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- これはハーレ…なのか? 5
- ガリガリ君 2021/08/30 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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話を面白くするためにトラウマ設定を設けることはよくありますがいくら何でもこれは…評価は5か1かの両極端に分かれると思います。私は5を付けたけど受け付けない人の気持ちも理解できる。ある意味問題作です。当時の編集がよく許したな。現実においてはヒーローの過去は何があっても許されるものではありませんが、フィクションのフィルターをかければひどいことをした人間の気持ちに寄り添うことができる。それが創作物の力なのかもしれません。従姉妹のシルビーの存在が救いで、自己否定ばかりのヒーローの代わりに彼を擁護する視点を入れる役割も物語の中で担ってます。物語が終わっても2人の前には試練が立ちはだかりそうな予感をなぜか感じさせますが、それでもお互い結ばれて素直によかったと思いました。シルビーにも幸せになってもらいたい。スカッとでもほんわかでもありませんが、忘れがたい印象を残す作品です。作者の方が既にお亡くなりになったと聞いて、もう新しい作品は読めないのかと残念でなりません。
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- 古典的だけどハマると思ったら… 4
- ガリガリ君 2021/08/22 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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原作者が有名な方だったんですね。不吉な言われがある古城、顔が焼けただれたヒーロー、正体を明かせないヒロイン、契約結婚、一癖も二癖もある家族…古典的と言ってもいいお約束がてんこ盛りでこういうのはもう食傷気味と言いたいところなんですが、性懲りもなくまたハマるから王道パターンと言える訳で…試し読み部分から気になって購入しました。重い枷を背負ったヒーロー一族がヒロインという新しい風が入ってきたことでいい影響を受けて健全な方向に変わっていく、こういうの好きです。ヒーローは見た目だけでなく心も屈折してるのかと思ったのですが、自分より他人を優先する自己犠牲タイプで、ヒロインの健全な心が彼を正当に評価するところがよかったです。マンガの表現がもう少し工夫されていれば(ちょっと説明過剰な気が…嫁姑もののレディコミぽい印象のところがあって…なかなか通じにくい表現ですが)もっと化けたんじゃないかなあという気持ちが残るので星4つ。でもよくまとまっていたと思います。原作も読みたくなりました。
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- 絵を額に入れて飾りたい! 5
- ガリガリ君 2021/08/01 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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いつもながらページをめくるのがもったいないくらい惚れ惚れする美しい絵です。「シークレットベビー、ヒーローは国王、貧乏生活から一夜にしてプリンセス」とハーレあるあるてんこ盛りだけど現実にはありえなさすぎるお話。でもヒロインがそれまでコツコツ積み上げたキャリアを一瞬に否定された(と思った)怒りや、劇的に生活が変わって喜ぶより戸惑いが大きいところなど、大きなウソの中でも小さなリアリティが生きているので共感性が高くグイグイ読ませます。ヒーローが自分に子供がいると知った時「本当に俺の子なのか?」パターンか?!と思いきや満面の笑みでガッツポーズだったのでホッとすると共に笑ってしまいましたw 何だかんだ言ってヒロインの気持ちを汲み取る細やかさもあるし、傲慢ヒーローかと思いきや普通にいい人でした。見た目とのギャップが激しいですw
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- 待ってました! 5
- ガリガリ君 2021/08/01 このレビューを 25人の方が参考にしています。
