• 河合薫
• レーベル：SB新書

会社生活にこそ、定年後の孤独の芽があった

職場や社会にはびこる居場所のないオジサンたち！ 定年前後の本当の不安は、お金・健康より「孤独」！

現役時のニッポンのカイシャ生活にこそ、定年前後の「孤独化」の芽があった！

健康社会学の立場から、（組織の中における）現代人の「ジジイ化」「オジサン化」現象を分析し、
鋭いメスをいれ好評を博した著者がおくる、「定年」を境に居場所を失い孤独に陥りやすい人の特徴を分析し、そうならないための対処法まで言及。

プロローグ　　人生とは会社、会社とは不条理
　下山すらまともにさせてもらえない
　AIvsベテランの暗黙知
　カネでも地位でもなく有意味感
第1章　古戦場巡りで気付く“ぼっち”の世界　──ルーティンの喪失
　生前葬消滅で成仏できず
　働かないおじさん化する心理
　ぬれ落ち葉になる
　冷めない余熱
　「俺はここにいるんだ！」
　定年＝肩書が消える日
　居場所を求め「古戦場」を巡る
　声の調子を変える本能
　現役時代の肩書なんてたまたま
　部下たちの話についていけない
　消えるアフターファイブ
第2章　塩漬けおじさんが定年で失敗する理由　──定年ぼっちになる人・ならない人
　半年で出社拒否になった元常務
　“塩”が抜けない
　ひがみっぽいおじさんは嫌われる
　塩漬け濃度チェックリスト
　塩か？　年取っただけか？
　横柄・見下し・家族にも見放され……
　「過去の栄光」にすがるおじさんが生まれる科学的理由
　「俺はそんなにダメじゃない！」
　再雇用とは転職
第3章　ぼっちは定年前から始まっている　──有意味感
　働く人たち133人の生きた言葉
　音を立てないウエートレス
　墜落事故と臆病な自衛官
　完全燃焼せよ！
　プライドの正体
　目指せ！　小さな英雄
　私は結局、会社のコマ
　自分を貫く
　50歳で男はなえ、女はパワーアップする
第4章　死ぬより怖い「ぼっち」の世界　──アイデンティティーの喪失
　「もう、いっかな」と思う瞬間
　アイデンティティーの再構成──海図なき航海の始まり
　イチローが会見で語ったアノ言葉
　孤独は皮膚の下に入る
　SNS社交という茶番
　イジメと同期カルチャー
　特許を取り左遷された男
　悪い孤独と良い孤独
　心の上司
　妻に嫉妬する男たち
　夫に耐えられない妻たち
　定年は絶好の卒婚チャンス
　「卒妻」宣言と小者感
　「キノコのホイル焼き」の幸せ
第5章　人生に意味を作る
　自己実現という妄想
　根拠なき楽観の危さ
　クリスマスに大量の死者が出たワケ
　思考のコペルニクス的転回
　キャリアは七色、可能性は無限大
　人助けをした囚人
　スーパーボランティアに見た「意志力」
　自分の価値判断で生きる
　夜と霧の中を飛ぶパイロット
　つながりはメタボ予防に効果あり
　人生を豊かにする「緩いつながり」
　同窓会という鬼門
　定年過ぎればただの人
終わりと目的
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(C) Kaoru Kawai 2020

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