お話は一部分を除き概ね穏やかに進みます、根底に揺るぎない愛情があるので安心して読めます。…がたった一コマ残念なページが…55Ｐのヒロインの服が他のコマと違うんですけど。 アシスタントへの初歩的な指定ミスなのか作者本人の描き間違えかは分かりませんが、そこだけ細ストラップのキャミドレスになってるのは見直しで気付かないのでしょうか？しかもそのまま電子書籍化しちゃってるし…チェックの甘さが残念。

長年、妹として見守り続けてきた女の子が女性へと変わっていき、愛へと変わっていったのでしょうか。確かにどこに惹かれたのか描かれてないのでよく分からないんですが、ヒーローの兄としての自分と男としての自分の葛藤がよく分かってキュンキュンしました。それにしても板挟みで可哀想なフィリップ(笑)ヒロインは鈍いし、ヒーローは嫉妬しまくり。間に挟まれたフィリップには心からお疲れ様と言いたいです(笑)

イギリスでは、貴族であるだけで、パパラッチされるんですね。大変です！ロマンスとしてワクワクするよう内容ではないけれど 、いろいろ考えさせられた作品です。『親の心、子知らず。子の心、親知らず』よかれと思ってしたことが、結局、裏目に出てしまうのは辛いこと。また、著者は、ちょっと生真面目な貴族を描くのがうまいですね。安心して読めます。

ヒロインいったい何歳の設定なん？と最後まで謎でした。美魔女かもしんないけど、でも世の中の美魔女だって「じゃ、いくつに見える？」ってなったとき結構年相応に見えるもんだし、高校生や２０代前半に見えることはまずない。元女優で年下ヒーローが鬱になるほどほれ込むんだから年齢を重ねた美しさのあるヒロインのはず。過去より現在のほうが幼く見える場面とかあって残念です。あと自称婚約者が最後ホラーだったんで、可哀想ではあるけどすっぱり別れられてよかったね

ヒロインにあの状況で鏡を見ることを強要するわ、パーティに無理矢理同伴してさらし者にするわ、どれだけヒロインの気持ちを蹂躙したら気が済むんだ。ヒロイン父もヒーローとタイプこそ違えドッコイドッコイの外道ですが、外道親父の身代わりにここまでトンチンカンな八つ当たりをされたヒロインって初めてじゃないでしょうか。これが「知らなかったんだ」ってお約束の誤解ではなく、ヒロインの事情やトラウマを理解した上での八つ当たり、しかも約束を反故にする気満々って、こんな外道を許す必要ないんですよー！しかし、外道には人格者のお母様がツキモノで、やっぱり外道( ヒロイン父）の被害者であるにもかかわらず、ヒロインを思いやる心優しいヒーロー母。お母さん、愚息がヒロインに仕出かしたことを知ったら、ショックのあまり天国に行っちゃいそうです。この内容だったらよっぽどのことが無いと評価1つけちゃいそうなんですが、キレイな画とお話運び、そして爆笑後書きで低評価にはできないのでした。小越先生、流石です。

ばーさんのぼけっぷりがすごすぎるあれは病的な域になるのではないだろうか…それを丸々信じちゃうヒロインもいかがなものか…。お話は割りと好きな展開でしたがいかんせんヒロインの口元がだらしなさすぎてバカっぽい。そこが残念な所。猫と子供がかわいかったのでハートプラス１です。

タイトルは「意外な…」ですが立ち読みで意外性がほとんど消えてしまうのでタイトルが微妙かな。でも当事者は最後まで知らないからいいのか!? 優しいお話で全ては運命！と言えば綺麗ですがご都合主義な感じは否めない。でも、ヒーローが愛情深く、愛すべき対象を無意識に探していて、見つけた途端に（ハーレにありがちな傲慢系でなく）穏やかながら真っ直ぐに体当たりする姿は優しい絵柄込みでちょっと新鮮な気がしました。ヒロインはトラブルメーカー具合が痛々しいので苦手です。

絵柄は好きです。読みやすい。でもヒロインの行動が意味不明すぎる。話の中盤でヒーローが息子に「自分が本当の父である」と告げたシーン。最高の盛り上がりで親子の抱擁を期待したら、ヒロインも一緒に抱きついてるし・・・・。誘拐云々のヒロインの行動については他の人も書いているので、あえて書きませんが、まったくそのとおり！と思いました。

現実の生活では、これぐらい罪をおっかぶせられることはしょっちゅうだと思いますよ。 ただ、無言でいたら、一生黒羊のまま。というのも現実。 自分が口を開かずにどうやって無罪を証明するんだろうなあ・・・と思っていましたが、さすがハーレ。 結末がわかっているので、安心して読めました。

うーん、唸ってしまいました。さわやかハッピーエンドという訳にはいかない物語でしたが、涙が止まりませんでした。それは、ヒロインの「あなたの選択は正しかったのよ」の一言に尽きます。相当の愛情がなければ、言えないセリフです。ヒーローは、己を犠牲にして、家族を救いました。義妹は、幸せを感じてこの世を去りました。義父と義妹の二人を確実に幸福にしたのです。それだけでも崇高な行いだと思います。もちろん、ヒロインはその間、苦しい日々を過ごします。救いは愛する人との子供。それだけでも愛の証として心の支えになった事でしょう。ヒーローを襲った更なる悲劇と試練は、ここまで傷つけておけば、読者にも受け入れてもらえるか？の作為も感じますが、義妹との子供に関しては、なかなか読者には受け入れがたい。それでもなあ、ヒロインが受け入れる姿に、本物の愛を感じます。普通の人では出来ない、だからこそ、祝福したいと思いました。彼女なら義娘を大切に育てることができるでしょう。そしてそんなヒロインをヒーローは崇めんばかりに愛することでしょう。この二人に幸い多かれと祈りたくなる物語でした。

篠崎先生大好きで最近連続で買ってます。 このヒーローは悪くないですけど傲慢度がちと足りず。最後に真実を知った時のショックが書かれていないし（いつもだったらベッドで『処女だったのか！』となるパターンだけど今回それは無し）ヒロインへの謝罪と告白の場面にもっとガツンとした盛り上がりがほしかったかなあ？そんな簡単に許しちゃいかんよ、ヒロイン。でも篠崎先生だから星4。