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まだ作品数が少ないとは言え青鹿毛先生の新作が気になりいち早く読みました。元々静の描写に定評のある先生ですが(私の中でw)、今回はアクションシーンもあり新しいことにチャレンジしているのが伺えました。余白の多い作風なので説明不足になりがちなところも今回はとても分かりやすくなっており、登場人物の過去や背景なども整理されすんなり頭に入りました。ヒーローとヒロインが心を通い合わせるシーン、心情描写が必要最低限な分、読者の想像をかき立て却って強い印象を残す結果になっており、この辺唯一無二の個性だなと毎度のことながら感心してしまいます。ヒーローがヒロインの名前を尋ねる時最初に出た名前が◯◯だったり、最初と最後が対になってるところがお気に入りです。こういった巧妙な演出が、言葉で饒舌に説明するより強い説得力を持ってこちらに訴えかけてきます。身分差ありそうだけど簡単に結ばれるものなのかな?というのが唯一の疑問ですが、そんなのを吹き飛ばすくらいとてもよかったです。
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- 【ネタバレ】マイベストオブさちみりほ 5
- ガリガリ君 2021/07/27 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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さちみ先生の作品はどれも甲乙つけがたいのですが、個人的に一番好きなのがこれ。好きすぎて原作も読みましたが、コミカライズはもはや別物と言ってもいいくらい素晴らしいです。ヒーローとヒロインは親の望みを叶えるために早く大人にならなくてはいけなかった反面、愛されたかった子供がまだ心の奥底に潜んでいる。そんな2人が過去を克服して未来に踏み出す過程が感動的に描かれています。ヒロインを利用して父親に復讐するはずがいつの間にかヒロインをアシストする結果になっているのも、ヒーローは子供の頃からヒロインにシンパシーを抱いていた(初恋と言っていいかも)からというのが作中に示唆されてますが、本人がそれに気付いていないところがまたいいです。やっと本心に気付いて結ばれそうになったタイミングで父親が登場。家族を捨てたくせに息子への指摘が的確なのが憎たらしいw 個人的にはざまぁ展開は興味ないので親たちのその後はどうでもいいです。他の方もおっしゃってましたが「幸せになることが最大の復讐」だと思ってます。いつものことですが絵がきれいで、ピアノを演奏するシーンのヒロインは神々しい程美しいです。ヒーローもさちみ先生の他のヒーローに比べて憂いが深くてセクシーさ増し増しです。
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- ツッコミどころだらけなのに癖になる 5
- ガリガリ君 2021/07/25 このレビューを 19人の方が参考にしています。
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導入部からツッコミどころだらけで(特にエロ小説みたいな契約書、あんなの見たら怒るより「この人大丈夫…?」とドン引きするはず)そうはならんだろ!と声を大にして言いたいのですが、なぜか何度も読み返してしまう。これが作家の力量というものでしょうか。見目麗しいヒーローが自分のしでかした事について愕然としたり、ヒロインに見惚れて「結婚しよう」と口走ったり、そういう所が効いてるんですよね。ヒロインも契約書をよく読まないでサインしたり、手紙も読まずに破り捨てたり同じ間違いを何度も繰り返すのですが、そこまで責める気になれず…これも作家の(以下略)。穴だらけなのに何でまた読み返すんだろう、いやむしろ穴があるから愛着が湧くのか、絵がいいからなのか、いや絵だけではないはず…などと考えながらまた読み返すのでした。
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- 恩讐を超えて 5
- ガリガリ君 2021/07/10 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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えーっこれが星3.5!?私の中では文句なしの5つなのに!確かにヒーローは一癖あって屈折してるし、肌色率高めだから読む人を選ぶのかしら…しかしどちらかが一方的に悪いというのではなく、純粋な愛情だったはずがいつしか執着に発展してしまい二転三転した後に関係を再構築するという一筋縄ではいかないお話をよく矛盾なくまとめられたなと感心します。普通は破綻して終わりな関係を誰もが納得できるハッピーエンドに着地させた伊藤先生の手腕は見事だと思います。好きな作家さんの1人ですがその中でも特にお気に入りの作品です。ある意味ラストのネタバレになってしまいますが、ローズマリーの「最初は頼りなかったのにいつの間にそんなに大きくなったの」感は私も我が家の庭で経験済みで、とても共感してしまいましたw
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- 【ネタバレ】時代設定が珍しい&スコットランドの紅はこべ 4
