• 齋藤 孝
• レーベル：SB新書

先の見えない時代、今こそ学び直したい最重要テーマを「知の巨人」が徹底解説！

「教養」と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか？
学校で学べる科目、独学で身につける知識、時代や場所を越えて受け継がれる学問……どれも間違いではありません。
ただし、私たちが生きるこの時代は不確定要素が多く、人・場の状況・お金などの環境要因に振り回されるシーンも数多く存在します。
そんな中で、「自分は何を基準にどう行動するのか？」「何を大切に生きていきたいか？」という、思考や判断のベースを築く教養こそが、今求められているのです。
本書ではそれを「本物の教養」と呼び、【お金・資本】【宗教】【哲学・思想】【歴史】【芸術】【言葉と文学】の6テーマを厳選しました。
これらはどれも、奥深き教養の世界の土台を支える柱……6つあるので、六角柱を想像してもらえればピッタリです。
昨今の世界的な戦争やパンデミックに代表される、予測不可能な生きづらい時代を、より良く、そしてより豊かに生き抜くためのエッセンスが、本書にはつまっています。まさに教養の玉手箱と言えるでしょう！
単に複数の知識を持っているだけでは見えてこない、「知」と「知」の連鎖反応によって切り拓かれた世界に到達した人こそが、本物の教養人なのです。
さあ、「知の貧困」を脱し、みなさんも味わい深い探究の旅に出かけませんか？

※カバー画像が異なる場合があります。

はじめに
　教養はただの知識ではない
　スマホ検索と新書読み
　激動の時代に欠かせない6つの必須教養科目
第1章　お金と資本　真の自由と幸福のヒントがここに
　お金のパワーとストレス
　教養人はマルクスを読んでいる？
　資本主義の問題点とは何か
　資本主義社会は、お金がお金を呼ぶ世界
　江戸時代の商売の才覚がわかる『日本永代蔵』
　「資本主義の精神」を体現していたフランクリン
　日本の「資本主義の父」、渋沢栄一
　投資術の本を読んでみよう
　バフェットの実践から、企業の分析方法を知る　ほか
第2章　宗教　馴染みがなくても身近な存在
　まずは全体像を手に入れる
　聖書を読んでみよう
　有名な物語がいっぱいの『旧約聖書』
　ブッダのことばを読む
　イスラーム社会がわかる『コーラン』　ほか
第3章　哲学・思想　問いを立てることから人生が始まる
　哲学は暇人のするもの？
　哲学とは知を愛すること：ソクラテスの考え方
　万学の祖アリストテレス
　ソクラテス前の哲学者たち：世界は何でできているのか
　ピタゴラスがプラトンに与えた影響
　近代哲学の始まり：デカルト「我思う、ゆえに我あり」
　コペルニクス的転回のカント　ほか
第4章　歴史　人類の失敗と成功から学べること
　高校「世界史」は意義がある
　大人の世界史の学び方
　忘れてはならない人類の失敗　支配と殺戮の歴史
　資本の強い国が支配する、帝国主義の時代
　帝国主義に呑み込まれる日本
　日本の大失敗はここから始まった
　共産主義社会の負の歴史
　人類史から見る悲劇　ほか
第5章　芸術　本物に触れるとこんな発見がある
　押さえておきたい美術作品と芸術家
　クラシック音楽は、指揮者や演奏者で聴き比べてみる
　有名なジャズ演奏者の演奏を聴く
　オペラのおすすめ演目と、すごさがわかる動画
　ミュージカルはまず「オペラ座の怪人」と「レ・ミゼラブル」　ほか
第6章　言葉と文学　今こそ知るべき日本語と日本文学
　古文を音読して、日本語の豊かさに触れる
　源氏物語をどの訳で読むか
　平安時代は、「人は教養が9割」？
　紫式部のマルチタレントぶり
　世界最小の詩・俳句を楽しもう
　一度聞いたら忘れられない、芭蕉の句
　感覚的にわかる、共感できる小林一茶　ほか
おわりに
教養のある道を歩もう
教養を身につけると、希望を見出すことができる
主要参考文献 続きを読む

(C) Takashi Saito 2023

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