ストーリーの一部分だけ切り取ったような話だった。特にヒーロー父が突然死んだ時は「えええっ」って感じ。伝記とヒーローは無関係？　何だかよく解らない。

どん底のヒロインに比べてヒーローが素っ気ない。途中までヒーローが犯人の可能性を考えてしまった。キスシーンは可愛いくて良かったけど、もう少し甘さが欲しかった。

ヒーローは結構情熱的ですね。嵐の翌日に車を出さなかったのは、ヒロインと一緒に居たかったからだろーとニヤニヤしました。嫉妬しまくりなのも可愛い。

ヒーローは王様として完璧だけど、ヒロインが父親の影に怯えるお嬢様から抜けきれていない気がした。恋愛メインなら気にならないけど、王権に陰謀とキナ臭い話なので、ちょっと頼りない。

絵も話も可愛いくて好みだった。杖が折れてどうなるかと思ったら、しっかり復活してて笑った。

姉妹で三角関係で、ライバル会社社長とデキて倒産、ヒーローの復讐相手は従兄弟とてんこ盛り。『モスクワの夜は熱く』と初期設定が似てるけど、主人公二人の性格が違う。もう少しヒーローの愛情が伝わってくると良かった。

三角関係モノ。夏目漱石の『こころ』みたいな。友人の子供がお腹に居ると思い、嫉妬に苦しみながら結婚するって、結構萌え設定でした。

超じれじれな二人。義兄の罪を見逃す代わりに、ヒロインを一緒の家に住まわせる。ヒーローはヒロインの寝室ドア前で立ち止まる日々。ヒロインが出張中のヒーローのベッドで寝てる時まで寸止め。そこは押して良いと思う。

訳あり牧師 と 中国娘 の恋。設定がストライクでした。ヒロインは売春宿の女主人だけど、純粋で無鉄砲なお嬢さんって感じ。ヒーローの過去が物凄く重いうえに、現牧師なので、障害の大きな恋だと思うけど。開拓地の牧師って、宣教師みたいなのかな。

シリーズタイトルに相応しい内容だった。個人的には性犯罪ネタは好きでないし、犯人と一緒に働くのは絶対嫌だけど。主人公二人とも素敵だった。

アラブの衣装や風景は美しいし、別れを思わせる切なさも良かったです。だけど、最初のベッドシーン……ガン見されてもね……ヒロイン怒るの当然です。

最初から最後までファッション尽くしで、ヒーローの過去も古着にまつわるものでした。ヒーローにはラスト近くまで彼女が居るし、ヒロインも1ヵ月前に別れたばかり。その設定も嫌みがなくて、最後まで綺麗な話です。

一目惚れした相手に一服盛って服を脱がせ、関係をもったかのような写真を撮って脅し、島に監禁する男。寸止めだけどエロエロです、黒田先生……。

シリーズ2作ともモヤモヤ。1作目はジーノの方が良い男だと思ったけど、今作はヒロインが積極的で甲斐性があったから上手く行ったのかと勘繰ったり。シリーズ2作とも、お金に苦労する話で世知辛い。

しっとりとしたムードが良かった。言えない想いを日記に綴るって古風だなあ、未送信メールでないのかとも思うけどジーンとくる。　

当て馬(？)のジャックが良い男過ぎて読者としてはそっちに行きたいところですが、長年の恋が実って良かったです。