- ガリガリ君 2021/07/02 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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ハーレクインのヒストリカルと言えば摂政時代が大半ですが、これは18世紀半ばのスコットランドが舞台で珍しかったです。背景にある歴史的事件を知らなくても十分に楽しめます。ロマンスだけでなく、追うものと追われるものとの攻防があり、ドキドキハラハラの冒険活劇の要素があって面白かったです。ヒーローはワイルドな姿とロココな貴族のギャップが麗しい。あのカツラを被ってさえ格好いいなんて反則すぎますw 変装をして敵の目を欺いて仲間を海外に逃すなんて「紅はこべ」を連想させました(時代が少し違うのと行き先が逆ですが)。少し気になったのは、「イギリス軍」という表記。多分「イングランド軍」のことではないでしょうか。イギリスと言うとスコットランドも含まれるのでは?この頃はもう統一してなかったっけ?と混乱してしまいました。あと展開が分かりづらくて引っかかるところがいくつかありました。例えば、ヒロインの家に来た貴族は一部始終を見ていて従兄弟が危機に瀕したことを知った、そして貴族の正体がヒーローであることをヒロインは察したはずなのに、わざわざ危険を冒して酒場に行って、同じことをヒーローに知らせに行くところ。ヒロインに確証がなかっただけなのかな?と脳内補完しましたが、他にも一度読んだだけでは分からず前に戻って読み直したところがありました。それさえなければ文句なしの星5つでした。
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- 短所だらけと知りつつ萌えてしまった 5
- ガリガリ君 2021/06/24 このレビューを 14人の方が参考にしています。
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このヒーロー、ジャンル違いの他作品を持ち出して恐縮ですが鬼滅の義勇さんにちょっと似てるなと思ってしまいました。言葉足らずで誤解招きやすいところとか。ほうれんそうができなくて自分の殻に閉じこもりがちなところとか。他の方が指摘される通り「SPも付けずに甘すぎる」「どうせまた繰り返す」「少しは人の気持ちを考えて行動しろ」なんですが、子供の頃からヒロインを一途に思いながらも一歩引いてたり、ヒロインに触れたくてたまらないのに自責の念から逆に冷淡な態度を取ってしまうなど、個人的なキュンキュンポイントが多くて萌えてしまいました。現実にいたら嫌かもしれませんがw 何よりそんなヒーローを受け止めるヒロインが心がまっすぐでおおらかで可愛らしい。できすぎた嫁で純粋に応援したくなります。地下牢直行のくだりは笑ってしまいました。あれくらいされても仕方ないよねw
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- 【ネタバレ】情熱的かつ爽やかな素敵なお話 5
- ガリガリ君 2021/06/14 このレビューを 23人の方が参考にしています。
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桜屋先生の新作と聞いて期待せざるを得ません。やはり最高でした。絵もストーリーも完成度高いです。特にヒーローがヒロインを求める時の熱っぽい眼差しがたまりません。心に傷を負ったヒロインを労わりながら丁寧に距離を詰めようとするヒーローの優しさと包容力が素敵でした。それでいて男としての欲が抑えきれない心情描写もあるところがかっこよすぎなくて好きですw ところで、ハーレクインで「子供ができない/できにくい身体」のヒロインが出てくることがありますが、私の観測範囲では大抵奇跡的に赤ちゃんを授かるラストが多い気がします。そんな都合のいいことがあるかーい!と思ってしまいますが、ハーレ的ハッピーエンドだとそうならざるを得ないのでしょうか。現実にも子供が欲しくても叶わなかった人は少なくないと思うので、そういう人たちにも救いを与える作品がもっと増えてもいいなあ、なんてことを考えてしまいました。
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- 面白かったー! 5
- ガリガリ君 2021/06/12 このレビューを 16人の方が参考にしています。
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津谷先生の作品はいつも購入してますが、今回は特に表紙のヒーローの目力にやられました。身体の自由が効かないため暴漢に襲われてもボロボロになりながらヒロインを守るしかないヒーローが切なかったです。戦争で勇敢に戦った身としては情けなく忸怩たる思いだったでしょうが、ヒロインにとっては(読者にとっても)文字通りのヒーローです。一方のヒロインも見た目の可憐さとは裏腹に、ただ守られているだけではない勇気と行動力と強さがあって素敵です。ラストは結構ハードな展開でハラハラしました。ハッピーエンドの持っていき方が少しブラックジャックの1エピソードを想起させました。そう来たかー。
