割とシンプルな話ではありますが，仮面舞踏会という密やかな雰囲気に酔って下さい♪コミック化されてもいますが，小説の方が官能的ですね。イタリア男に酔わされて下さい★

他の方々も『珍しい』とか『変わった』とレビューで書いてますが，ＨＱのヒーローといえば『女性の扱いに慣れていて，何でもできで，言葉巧み』というパターンばかりなのですが，外見はゴージャスで財力もあり，実は知力もあるのにアトはからっきし…って感じなので，面白いですし，好感が持てちゃいますね。でも，亡くなった兄嫁が欲深で同居しているのに，出生の秘密を抱えたヒロインを守れるのかしらん？？と不安でしたが，助っ人と助っ犬？のお陰で大団円♪ハラハラしつつ楽しめるお話しです♪

割とありがちな，婚約者や結婚相手の入れ替わり…という設定ですが，入れ替わりのネタバラシがあった後にも，命を狙われる危機や，結婚自体が危ぶまれるでき事が…「野に咲く白薔薇」に続くシリーズですが，あのトーマスがちょっとワカランチンぽくなっていてガッカリするやら，お父さんの（ブランドンのお祖父さん）の遺伝かしら？と思うやら…１つのお話しで，２度３度オイシイので読み応えバッチリです♪

よく，〝政略結婚を持ちかけたけど，実は男性はもともと女性に惚れていた〟なんて設定があるけれど，これは本当に現代のＭ＆Ｂに伴う政略結婚が始まり。二人とも，ビジネスの世界で洗練された男女なので，スマートなイケメンと美人を思い描きながら読む事をオススメしておきます（アリスンさんのコミックを見ておくのもアリですね）

いろいろデリケートな部分はあると思いますが，マリサは意固地すぎで，オコチャマだなぁっ…って思います。それでも，第三者の間違った配慮で，酷く傷ついてしまうマリサは可哀想かな…結局，彼女に起きた２つの悲劇は，愛したロレンツォが侯爵家の跡取りだという事にある訳ですね

立ち読み部分をお読みいただければ，判ると思いますが，主人公ベンのアイデアとは，高貴な身分を隠して，馬丁としてソフィアの館に入り込む事。ベンが馬丁に身をやつしているが故に，得たものもあれば，馬丁が故に行動を阻まれる事もあるわけで…馬丁のベンに，助っ人が現れますが，その助っ人の好意のせいで二人は分かれてしまう事にもなり…読み手からすると『ベンは本当は高貴な身分なのにぃ～』とジレる事ウケアイです♪

ヒロインの心情だけでなく，ヒーローの心情も描いてあるところが魅力的なところです。お金も，権力もあって，何でもそつなくこなすヒーローより，ブルーの様な等身大のヒーローの方が，何でもしてあげたくなってしまいそうです。アリソンとブルーの心根が美しくて，読後感爽やかです♪

何百年，何千年もの時の流れの中での話で，大天使や，肉体の再生が可能なハルピュイアや神話の登場人物たちが織りなす話なのに，学校の体育館に集まったり，携帯電話で連絡を取り合ったり…というアンバランスが面白い♪オリンポスの咎人シリーズの中では，後から出た作品なので，先に出ている作品は読んでおいた方が面白いです♪特に【サビン】は読んでおくと作品への理解度倍増です♪

漫画で読んだ時も良かったのですが，小説で読むとさらに深みがあって，オススメです。若くして死んだ恋人って永遠の恋人ですよね。過去の切ない恋と，新たに訪れた家主マイケルとの恋。そして，息子スティーブンが父親と求め合う気持ちに…心動かされます！アニーやマイケルの作り出す料理も美味しそうです♪

この一冊だけを読んでも，充分楽しめますが，先にレイントリー３部作（安息の地へふたたび，ホテル・インフェルノ）を読んでおくと，面白さが違います！ヒーローもヒロインも，そしてヒロインの娘の美しさ，愛らしさが描かれているし，血とか家族の愛の強さ…そして運命の力の強さがレントリーとアンサラを導きます！

隠された真実に早く気づいて～～と，じれったくなるかもしれませんが，乙女と熊男の再会に胸キュンのお話です。タイトルとは違って，『乙女に捧げられた熊男』って感じかもしれません。外見も境遇も儚げなマディですが，ナイーブなのは熊男の方です♪

ゴージャスな男性と，可愛らしい女性を描かせるのなら，麻生先生ですね～♪でも，麻生先生と言えば，プリンセスキャラって感じですが，今回の様な，仕事が出来る女性も面白いです♪子供達も可愛い～♪これを，クリスマスパックで読みたかったと思うのは私だけ？

ＨＱ読者評価セレクション　という事で楽しみにして読んだ中の一冊がこちらでした…が，評価件数が多い＝高評価じゃないのに，機械的にセットにしてあるのでしょうか…文句をつけたいからこそ，評価件数が多くなっているのかもしれませんが，こういう作品をセレクションに含めるのはいかがなものかと思います。