ヒーローである中世の騎士を召喚してしまったヒロインが、彼を元の時代に戻そうと試すうちに、惹かれあってしまうお話。ファンタジーには確かに似たような設定が多い。この作品はページ数のわりには、よくまとまってるなぁとは思う。２人の心の動きも自然だしね。ただ私の好みとしては、単純なハッピーエンドでは終わらせてほしくはなかったかな。たぶん、これって、日本人と欧米人の好みの差かも。同様の設定の映画の結末がそうでしょう？（「魔法にかけられて」と「ちょんまげぷりん」等）子供の頃から夢見がちだった私は、ヒロインと同様に魔法、呪文、中世、騎士…好きですねぇ。魔法使いになるのが夢でした。ＨＱでファンタジーは大体は納得いかないのだけど、ついつい読んでしまうのは、そのせいかもしれない。余談ですが、原作はテンプテーションなので、もっと濃厚で大人っぽいのかもなぁ。

モーガン卿には本当に幸せになってほしい！と思い読み始めましたが・・・グレースいつ再婚した？色々話が飛んでるっぽいけど？と検索したら10作以上あり、２作飛んでました。 一つはヒロインの姉のお話。『レディ・サラの冒険』でグレースが言っていたコンパニオン。 もう一つはグレースのお話で、今作の二人の出会いや、作中で「ああだった」「こうだった」と言い合っている出来事が描かれていると思われます。 危険がいっぱいなのも、ヒロインの無謀な行動も、一番信じるべき相手を疑ってしまうのも、お約束？ 『レディ・アニカの謎』から４年。ヒーローが過ごしてきた日々を思うと胸が痛みます。 あとロックウッド卿の印象がちょっと変わりました。グレースやハンター４兄のお話も読みたいです。

やっぱりページの問題なのでしょうか？ ラストの急展開についていけませんでした。 他の方も書かれている通り、前夫があそこまでいくと・・・。 あの結果について、もう少し描写のページがあれば納得したのかもしれませんが。

大好きな黒田先生の作品。ヒロインもヒーローも大人でいいですね。ヒーローは、ヒロインと出会って、より成長したというか、地に足がついた感じで、やはりいい出会いは大切です。まあ、お金持ちはお金持ちで苦労があるよねって感じで。ヒロインは、最後まで理性的で、そこがいいですね。理性的に振舞おうとしても感情に負けてしまうヒロインが多い中、最後まで凛としており、素敵なプロポーズで、その牙城が崩れた感じですね。ただ、個人的には黒田先生のヒーローは黒髪が大好きなので、今回ヒロインもヒーローも色なしの髪というのがちょっと。。。。そこだけ残念でした。

強い心で愛を貫いた祖父母の孫のレベッカの話。前向きで、やはり強い心の持ち主です。同じく孫のネイトもハンサムでお金も稼ぐキラキラなのに、とんでもない花嫁（になり損ねる）メラニーも従姉妹って⁈ メラニーの度を過ぎた変テコぶりの意図は謎ですが、レベッカ達の話はきれいに描かれていて、キュンとなります。でも、一年半で除隊するというヒーローに、レベッカが退役軍人資格を得られるよう（12年後）になってからでいいというのは、どう受け止めたものか。昇格で多少ましになったとしても、まだ危険だろうし、ヒーロー自身が、精神的にかなり参っているのに、いいんだろうかと。戦争のない世の中になって欲しいものです。

いやあ、リン・グレアムらしい作品でした。まあ、ヒロインが少々子供っぽいですが、結婚当時17歳じゃあ当たり前でしょうね。なんか、始まりが始まりだったために、２人とも随分遠回りをしてしまいましたね。まあ、ヒロインの精神的成長には必要な時間だったんでしょうが。ただ、ヒーローは最初からヒロインに惹かれてたのなら、どうしてもう少し素直にならないのかなって、それじゃあハーレクインじゃなくなるか。

シルバーが脱いだときの後ろ姿が少年っぽくて、色気がなかったので星マイナス１

津谷先生大好きですし、面白かったですが、2巻ものでは「レディ・サラの冒険」の方が個人的には上です。ヒーローの傷をヒロインに見られてしまうシーン、傷があまりにもたいした事なくて拍子抜けでした。もちろん表現上ソフトに描かれているだけというのはわかるのですが、傷を負い目にしているヒーローの苦悩の割りにあれ？となってしまって、もうちょっと描き込んでも良かったのでは？！この部分のせいで－1でした。

嘘ついてるところを素直に言えない部分…それがなんかリアルだなーって思ってました。 心の中では良心がとがめていても、とっさに出るのは「渡したくない」という本音だったんじゃないかなーと。 かといって、ヒロインのやった行動は褒められるものでもないし、ヒロインのことを気になっていたヒーローがやけになって結婚しようとするのもなー。あたってくだけろにならなかったのかな？とか思いました。 雰囲気のある世界観がとてもいい感じでしたー。

ヒロインは若い頃に子供を産みましたが、若気の至りでなく、キチンとしてるし、亡くなった旦那さんと子供を愛してるし、ヒーローが身分を隠して一度カッとなりましたが、そのおかげもあった出来事に素直に「ありがとう」と言える大人のヒロインでした。 長い間、恋愛から遠ざかって、第二の青春を味わうと…こんなカンジかな～と私も年代が近いせいも合ってドキドキしました。 ヒーローは…まあフツーでした。と言うか、ヒロインの方が目立つかな。 岡本先生の絵は正直あまり好きじゃなかったのですが、これは丁寧に描かれてて良かったと思います。 とりあえず年齢高めのヒーロー、ヒロインに見えましたし。 ただ、もちっと色気が欲しかったな(笑)