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- 【ネタバレ】何も起こらない 2
- ガリガリ君 2021/06/08 このレビューを 15人の方が参考にしています。
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自分は絵は余り気になりませんでした。むしろ丁寧でうまいと思いました。試し読みの時点で、ヒーローとヒロインが最初から結ばれて両思いなんだけどヒロインがヒーローの愛を信じられないという内容が面白そうだったので購入したのですが、最後まで「面白そう」のまま終わりました。結局ヒロインは悩んでるだけで何もしないし、未亡人の横槍にヒーローが介入して解決。ただそれだけ。もっとドラマチックな展開になりそうな題材だけにもったいなかったです。
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- 【ネタバレ】何かもったいない 3
- ガリガリ君 2021/06/05 このレビューを 4人の方が参考にしています。
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「自分がヒーローを駄目にしている」とわざとヒーローに冷たい言葉を投げつけ涙ながらニューヨークへ飛んだヒロインですが、ニューヨークでは感傷に浸る暇もなかったってのはヒーローのこと忘れてたんでしょと冷めた気分になってしまいました。それがロンドンで再会して変貌したヒーローを見て惚れ直すって現金だよな〜。結局ただ優しいだけの男はモテず、多少強引なくらいの方が女は惚れやすいとかそんな話なのかな?という感想を持ってしまいました。また、自分に自信を持った男が何年も別居状態なら普通他に女作るよねとも思ってしまいました。一途にヒロインを待ってるなんてお伽話だし、ハーレクインはみんなお伽話と言ってしまえばそれまでですが、夢に浸れるラインを越えられず現実的になってしまいました。私が余りヒロインに共感できなかったからでしょうか。荻丸先生の話運びは巧みなだけにそこがもったいなかったと思います。
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- 安定の面白さ 5
- ガリガリ君 2021/05/01 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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今回もよかったです。試し読みせず即購入で間違いなし!表紙見た時はカウボーイ物かと思ったら不器用な大富豪のお坊ちゃんだったとは。「大草原の小さな家」の影響で農作業に対するほわほわしたファンタジーを持っていたヒーローが現実に打ちのめされるのが痛快でしたw お金持ちヒーローが貧乏なヒロインを救って単純にめでたしめでたしとならないところがよかったです。部屋の散らかりぶりがリアルで親近感持ちました。子供が複数いたらいくら片付けしてもすぐダメになりますよね。ところでこれはシリーズ物なのでしょうか?雪山や無人島シリーズもありそうだなと思いました。コメディからシリアス、現代物からヒストリカルまでさちみ作品はみんな面白いです。次回作も楽しみにしています。
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- 何度も読み返したくなる 5
- ガリガリ君 2021/04/13 このレビューを 12人の方が参考にしています。
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雑誌で読みました。雑誌の中ではこの作品一番読み返したかもしれない。すごく心に沁みます。溌溂としたヒロイン(中身は10代)と静かな悲しみを浮かべながら彼女を見つめるヒーローのギャップがすごくて。読んでる途中「これハッピーエンドになりうるの?」と疑問に思いながら読み進み、最後やっと結ばれると思ったらヒーローの一言。相手を本当に思ってなければ出ない台詞だなと感動しました。最後のページまで読んでほーっと満足のため息を漏らしてしまいました。おすすめです。
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- こういうのでいいんだよ 4
- ガリガリ君 2021/04/09 このレビューを 18人の方が参考にしています。
