表紙の彼がヒーローのウィットには見えなくて、大いに困惑してしまいましたが、中身の彼はとっても素敵でした。 記憶喪失モノというと、すぐに“花男”をイメージしてしまうほどの道明寺バカなワタシ…(←関係なくてスミマセン)。 その路線でツンデレか!?と思いきや、性格が良いのかウィットは記憶がなくてもカーリーをすぐに求め、嫉妬までする様子はとても可愛い(微笑)。 それに、二人の間にできた幼い娘・カミが、これまた愛らしい！ ジャンルは『パッション・ロマンス』ですが、ミステリーの要素もあって、個人的には小児科医のルイーザが怪しい！とつい思ってしまった。 【事件によって記憶を無くし、取り戻すのもその事件で】というところでは、やっぱり!!!!!と納得。 でも、記憶の戻ったウィットがすぐに訪ねて来ないので、やきもきもしたし、カーリーも半ばあきらめかけているふうに見え、心の中で一緒に泣いてました。 ま、素敵なプレゼント(あの時のBABY?)もあり、大家族で迎えるハッピィエンドには心もほっこりし、最後まで読んで良かったと思う作品でした。

お互いお金持ちで背負っているものがあると、余計なこと考えちゃうのかな。家のためとか会社のためとか・・・。年が十六歳離れていると、ヒーローはヒロインがいくつのころから、恋愛対象になってくるのかな、やっぱり一度は「ろりこんかも！！」って悩んだりするのかな(ーー;)

ヒーローとヒロインの関係がイマイチわかりずらいような・・・。ヒロインの過去の話とかちょっと端折り過ぎているように思います。お姉さんのキャラクターとかどんなひどい目にあったとか、このお話には必要な部分だと思います。ページ数に収めなくてはいけないので大変だとは思いますが、絵が素敵なだけに頑張ってほしいです。

ヒーローの仕掛けた恋愛の作為に気付いてもなお、己の愛は真実だから、とヒーローを思うヒロインのけなげさが好ましかったです。それも子供のような無邪気で能天気な信頼ではなく、一人の女性としての決意を感じさせるものであったことが一層素敵でした。だからこそ、後半、彼女の察しの良さが、かえって彼女を追い詰めてしまう過程にはヤキモキしましたが。 ヒーローの誤解で始まり、ヒロインの誤解が重なり、二人の和解で幕を閉じる。ハーレクインの王道ですね。

過去にタイムトリップした大人しめヒロインがヒーローを助けて大冒険！という話は映画のようで面白いし、ネイティブアメリカンの血が入ったヒーローは素晴らしく格好いいのですが、それだけに最後のオチだけが個人的には残念。見た目も性格もあまり似ていない感じの生まれ変わり君とヒロインが・・・なら、生涯独身を守った過去ヒーローが可哀想になってしまいますねえ。

いつものハーレなら、内緒にしていたヒロインを 「僕をだましてたのか？」って言うお決まりの文句があるのですが、これはそんなのは無く、 ヒロインの心情を知って、打ち明けてくれるまでひたすら待ち続けます。 ヒーロー、いい男やん～～ヒロインもとっても心が優しくて泣ける話です。

「普段さえなくても夜は美人」て設定は結構ありがちな感じですけど、やっぱり読むといいなと思います。ヒーローがモテテいる自覚があるのに擦れていないのもいいですね。ヒロインをすべて包み込む懐の広さもいい。ヒロインはあんなにきれいなにどうして自分に自信が持てないのか、不美人の私 にはわかりませんが・・・。高山先生のかくHQはいつもすてきで、期待を裏切りません。これかも期待しています。

あとがき代わりに載せてあるヒロイン達のその後をちょこっとのぞける１Ｐ漫画がとにかくかわいい！ 子供達のアザラシバージョンにキュン！となりました。

ヒロインに対して非常にきつく当たる、理不尽なヒーローと、辛い目にあってるのに、ずっとヒーローを愛し続けるヒロイン。ヒーローがヒロインに辛く当たってしまう理由が少しは理解できるので、まだ救われます。ヒーローが非常に情熱的ですしね。また、著者が黒田さんのおかげで、雰囲気のある大人の作品に調理されてます。ひどいヒーローだよなぁと思いつつも、私はすでに何十回も読み返してます。

絵はきれいだし、初めの導入部分も興味を引きます。期待して読み始めた分ページ数の関係か、消化不良感が否めません。最期のほうはかなり飛ばしすぎのような気がします。もったいない・・・

侯爵家の子供を産むための花嫁なのに、拒絶やら別居やらのHQお決まりのコースの後、やっと愛し合えたら不妊症発覚。子供は絶望的だけど愛し合ってるからいいって、これでハッピーエンド？侯爵家どうなっちゃうの？親族の中に後継ぎになりそうな子が居るのかどうか出て来ないから、これじゃこの先辛いじゃないの？という終わり方で気分暗くなりました。

ヒーローが情けなくて子供すぎる。 自分の妻を大切に扱わなかった大バカ者です。 痛い目にあって帰ってきたとしてももっと罰があった手もいいんじゃないかと思うぐらい子供な旦那を持ってしまったかわいそうなヒロインに同情しました。 ヒロインがずっと味わっていた苦痛をもっと謝れ

途中までは面白かったです。 でも、二人それぞれの苦しみが大きすぎて 「のぞみが叶ったのね」であっさり終わりにしてしまうには ちょっと･･。 読み終わった時本当に「それだけ～！？」って 口からでちゃいました。

映画「旅情」を思い出させるストーリーと風景で、初めて読んだのに懐かしい感じが・・・。でも映画と違って最後はハッピーエンドで、何だかうれしかった。

大体惚れた女だったら、守ればいいのに自分から潰してしまって打ちひしがれた時には、ちょっといい気味でしたが、どうしてヒロインはこんな男に惚れちゃうんだろ 反省した後の献身ぶりがかわいかったし、ヒロインのつよさが心地よかったので満足です。