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- ヒロインにイライラしつつもドキドキハラハラ 4
- ガリガリ君 2020/04/08 このレビューを 2人の方が参考にしています。
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他の方も指摘されてる通りアニカのこじらせぶりがひどいです(笑)。幼少期の体験から虐げられた女性を救う活動をするようになったのは結構ですが、行動が危なっかしすぎて「ヒーローに助けてもらうの前提で動いてるだろ!」と見えてしまう辺りお話の作り方って難しいなと思います。周囲の人間も危険に晒すから余計そう思えるのです。 とは言え、全体的にはロマンスだけでなくアクションや謎解きの要素もあって面白いです。ヒストリカルでここまで動きのあるお話も新鮮な気がします。何より津谷先生の描くトリスタンの射抜くような鋭い視線がとてもセクシーで惚れ惚れしちゃいます(笑)。津谷先生の作品はほんわかしたイメージがありますが、躍動感のあるアクションシーンもお気に入りです。 今度はモーガン中心のお話が読みたいです。あれだけ念入りにキャラデザされているのでまた津谷先生が描いてくれるだろうと期待しています。
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- 大人の甘いお伽話 5
- ガリガリ君 2020/03/09 このレビューを 10人の方が参考にしています。
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というのはハーレ全般に言えるのかもしれませんが。これは「王子の愛した花嫁」のスピンオフに当たる作品ですが、前作がシリアスだったのに比べるとこちらはギャグがふんだんに盛り込まれさちみんワールドが炸裂してます。私はこちらの方が好み。地上げ屋子爵(これもすごい設定ですが)ハンス・モントールと自分に自信が持てずロリータ服で「武装」している女弁護士ベル(何と年上)が主人公。身寄りのないお年寄りと子供達がお互い助け合って暮らす家なんて現実にはなかなか難しいけどこういうの本当にあったらいいなと思わせてくれます。脇役たちも相変わらずわちゃわちゃしてて温かくて楽しいです。弱い心に鎧を着せて健気に頑張るベルに「君は美しい」と繰り返し語りかけるハンスがキュンキュンします。
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- 【ネタバレ】クリスマスの奇跡 5
- ガリガリ君 2020/02/28 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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心がふんわり温かくなるいいお話です。身寄りのない孤独な看護師のヒロインと若いイケメン医師のヒーローが巡り会いライバルの障害がありながらも結ばれるというと陳腐に聞こえてしまいますが、恋愛以外のエピソードが程よい肉付けとなり物語に厚みを加えています。例えば、ヒーローの叔父である前任医師が前時代的な医療でも患者の心に寄り添い信頼を得て来た中、最先端の技術でも杓子定規的な対応で患者からそっぽを向かれてしまうエピソード。対応に苦慮するヒーローの姿に人間らしさを感じました。他にも物語の舞台の1920年代にはやっとペニシリンが発見されたこと、今では定期予防接種に入ってるジフテリアも当時は怖い病気であったこと、一旦発症したら頭髪も剃られ厳重に管理されたこと、インフルエンザもその頃に知られるようになったことなどが語られ、人類が感染症と戦って来た歴史が垣間見られました、ってハーレクインらしからぬ感想でごめんなさい(笑)。 とにかく誤解を乗り越えて2人が結ばれ、信頼を勝ち得た患者たちからも祝福されるラストは感動的です。「いい子にしてたのに」とヒロインが嘆く場面がとても切ないだけにカタルシスがありました。
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- 切なくも心が温かくなる話 5
- ガリガリ君 2020/02/16 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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ハッピーエンドなのは分かっているはずなのに本当に幸せになれるのか最後までドキドキして読みました。2人が一緒に過ごした時間は全部合わせてもごくわずかなのにそれでも固く結ばれているのが伝わる説得力のある内容。毎度ながらすごい作家さんだなーと感心します。それに主人公達を見守る周囲の人間の温かさ。決して恵まれた環境ではなく厳しい状況に晒されていますが、何もしてやれなくても相手への思いやりを忘れない姿がこれまた涙を誘います。そういう脇キャラの描写も手を抜かないのがさちみ先生の特徴だと思います。
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- ヒロインが受け身すぎ! 4
- ガリガリ君 2020/02/14 このレビューを 8人の方が参考にしています。
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さちみ先生の作品は作者名だけで会員登録買いするくらい好きですが、これはヒロインが余りにも受け身過ぎでうーん…でした。皇太子と上流階級の教育を施されたとは言え平民の娘、というよくあるパターンをどう料理するのか興味津々でしたが、ヒロインが自分の気持ちに向き合えずヒーローからアプローチされても逃げてばかりで後から「私も一緒にダンスしたかった…(シクシク)」では勝手にせーよ!!と読者もサジを投げたくなります。それでもハッピーエンドになれたのはヒーローの執念深さ?の賜物でヒーローに感謝せえ!とヒロインに言いたくなりました。それでも後書きが面白かったので評価プラス1です。
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