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雑誌で読みました。ありがちなお話ですがきれいにまとまっていて面白く読めました。2人の子供が賢くてヒーローとヒロインの後押しをします。大叔母様もいい味出してました。意地悪キャラも役割をきっちり果たし脇キャラが生き生きしてます。いい人が最後に報われるラストで、奇をてらって失敗するより「こういうのでいいんだよ」と思いました。
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- 【ネタバレ】笑って切なくてキュンとするお話 5
- ガリガリ君 2021/04/05 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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雑誌で読みました。妄想癖のあるヒロインと理系ぽい外見だけど逞しさとセクシーさを兼ね備えたヒーロー。深い恋愛はしないと決めてたのに、ヒロインの危なっかしい行動に振り回されるうちに好きになって…ヒロインもヒーローの深入りしたくない宣言を聞いてせめて今だけでもと…笑ってるうちに切なくなってきてキュンキュンしました。ヒーローの「居心地のいい自分の領域を侵されるのが嫌だ」ってセリフ、マイフェアレディのヒギンズ教授みたいなこと言ってるなと思いました。男性が総じて抱える悩みなのでしょうか。テンポよくサクサク読めて最後は心がポカポカしました。疲れてる時に読むと元気が出ます。
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- 【ネタバレ】それアリ? 3
- ガリガリ君 2021/03/23 このレビューを 3人の方が参考にしています。
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コミカライズが面白かったので原作を読んでみました。改変が多いのは予想通りでしたが、一番驚いたのはクリスマスパーティの夜に2人が関係を持ったこと。コミック版の感想でヒーローの未来の夢でヒロインが愛人になるのは似つかわしくないというのがありましたが、原作では現実世界で既に一線を越えていました。ハーレクインなんだからヒーロー/ヒロインの倫理観が低いと正直感情移入がしにくいです…おまけにヒロインは一生の思い出として心に留めておこうと帰宅したら既に噂が村じゅうに広がっており、母親(コミックでは亡くなったことになってました)に「愛人になりなさい。うちにはそれしかないんだから」と言われ事の重大さを思い知ることに。母親もすごいけどヒロインもいい歳してお花畑だな〜と呆れてしまいました。ヒーローも無責任だし、原作をそのまま漫画化したら星2.5くらいだろうと思います。
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- 最高に幸せな気持ちになれるお話 5
- ガリガリ君 2021/02/17 このレビューを 1人の方が参考にしています。
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とにかくよいです。毎年バレンタインの季節になると特集に出てきて「ペンネームがバレンタインなだけじゃん」と思うけど、満足度120%のとても甘い気持ちになれる作品です。好きな相手に告白する勇気が持てない葛藤や2人のすれ違いが男性目線で描かれており、さちみ先生の作品では珍しくないパターンですが、ハーレクイン全体ではレアなヒーローと言えます。「なんなら、そのスープだって僕が温めてもいい」も最高ですが、ルームサービスが遅れると聞いても別に怒らないヒーローを見てヒロインが「デレク(当て馬キャラ)はこんな時従業員を叱りつけていた」と思い出すシーンを分かる〜!とヘドバンしながら読みました。女性は男性のこういう所を見てるんだよねーと共感の嵐でした。
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- さちみ先生ハーレの中で最高傑作 5
- ガリガリ君 2021/01/30 このレビューを 9人の方が参考にしています。
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と言ってもいいくらいの作品です、自分の中では。最初から会員登録買い推奨です。このヒーローはヘタレと言われてますが、プライドを脇に置いても世話になった人達のために尽くす誠実さや格好悪い姿を晒しても愛する人を身を挺して守る愚直さなど本当の強さとはこういうものなんじゃないかと個人的には思います。ヒロインも自らの殻を破り真実を求めて能動的に行動する姿が凛々しい。オペラハウスでのアレンビー卿とのやり取りなど現代のフェミニズムが見落としてしまった視点なのでは。ここまで読んで褒めすぎでは?と思われた方は騙されたと思ってぜひご一読を!
