ヒーロー・ヒロインを差し置いて、シリーズ通して嫌な母親が捨てた息子から袖にされることに溜飲が下がると言うHQ読者として何か間違った読み方をしてしまう。ヒーローは会社を失う訳だけど、そのこと自体は精神的ダメージにはなっていない（記憶が戻って父親の仕打ちを思い出したから会社への執着がない）ので、実質長兄の復讐でダメージ喰らったのは母親だけと言える。長兄が社員達をどう扱うのかは不明だけど…

　19世紀のイギリスが舞台。この時代を描いた作品が大好きです。この時代、伴侶を見つけて結婚することが主流のなか、シャベロンとして働くヒロインはまさに、自立した女性です。（もちろん性格も自立していますが）お決まりの建前は契約結婚だけど、本当はお互い愛しくてたまらない。というところも、殺人事件がおきて推理小説が絡むところも大好きです。

10年も時を無駄にしないで済んだのでは？と，ちょっと歯がゆくなるような結末でした。 現実的に言って，30近くの初産って結構リスクが大きいぞ。と・・・まぁ，結婚相手のヒーローは，大金持ちなので，それこそ最高の医療で，手厚く扱ってもらえるでしょうけど。 それにしても，ヒーロー家族が理解ある人たちで，よかった。 よかった。

この際許す（笑）ヒロインは冒頭こそ騒々しかったけど、本当に最初だけ。ヒロイン自身が孤児だったからこそ、三人の為に必死だったのが良くわかる。子供達が学校に行っている間、することがなく手持ちぶさただったヒロインが仕事を貰って嬉々としているヒロインが実に可愛い。話が進むと守ってあげたくなるオーラがどんどん出ててヒーローの気持ちがわかる。リーサ王女がまた良い。残りの兄弟も見たかった。

読み終わって、心が温かくなりました。 心が通じ合ってすぐにハッピーエンドにならないところが良かったです。 ラストのヒーローの誠実さ（?!）が、個人的には素敵だな～って思いました。 ストーリーに絵もピッタリでした。

ヒロインの同僚と大して違わない。自分だって秘密があったのにヒロインだけ話さなかったのを責めるのはお門違い。どうにもヒーローもヒロインも子供っぽい。そして絵は下手ではないんだけど、何か…ヒロインはとても美女には見えないし、ヒーローに至ってはとてもいやらしく見える。どっちも目が原因だと思う。表紙はそこまで気にならなかったけどけど中身は別人。

「いきなり来て出て行けなんて酷い」…寝耳に水のヒーローからするとそこまで酷い反応とは思わない。この状況でヒロインが話さない以上、ヒーローが実家に身元確認するのも普通のことだと思う。自分で家族から身を隠してる事情を話さないでおいて、「酷い」とヒーローにキレるのはおかしい。そう言う自分中心な所は家の為にヒロインを結婚させようとする家族と似ている。絵も微妙。

自分の若い時の結婚の失敗から教え子の結婚を心配するヒロイン。双方の結婚時の年の差も、女性側の幼さ・世間知らずぶりも似てる様だからそれはわからなくもない。ただ嫌な見方をする人が周りにいないみたいだから良かったけど、この状況はヒーロー婚約者の気持ちを変えさせ自分が妻の座を狙ってると思われかねない。ヒーローの誘惑を拒絶する所が見られたのは良いけど、結婚承諾する前にどうして亡夫のことを言わなかったのか。書類が必要な以上隠しててもバレるのに。

好きな絵柄ではないんだが、妙に惹かれる。ヒーローが一途でクールで強引でベタ惚れでヒロインをちゃんと守ってくれるのも恰好良い。のに後書きで色々吹っ飛んだ。余韻に浸らせてくれないでお笑いに走るなんてあんまりだ（笑）

自分から迫っておいてヒーローの態度を責めるとか気は確かなの？あんな保守的な所で派手に遊び回って、公爵の館に押しかけて関係持って…ヒロインが父親の気を引く為とか言うのは本人だけにしか分からない事情だろう。追い出されるのはどう見ても自業自得。ヒロインの奔放さで迷惑した人は多いはず。追い出した人物を悪く言ってるけど、相手の言い分（若者に悪影響）はまとも。父親が酷いのは確かだけど、自分の行動は省みずに、被害者意識が凄まじい。ヒーローを傲慢だと言うけど、ヒロインの方が遥かに傲慢で自己中心である意味父親に似てる。

詰るのではなくヒーローに真実を聞きに行くヒロインが良かった。HQではやたらと身内の犯罪を正当化したり見逃すヒロインが多いから、このタイプは嬉しい。しかし絵はヒロインの魅力を殺してると思う。

共通の敵があると，絆はますます強くなりますね。 出会いからして，もうすでにヒーローはヒロインに惹かれちゃってるし・・・ しかし，結構年が離れたカップル？ベビーシッターに連れられていたヒロインが，ティーンなわけないし・・・ベタ甘に甘やかされそうですね。

スピンオフでは魅力ある男性として描かれていたのに，ここではヒロイン目線で描かれているせいか，好きになれませんでした。 しかも謝罪らしい謝罪もなし。

一番の被害者でしょうね。 なんとまあ複雑な・・・もうちょっと大人になって，冷静に事実かどうか確かめればよかったのに・・・まぁ，そんなことをすれば話は終わってしまいますが。 コミックとあわせて読むと，ヒロインの儚げな様子が一層堪能できます。

ドレス：どう考えても責められるべきはヒーローじゃないだろ。巻き込んだのもヒーローじゃない。むしろヒーローは巻き込まれだろ。彼と別れたことを言わずそのままヒーローと関係するヒロインに引いた。それで泣けば誰だって誤解するわ。ローマ：何て豪快な母上だ。ドレスの時より更に絵が幼くて、高校生どころか中学生に見える。（特にヒーロー！）時間がなくて手紙書けなくても、伝言くらいは残せると思う訳で…無理矢理二人を離れさせる作り手の意図が見え過ぎてイマイチ。

押しとどめたのは誰だっけ？こう言う身元を隠してた場合、すぐに「信用してない」と責める人間は男女共にいただけない。そんな短期間で信用して貰える程、自分自身を出来た人間だとでも思っているのか？事情を鑑みれば無理ないと思うことの方が多い。知らずに巻き込まれたこと自体に怒るのなら別にいいけどね。但しいつも思うのはどうせ言うつもりだったなら関係持つ前に言え。犯人の気持ちはわからなくもないが、一番大事なのは傷心の奥さんに付き添うことだろうに。