　ヒロインが、相手に確かめたり話し合ったりすることなく勝手な思いこみのみで行動してしまうことに共感できない。　評価の高い作品だけに期待した分ハート一つマイナス。

ちょっと読むのが苦痛でした。（もったいない精神で読んではみましたが…）　エリーさんのおっしゃるとおりでまず絵柄が酷すぎる。デッサンも画面構成もいただけません。表情も深みが無くて、感情の機微は伝わってきません。これは有料にすべきではないと思います。

冒頭のヒロインのアップといい、ヒーローの登場シーンといい、もっと画力のある作家さんに描いて欲しかった。ストーリーを楽しむ以前に稚拙な絵に退きました。表紙から結構期待したのに、見事に裏切られました。個人的には、ＴＬや少女漫画ならまだしも大人のラブロマンスにふさわしい絵とは思えませんでした。（他の作家さんで読みたかったなぁ・・・）

「僕は世慣れた知性派」と自負しているヒーローが、出会いの最初からどっぷり恋に落ちている様子が楽しい作品でした。誤解と偏見のもとに一人悶々としていても、ＨＱによくあるようにヒロインを攻撃するような言動をしないところがいいですね。プランＢの事を持ち出したときも、「それでも愛してる」という告白でしたから。ヒーローは格好いいはずなのに、不器用で的外れなところが可愛い（笑）　意地悪さのない登場人物たちに囲まれて、テンポ良く進むストーリーが心地よかったです♪ 　すれてる現実派のくせに母心いっぱいのヒロイン親友のスピンオフが読みたいと思いました。 　ただ、この邦題ってどなたが考えるのでしょうね。まだ原題直訳「大富豪の愛人」のほうがストーリーに合っているような気がします。

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橋本さんは好きな作家さんの一人ですが、今回はちょっとついて行けないなぁというのが正直な感想です。ハイテンション過ぎて、疲れているときには読んでかえってしんどさを感じてしまいました。（疲れているから癒されたくて、外れがないだろう思ったのに逆効果）　それに、ヒーローの心情が最後にちょこっと説明されているだけでそ、そうだったの？という感じが物足りない。（もっと伏線をばんばん張って欲しかった）

レイチェルとグレッグ、それぞれの心情がきちんと説明されているので、躊躇いも不安も、それぞれに共感したり同情したりしながら読み進める事ができました。特に、前半早い時期のグレッグの「気味が悪い」には、心を締め付けられるような切なさを感じて、後半のレイチェルへの不信感も結局はこの自分自身への違和感と嫌悪感が原因としてあるのだと思いました。　特上のロマンスであることはもちろんですが、人間の心理をきちんと追っている良作だと思います。

浅はかでした。サンプルを読んで３作一重さんの作品なら買ってもいいかなと思って購入してしまいました。購入して１作読了後、２作目の表紙絵を見てがっかり！　それでもせっかく買ったのだからと読んではみたものの……サイトでコミックを公開しているアマチュアの方でずっと上手い人がたくさんいると思います。この絵はプロとしてあり得ない！　お話自体はありがちでも、作家さんによっては美しく読ませる作品に成り得たと思いますが、単体の作品ならば、あるいは初めから表紙を見ていれば絶対に購入しませんでした。 ３作目も、ヒーローの心理描写がもっと周到ならばラストの唐突さが緩和されたのに、という不満が残りました。ただ、ヒロインは好みのキャラクターだし、絵も華やかな雰囲気がＨＱの世界観にマッチしているので、２作目のように読まなきゃよかったとまでは思いませんでした。 収録作品の評価は、４・２・３というところですが、セット全体を評価するなら２です。 セット販売の場合、作品名だけでなく著者名も全作品に表示していただきたいものです！ 確認しなかった自分が悪いのでしょうが、セット販売の怖さを思い知りました。

一読しての感想は、「リン・グレアムにしてはヒロインがしっかりしていて、ヒーローが意地悪ではあるものの思いやりがあっていいなぁ」というものでした。個人的にはリングレのヒーローってどうしても受け入れがたい人物が多かったので……　【名無し】さんのレビューを読ませていただいて、このまま原作には手を出さずにコミックだけにしておこうと改めて思いました。

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デッサンはしっかりしているし、人物の描き分けも見事。ヒーロー、ヒロインとも十分美しい。ストーリーもうまくまとめているとは思う。思うけれども、のめり込めない。 ロマンスの世界に浸るには、画風が余りに劇画で、ハーレクインの世界観にそぐわないと思う。綺麗に描かれてはいても、表情が硬くて、人肌の柔らかさが感じられないし、全体の印象が暗くて、華やかさに欠ける。 適材適所と言う言葉には当てはまらない画風が邪魔をして物語そのものを楽しむところまで行かなかった。

こういうタイプの絵（少女まんがど真ん中のような、幼さを感じさせる絵）は、大人の物語であるハーレクインの世界を表現するには余り向いていないと思います。 それでも、作画にたいする期待値が思いっきり低かっただけに、却って物語中心に読むことができて、思った以上に楽しめました。 偏見と誤解からすれ違ってしまいながらも、お互いに惹かれ合っていく様子も無理なく描かれていて、破綻のない展開が読後感の良さにつながっています。

何でだろう？　読後感が薄い。　絵もセリフもステレオタイプな印象が強くて、のめり込むことができない。

全体のエピソードの割り振りがアンバランスなのか、ラストが唐突な感じがしました。描き方次第ではもっといい作品になったのではないかと惜しまれます。

原作は、多分、感動できるんじゃないかしらという気がしてなりません。 とにかく、絵が酷すぎます。「たぐいまれな美貌」も、「きわめて魅力的な男性」も、表現できているとは思えません。 また、エピソードのすくい上げ方も登場人物の気持ちを納得させるには不十分です。