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- 内容が濃い 5
- ガリガリ君 2021/01/30 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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これはとてもいい!中身がつまっていて面白かったです。すれ違い夫婦の危機を乗り越え、スリルに満ちた救出劇もあり、意地悪な義姉と思いきや…内容が盛り沢山なのに駆け足感がなく完成度の高い作品だと思います。絵は少し古いですが、家具や建物、衣装に至るまで緻密に描かれており、念入りなリサーチをしたのが伺えます。読んでおいて損はないです。
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- 【ネタバレ】ヒロインがひどい 2
- ガリガリ君 2021/01/29 このレビューを 6人の方が参考にしています。
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紙書籍で読みました。よくある契約結婚もので序盤はするする読めたけど、後半ヒーローが過去に結婚していたことを教えてくれなかった不信感から一方的に別れを切り出したヒロイン、あり得ねーと思いました。書面で交わしてないとは言え約束したことは守ろうよ、「目的は達成したし後は自分で何とかしろ」と一方的にヒーローを切り捨て悲劇のヒロイン気取りなんてあんまりです。ヒーローがヒロインに隠していた過去があるのなら、時間をかけて信頼関係を築いてから聞き出そうとするのが普通だと思います。作画はきれいなのにストーリーがもったいないなあと思いました。
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- 【ネタバレ】ファッションが素敵 4
- ガリガリ君 2021/01/29 このレビューを 17人の方が参考にしています。
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カラーイラストを見た時いつもの津谷先生の絵柄とは違ってて「描き方変えた?」とびっくり。いつもと雰囲気の違うヒロインにドキドキしつつだんだんメイクが取れると共にツンがデレになり「お馴染みの津谷ヒロインだ」とホッとしましたw ヒーローとの再会により鎧を脱ぐように化粧っ気が取れたヒロインですがそれでも愛らしさが失われないところが絵で表現されてていいです。ストーリーについては最後雇い主夫婦が絶妙なタイミングで登場してちょっとご都合主義かなあというのと、ヒーローが執念深かったお陰で誤解が解けてよかったね(そうでなかったら一生結ばれないままだったよね)というので星4。あと、かませ犬役の彼に幸あれと思いました。
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- 【ネタバレ】余白で雄弁に語る 4
- ガリガリ君 2021/01/12 このレビューを 27人の方が参考にしています。
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前作から注目している作家さんです。この方の作風は余白を効果的に使って言葉に出ない思いを読者に悟らせるというもので、静けさの中で揺れ動く人々の思いが却って雄弁に描かれています。静かですが、間の取り方が絶妙なのでダラダラせずテンポいいのです。ヒーローは感情を表に出さず何を考えているか最後の方まで描かれませんが、ヒロインへのささやかな心遣い一つ一つが彼の優しさを示しており、ヒロインもそこに惚れたということが分かりやすいです。なおかつ、ヒゲも剃らず髪も乱れた状態でうたた寝する姿を見てヒロインが狼狽えるシーンは「この作者分かってる!」と心の中でサムズアップしてしまいましたw ただ今回ハートを一つ減らしたのは少し分からないところがあったから。私の読解力不足のせいかもしれませんが、トラック運転手を助けた後でヒーローはなぜヒロインの腰を後ろから抱いて立たせたのか。衣服の破れに気づくのはその後だからここでは関係ないですよね?あと、これは原作がそうなので仕方ないと思いますが、呼吸器外科医が足を切断とか診断できるものなのかなあ?まさかその場で切断した訳じゃないと思いますが、縫合してる描写はあるので何を縫ったんだろうとちょっと疑問でした。こういうところに突っ込むのは野暮と思いつつ、他の作品で医学的に間違ってる描写を見て途端に冷めてしまったことがあったので触れさせて頂きました。最後にこれも蛇足ですが、このヒーロー、ワーカホリックすぎてヒロインと結ばれても家庭を蔑ろにしてギクシャクしないかなあとちょっと心配してしまいましたw
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- 幻想的でも地に足がしっかり着いた作品 5
- ガリガリ君 2021/01/01 このレビューを 7人の方が参考にしています。
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さちみ先生の作品はいつもハズレなしだけど今回は特にお気に入りとなりました。ディケンズの「クリスマスキャロル」が下地にあって過去と現代と未来、夢と現実が交錯し合う幻想的なお話。社会的に成功しても周りから蔑まれるヒーローの美点を曇りなき目で見極めるヒロインの賢さ、かつて自分を虐待していた父親に正しい道へ導いてくれてありがとうと言えるヒーローの素直さ、こういう細やかな視点がいいです。今回も素敵な作品をありがとうございました。
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- 【ネタバレ】今回もよかった〜 5
- ガリガリ君 2020/09/18 このレビューを 11人の方が参考にしています。
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さちみ先生のハーレ作品はハズレなしなので安心して読めます。おなじみ赤子のぷくぷくほっぺも健在です。玉の輿狙いのヒロインですが嫌な男で妥協するくらいなら1人で生きる方がマシ!と資格をたくさん取ってスキルアップする辺り現代のヒロインらしくて惚れました。一方で「女だからって赤ちゃんの世話ができると思わないでよ!」と言いながら1人になった時に気にしてるのがかわいい。ヒーローも赤ん坊の世話をさせるためにプロポーズするんじゃないんだ!と細心の注意をはらって(結局グダグダになりますがw)こういう所に彼の優しさが詰まってると思います。双子の母親も同情的な描かれ方をしてたし、悪人が出てこないお話は疲れた時に読むと癒されます。
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- 会員登録買い推奨+原作より深みのある内容 5
- ガリガリ君 2020/06/02 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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いつも作者買いするさちみ先生の作品。今回もハズレなしでした。殺人事件の容疑者にされ逃亡生活を送っていたヒーロー、これが結構深刻な境遇でコメディになりうるの??と思いましたが、明るくて優しい心を失わないので大分救われます。もちろん表に出さないだけで傷付いてはいるのですが彼の繊細な心に気付いてそっと寄り添うヒロインの聡明さも魅力的です。おまけに射撃の腕前もあり、とてもかっこいいシーンがあります。ミステリー+ロマンス+コメディとかなり欲張りな作品ですがとてもよくまとまって完成度高いです。 6月5日追記です。原作も気になって読んでみました。コメディタッチなのはさちみ先生のオリジナルかと思いきや、原作の方がむしろ軽い感じだったのが意外でした。原作のセバスチャンはのほほんキャラではありませんが厳しい試練を経験した割には飄々としてて、漫画版のように心の傷を隠して明るく振る舞うといった憂いや陰りはありません。イザベラも聡明で度胸があるのは同じですが慈悲深く彼を慰めるところはオリジナルです。一番変わったのは真犯人の人物像です。詳細は控えますが180度違います。原作のサクサクと進むお話もいいですが、さちみ先生は人物描写を掘り下げて深い余韻を残す方向に舵を切ったんだなというのが読み比べて分かりました。興味持たれたら両方読んでみて下さい。
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- 恋に冒険にサスペンスと盛り沢山! 5
- ガリガリ君 2020/05/07 このレビューを 13人の方が参考にしています。
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津谷先生のヒストリカル楽しみにしてました。今回はフランス革命の時代が舞台。娘の身を案じた父親の計らいで無理やり密航してイギリスに渡る羽目になったヒロイン、ただ守られるだけの弱い女の子かと思ったら途中から勇敢で肝の据わった面を見せるようになりどんどん魅力的になってきます。ヒーローも誠実で頼りがいある。津谷先生の描くヒーローは上品かつセクシーなところが大好きです。別作品なら2人の恋路を邪魔しそうな脇キャラもさりげなくアシストしていい味出してます。最後の展開はややスリリングでそう来たか!と思いました。おすすめです。
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- 絵も内容もどちらもいい! 5
- ガリガリ君 2020/05/05 このレビューを 5人の方が参考にしています。
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始めこそヒーローの全裸で始まる衝撃的な展開ですがw心温まる作品です。優しくて大人のヒーロー、純粋で素直なヒロイン、見かけは怖いけど優しいヒーローの友人どれもいいのですが、ヒロインが勘違いする過程がクスッと笑えました。確かにあんな会話だと勘違いするのも無理ないかな…相手も変な事言ってる訳じゃないのですが偏見まじりの予断が前提にあると間違った受け止め方をしても仕方ないよなwと思えます。嵐が過ぎ去った後の朝焼けの場面、花束を見た時の場面は白黒でも色彩が鮮やかに見えます。内容だけでなく絵も綺麗なのもポイント高いです。この作品をきっかけに津寺先生の作品を読むようになりました。お勧めです!
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